2017年5月20日

《後編》ふくしま白河 ”えいご、たのしかった!”

開催レポ:4/16(日)『らくでん式・英語インプロ』ワークショップ

ワークショップ前半の模様をお届けした前号に続き、今回はふくしま県南エリア・白河市で開催された東北初開催の『らくでん式・英語インプロ』後半の様子をご紹介します。

>>《前編》はコチラ

◆“相手にききたいことがある!”
前回ご紹介したインプロゲーム“I'M A TREE!”の次は、この日のワークショップ最後のワーク!全員参加の『なりきりインタビュー』Who am I?でした。

何/誰になりきるかは、「なりきり役」の人の自由。ほかのメンバーは彼女/彼の正体を想像しながら、なんとかヒントを引き出そうと質問をどんどん「なりきり役」にぶつけます。質問するほどヒントが増える仕組みです。

まずはファシリテータが、「なりきり役」のトップバッターになりました。
さて、子供たちはどうするかな?
おっ、これまでのワークで出てきた形容詞を駆使してがんばっていますよ!

 “Are you small?”   No, Im not small.”
  質問と回答ー1往復するごとに、出てきた英語表現をみんなで確認し、次の質問に進みます。

 (not smallなんだから・・・)
 Are you big?”   Yes, Im very big.”
  いいですね。なんでもどんどん言ってみるのがいちばんです!

 “Are you hard?”   Yes, Im hard.”

 (えっ、固いの。ひょっとしてモノ?う~ん・・・なんてきこう?!)
 “ねぇ、「どこにいる?」って英語でなんていうの?”
  日本語でファシリテータに話しかける子が出てきました。
   「知りたい!」「当てたい!」という気持ちが、「恥ずかしい」や「まちがえたらどうしよう」
  に勝っています(笑)。なんだかいいですね。

 “Where do you live? だよ! ファシリテータが英語表現を伝えます。

 Where do you live?   Im in the house.”

   Where do you live in the house?”   Good question Im in the kitchen.”
  だれかが質問しておぼえたフレーズは、ほかのメンバーもつかうようになりますね

 色のこと、質問したいんだけど!”  OK! You say, What color are you? 

 “What color are you?”  
   “Im white. My friend is also white, but some are black・・・”

こうして質問がめぐってしばらくしたとき、自信たっぷりにI know!” と手を挙げた子は、自信たっぷりの、本当にうれしそうなお顔で、You are れいぞうこ~!”

ファシはすかさず、大正解の彼とみんなに「れいぞうこ」の英語表現を伝授します。

こんな調子で、メンバーは「なりきり役」に立候補し、お題を考え、質問を受けとめ・・・。ほかのメンバーは「当てるぞ!」と質問を重ね・・・。
こうしていくつものお題で何回も"Who am I?"が進行しました。

いよいよおしまいであることをファシがアナウンスすると‟もう1回やりたい!あと1回!”前号の冒頭でご紹介したリクエストの声が上がったのでした!
 
疑問副詞を覚えることが目的でなく、自分がほしい情報を相手からゲットするという目的がそこにあるから、子供たちはそのフレーズを使おうとし、もっとやりたいと思うのでしょう。
‟それ、知りたい!”‟これ、伝えたい!”―言語学習を超えた《内発的目的がある文脈》では、学ぶことも発話することも、もっと楽(ラク)にもっと楽しくなります。

こうして終わってみれば、いつのまにか情報のやりとりに欠かせない 「どこで(Where)」「なにを(What)」「だれが(Who)」「どのくらい(How・・・)」など、いくつもの疑問副詞が登場していました。
ちなみに、この日たくさんの正解をゲットしたのは最年少・小学3年生の男の子でした!

◆『らくでん式・英語インプロ』とは?
【らくでん式】は、《伝え合い力》の基礎となる“だれかになにかを伝えたい!”という気持ちをひきだし、「自ら学び続けたくなる気持ち」を養います。言語の種類は問わず、コミュニケーションそれ自体が楽しくなり、《伝え合い力》がのびることを大切にしています。その【らくでん式】が、《英語》に着目したプログラムが『らくでん式・英語インプロ』です。

ワークショップのひとときは、安心して「試しにやってみる」チャレンジをしながら、小さくとも「できた感」ある実践を重ねる時間。その過程で知らず知らずと「失敗上手」になり、「だれかとやりとりする=伝え合うこと」の楽しいことを体感していきます。


さて、ワークショップさいごの15分間はリフレクションタイム。今日の体験を振り返ります。らくでん式の代表ツール「伝版®」の大きな「花」(右上写真)をリラックスして囲み、今日感じたこと、気づいたこと、これからやりたいことなど、思い思いに語りあいました。子供たちからもおとなからも、ダントツにたくさんあがったフレーズは“楽しかった!”
それこそがうれしい楽伝スタッフ一同でした。
 
*伝版®』はらくでん式のコミュニケーションを促進するツールの1つです。

さいごは全員で、語ったきもちを「言葉」にしてお花に書きこみ、全メニュー終了です!
閉会後、子供たちや参加してくださったおとなの皆さん、子供たちを迎えにいらした保護者の方まで、さまざまにご意見や感想をよせてくださったり、情報交換をしたり・・・楽しい余韻のこる白河会場でした。

◆お知らせ◆
この夏826日(土)~27日(日)、白河での第2回『らくでん式・英語インプロ』開催が決定しました。くわしくは後日お知らせ予定です。どうぞお楽しみに!

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

Copyright © 2013 Rakuden. All rights reserved