2015年7月23日

大学生のキャリア開発における自己能力発見過程について発表します

9月24日(木)日本心理学会第79回大会(名古屋国際会議場)にて

2015年9月22日~24日、愛知県名古屋市にて日本心理学会第79回大会が開催されます。

楽伝では、キャリア開発に関わるさまざまな現場での私たちの取り組みと学びについて、関連専門領域で活動されてい
る多くの皆さまに発信させていただくことを重視し、昨年に引き続き、本年第79回大会でも発表活動を行います。大会最終日となる9月24日(木)午前に、一般研究(ポスター)発表、ならびにチュートリアルワークショップを実施致します。
>>日本心理学会第79回大会のWebサイトはコチラ 
ポスター発表の場でも活発な意見交流が
昨年度第78回大会の模様

昨年の日本心理学会第78回大会(於同志社大学 今出川キャンパス)では「ファシリテーションに
おけるグラフィックツールの使用の効果」と題し、「伝版Ⓡ」を体験していただきながら、ファシリテーションにおける活用についてご紹介するとともに、「コミュニケーション教育に資するグラフィックツール」と題する一般研究(ポスター)発表をさせていただきました。
>>昨年度の発表の模様はコチラ
 
本年は、大学生のキャリア開発に関わる現場での
試みを事例とし「大学生の自己能力発見過程」をテーマに発表させていただきます。
 
 ◆一般研究(ポスター)発表
 9月24日(木) 9:20~11:20
 発表テーマ:大学生のキャリア開発における自己能力見過程
   ~キャリアサポート講義で実践された「転換」ワークショップの試み~
 
 ◆楽伝によるチュートリアルワークショップ
 9月24日(木)11:40~12:50
 第五会場:1号館131+132号室

 
楽伝が取り組んできた“自己能力発見過程を耕す”現場でのあれこれを広くご紹介させていただくことで、この方面にご関心の深い方々に出会い、いろいろなご意見をお伺いすることを、楽伝一同、心より楽しみにしております。

チュートリアルワークショップのお申込みはまもなく8月からスタートとのこと。多くの皆さまにご参加いただけましたら幸いです。
>>日本心理学会第79回大会のWebサイトはコチラ

当日の様子やいただいた学びにつきましては、後日あらためてご紹介させていただきます。
 
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2015年7月9日

SOMATOワークショップ開催 powered by Rakuden

学生団体「ふくしま福光プロジェクト」への支援で、黄色い家にて伝版®を
お使いいただきました

去る7月1日(水)、楽伝の本拠地である逢阪・黄色い家2階にて「ふくしま福光(ふっこう)プロジェクト」が主催するSOMATOワークショップが開催されました。


ワークショップ参加メンバー。
右から2番目、SOMATO担当・五藤かおりさん
ふくしま福光プロジェクトは、福島の復興を支援する学生団体です。東日本大震災から2年目の春に関西と福島の学生の皆さんが立ち上げました。他人事としての復興支援でなく、まずは福島に友人・知人をつくることから始め「自分とつながりのある人や地域を応援する」を拡げようと“福島へのツアー企画”と“関西での情報発信イベント”を展開しています。

ツアー企画では毎年テーマが設定されています。2013年は《観光》、2014年は《食》、
そして2015年のテーマは《伝統文化》です。7月後半には、旧相馬氏領にあたる福島県浜通り北部エリアで開催される国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(そうまのまおい)」の観戦や、同エリアの浪江町(なみえまち)に元禄時代からの歴史をもつ経済産業省指定伝統工芸品「大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)」の体験を行うツアーが予定されているそうです。

一方、楽伝は、生きていく中で『変化』に対応するために態度変容と行動変容を幾度となく迫られるこの時代に“キャリアを拓く”ことをサポートしています。
伝統工芸品が時代を超えて愛される存在であるために、自らの「簡単に模倣できない」モノ・コトの魅力に注目し、伝えるに値する価値を見極めて発信し続けること―それはちょうど私たちが「模倣のできない固有」の存在として自らのキャリアを構築し続ける模様に重なります。ゆえに、伝統産業もまた歴史を超えて続くものへと、その“キャリアを拓く”ことをサポートしたいとのスタンスで、楽伝は伝統的工芸品(大堀相馬焼)のサポートに携わっています。そのご縁で、今年《伝統文化》をテーマにする「ふくしま福光プロジェクト」の活動を、ほんの少しだけお手伝いさせていただくことになりました。


まずは《木》で自己紹介!
◆伝統とあなたについて考える2時間半
今回のSOMATOワークショップは、7月後半に

予定されている関西からのツアーに参加する学生さんを中心に、お顔合わせと《伝統文化》への思いを共有するひとときです。楽伝は、気持ちや考えを
ひきだし、ひもとき、くみたてるためのグラフィックシート「伝版®」の《木》と《花》および会場となる場所を提供しました。 

