春の第1回の様子 らくでん式こどもいんぷろ英語ワークショップ |
ちょっとおさらいしますと「インプロ(improvisation)」とは台本のない即興演技のこと。俳優など演技者のためのトレーニングとして長らく用いられている手法です。「せりふ」の拠り所となる台本ナシに即興的にシーンを創っていくには、自分がいまどのような状況にあるかを瞬時に考察・判断し、「話=筋を見出し」動く必要があります。「未知」な状況といかに向き合い対応するかが試される訓練といえます。
たとえば学校や塾のテストで英語の得点が良くても、外国人を目の前にしたとたん無口になる・・・あるある、ですね。
◆なぜ、持っている知識をアウトプットできないのだろう
かなり多くの日本人の課題かもしれませんが、こたえの一つはコミュニケーションの「訓練不足」。英語であれ日本語であれ、会話というものはそもそも「未知」との遭遇!自分の期待通り、予測通りのこたえがいつもかえってくるとは限りません。ときに瞬時に大掛かりな軌道修正することを含め、臨機応変な受けこたえが必要です。
「とにかくやってみる」⇒「意外となんとかなって自信が芽生える」⇒「間違いを恐れずやってみる」⇒「自信が育つ」・・・と実践を重ね、らせん状に成長していくことをめざす。そんな経験をぎゅっと圧縮してできたらどうだろう?!
ということで第2弾開催です。今回は、コミュニケーションの中でもとくに英語の会話術に焦点をあて、小中学生対象《らくでん式・英語インプロワークショップ》を開催します。参加者一人ひとりがこれまでの知識を存分に、自信を持って出すこと、間違いを恐れない心を育てることを目標にします!
◆幸せに生きる力とは
ところで、すでにおとなである親たちよりずっと先の時代を生きていくこどもたちにとって、このプログラムはどのような意味があるでしょうか。時代を先取りし、国内外の企業で多様な人材からなるチームをまとめ、結果を出すことを求められた管理職経験をもつ方に、ご意見を伺ってみました。
「なるほど、このプログラムは『誰とでも友だちになれる』力を獲得するきっかけになりますね。私自身はこの力こそ、これからの時代に《人生を幸せに生きる》上で不可欠な能力だと思っています。英語も1つの道具として使いつつ、多種多様な背景をもつメンバーと仕事をしてきた中で、今の時代だからこそ!と、私が実感することが2つあります。」
「1つは、白黒のつかないことの多い『あいまいさのある状況下で目的をもって他の人と一緒に解決策を組み立てていく力』の重要性。もう1つは、英語は『たかが&されど重要な伝達道具』であること。『誰とでも友だちになれる』人はこれらを肩ひじ張ることなく持っているように思います。今こどもであるみなさんたちの人生は、多種多様な人々と関わりあって生きていくことが「前提」です。その「前提」に不可欠な能力をこうしたプログラムを活用し、楽しみながら身につけ、さらに自分で高めていくきっかけにできるといいですね。」
◆こどもたちの変化
春の第1回開催後のお話です。「あの日から子どもの様子が変わった!」と保護者の方々からご連絡が入りました。今までたとえば「予習しない」「自分から発言しようとしない」「質問されるとなんとなくごまかす」「テストの点が低い」だったのが、まずわかりやすいところでいえば「テストに満点が増える」、さらに「自分で考えて答えるようになる」「手を挙げるようになる」など。
指導する側も驚くほどの変化は、ワークショップでほんの数時間のあいだ「間違ってもそれを楽しむ」経験をし「やってみるってだいじょうぶ、いいもんだね!」を自分が体感したことが出発点でした。その体感した経験があるから、その後の日常でもさらに「やってみる」を重ねて自分で自信をもつように、さらには周りからの承認によりその自信を高め、さらなる挑戦へのエネルギーがチャージされているのでしょう。
さて来月の第2回ワークショップでは、どんな後日談がうまれるでしょうか。
私たちも楽しみです!◆第2回《らくでん式・英語インプロワークショップ》の概要
日時: 2016年12月26日、27日 13:00~16:00
*2日間のプログラムです。
場所:
大阪府 大阪市天王寺区内
対象者: 小学生、中学生
主な内容:Day1 インプロの基礎:フォニックスの学習①/英語小噺/グループ練習
Day2 インプロの応用:フォニックスの学習②/グループ練習後、全員発表
定員: 10名さま
参加費: おひとり様 13,000円(税別)
主催: 特定非営利活動法人楽しく伝える キャリアをつくるネットワーク
社会教育部 (通称:楽伝/らくでん)
【お申込み先】
◆Facebook: 発信力向上ラボ
《らくでん式・英語インプロワークショップ》
* 発信力向上ラボはらくでんの社会教育部の組織です。 ◆Tel: 06-4305-7275 (らくでん社会教育部・辻野)
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。