まずは《木》の伝版®を使って自己紹介です。

木に書き込む人、木をふち取りしてちぎりとる人。生まれた場所について語る人、夢中になっている活動を語る人、これからやりたいことを語る人など、福島とのご縁でできた恋人について語る人などなど。
集った顔ぶれに、語られた話に―少しずつ前のめりになっていくみなさんの様子を拝見していると、合コンに伝版®を導入する方法を考えようかとつい思いを巡らせたり(笑)。 

続いて《花》でのアイディアジェネレーション
続いて、《木》から《花》に表現の場を移し、
「大堀相馬焼」と「参加メンバーご自身の未来」を交差させ“大堀相馬焼を売り出すアイディア”について考えていただきました。
「馬女(競馬好きの女性)とコラボ」「47都道府県版作成」「お米を育てるキャンペーン(JA)とコラボ」、この他にもゼロベースながら、ついつい気持ちがドライブされる鋭いアイディアをたくさん出していただきました。

自分・地域・伝統文化・今・未来について考え、堅実さと「ジャンプ」を組み合わせて行動する若者たちに、とても勇気づけられた半夏生の宵でした。

五藤かおりさんのコメント(ふくしま福光プロジェクト SOMATO担当)
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ーSOMATOワークショップを終えて、いかがでしたか。
‟少人数でかなり密度の濃い2時間半を過ごせました。普段なら《自己紹介》はもっと形式的なものになりがちですが、伝版®を使ってみて、短時間で自分の内面に直結した紹介をし合うことができたと思います。
伝統工芸の《アイディア出しワーク》では、その人その人の興味につながったアイディアが具体化されておもしろかったです。興味の対象が共通していたのでしょうか、なかには同じアイディアを考えていたメンバーもいました。イベント終了後の帰り道も、お互いのキャリア観や、実際の進路や活動について話し込んだり、夏のツアーに向けてモチベーションアップになりました!”

ーふくしま福光プロジェクトのこれからへの想いをきかせてください。
‟震災から年月が経つごとに課題も変わり、団体メンバーの構成も変わり、活動を進めていくことは決して楽しいだけではありませんが、様々な方々に応援していただくことで、学生のうちから、地域や日本全体の問題に関わる活動をさせていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。2年前の団体設立時にメンバーで話し合った「福島を“あえて楽しむ”ことで自分なりの発見をする」ことにこれからもこだわって発信し続けていきたいです。むずかしいことではありますが“目をそらす”以外の方法を、これからも提示し、行動し続けたいと思っています。”

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*ふくしま福光プロジェクト:  Facebook & Twitter 

*SOMATOワークショップの模様は、今回の参加メンバーのひとりで、場づくりコーディネーターとして活動する田中あゆみさんのBlog あゆみんの素。でもご覧いただけます。ご本人の承諾のもと、紹介させていただきました。

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。
 

2015年6月25日

「簡単に模倣できない」もの・コトへの探索の向うに

「知識」を越える伝統産業とキャリア構築

この時期、楽伝の家近く
「紫雲木」とも表される
ジャカランダが花開く
ネット社会の現実。好むと好まざるにかかわらず、
「苦労して」積み上げた知識は瞬く間に共有され、
「苦労して」作りあげた商品やサービスもすぐさま
模倣される状況にさらされます。だからといって
この状況を怖がるあまり、ネットから距離を置いて、
積み上げた知識や商品やサービスを後生大事に
抱えているばかりでは意味がありません。
創り上げたものは、共有し、ある程度模倣されなけ
れば世の中に存在したことにはなりません。

ネット社会以前に確立された職業に対する考え方も
大きく変わりはじめています。かつては、時間をかけて
知識を多く蓄えた層が、それ以外の人々に「正解」を
提供する存在として尊敬を受ける世の中でした。
しかし「ある程度教育を受けた人なら理解・運用できる
ような」知識はもう、崇め奉るような貴重なものでは
ありません。いくつかの知識の組み合わせによって
導きだされた「正解」の適用を試みるとしても、変化の
うねり激しい現実ではすでに新しいフェーズに移行して
いて、使い物にならないことも多々あるからです。
「正解」に替えて今求められるのは、試行錯誤と共にある「短期的な最適解」です。
知識は、独占なくすばやく共有され「短期的な最適解」を導く試行錯誤の単なるツール。
もはや貴重品ではなく、普段使いこなす日用品のような位置づけになっています。

普段使いの知識に変わってこれから価値が高まるもの、それは一言でいえば、ネットを駆使しても「簡単に模倣できない」もの・コトでしょう。知識ではなく知恵、なかなか真似できない商品・サービス、そこに行かなければ得られない経験などが該当します。言い換えるならば、それらが素晴らしいことは伝えられるが、素晴らしさそのものは模倣しにくいもの・コト、です。

さて、いわゆる「伝統」というものの多くは、長い時間の中でそれが「簡単に模倣できない」もの・コトだからこそ現在まで生き残ってきました。日本の伝統が最近見直されていますが、それには、ネットの普及によって、質・量ともにこれまで不可能であったレベルで世界中の情報に触れた結果、逆に「伝統」の中にこそ非常に模倣が難しいもの・コトが埋め込まれていることに人々が気づき、その価値を再発見する機運が高まっていることも影響していると思われます。

とはいうものの、生き残ってきたものが現時点ですべて「価値がある」とみなされているか?というと必ずしもそうではありません。継承されてはいるが、素晴らしさを現時点で客観的にとらえることができず、広くその良さを伝えきれていないか、もしくはかつて素晴らしかった特徴が、「今」に応えるよう鍛えられる機会のないまま、歴史的な「遺物」と認識されるに止まるものも散見されます。

ここで「伝統を担う産業」について考えてみると、「簡単に模倣できない」知恵やノウハウが埋まっているからこそ伝統産業の継承にはコストがかかってしまいます。知識の総合による「正解」を越え、「短期的な最適解」も時々刻々クリアする普遍的な価値を継承するためには、それなりの投資をしなくてはなりません。投資を確保するには、伝統産業といえども「誰のために何であるのか?」ということを明確に、高い独自性を保つよう常に再構築された結果、模倣性が低い、ということが独特の方法で発信できており、お届けしたい人々に継続的にリーチすることだろうと思います。そのように考えてみると、今まで残ってきた伝統産業品であっても、伝えるに値する価値を見極めて発信し続けなければ、その存在が危ぶまれます。残念ながら、事実、一部はすでにそうなっています。

「簡単に模倣できない」もの・コトの魅力に注目し、進むネット社会の情報共有形式の中でその良さをどのように発信するか、進化を探索する―そうした試みも、楽伝なら「伝統」だからと言って大仰に構えず肩肘はらず「楽しく」取り組めるのでは?として一部関わっているのが、震災でその基盤が失われた大堀相馬焼の復興をサポートするプロジェクトです。その取り組みについては一部、前回のブログでご紹介しました。

長い時間をかけて育まれるもの ― 伝統産業だけではなく「われわれ人間自体」もそのような存在です。世の中の動きが早くなったからといって、人間の成長スピードがそれに追いつくわけではありません。母親の胎内にいる期間は依然として10か月。生まれ出でてもすぐには歩けません。成長させるには衣食住・教育等、長期の投資が必要です。これは太古の昔から同じです。

社会で生き延びるための態度変容と行動変容が幾度となく迫られる今後を見据え、キャリアを拓くというテーマに関わる楽伝が、「簡単に模倣できない」知恵やノウハウが埋まっている伝統産業とその発信のサポートに一部関わっている理由はこんなところにあります。

人間が作った社会の変化が激しくなったとはいえ、未だ人間は生物としての在り様自体を劇的に変化させることはできません。この認識の上で、我々は激動する社会に向けて発するあなたの発信をサポートしようとしています。変化の激しい時代に「波に乗りながらも流されない」生き方、つまり、今日明日を生き伸びる「短期的な最適解」を求めるだけでなく、太古の昔から生物としての成長スピードを変えられない存在であることを所与の条件とし、「模倣のできない固有」の存在としてのキャリアを構築し続けるための知恵を、「簡単に他人になることはできない」あなたと一緒に考え、見出していきたいと強く願っています。

理事長 西道広美 拝

2015年6月11日

伝統工芸品の場で伝版®を活用いただきました

ご縁を耕し、多彩な視点を“ひきだし、ひもとき、くみたてる”

気持ちや考えをひきだし、ひもとき、くみたてるためのグラフィックシート「伝版®」。
今回は伝統工芸品に関わる場での活用例をご紹介します。

今年3月、福島県の伝統工芸品「大堀相馬焼」に関わる24名様が東京・銀座に集いました。
「大堀相馬焼」は、福島県の浪江町(なみえまち)に元禄時代から300年続く、経済産業省指定の伝統工芸品(陶器)です。東日本大震災に伴い生じた原発事故で、産地は立入禁止区域に。
生産の拠点・原材料となる土・既存の販売チャネルを失いました。

 “これまでの土は使うことができない”
 “これまでの土地では作ることができない”
 “これまでのような製作のための共同体はない”
 “これまでのような販売先はない”

伝版®「木」を使って“ご縁を耕す”
ゼロ状態から再起への挑戦です。
窯元の1つ《松永窯》の4代目松永武士さんは発想を転換し「これまで通りは不可能」な現状を、「これまで以上」を目指す機会ととらえ、様々な分野の専門家を巻き込み、3年にわたりチャレンジを重ねてきました。成果の1つ、
誕生したブランド「KACHI-UMA」では、ファッションデザイナーやインテリアデザイナー、イラストレーター、建築家、テキスタイルデザイナーなど様々な分野・10人のクリエイターの協力を得て、今まで大堀相馬焼を知らなかった都市部や海外の人々にも選ばれる成果を挙げました。


この日は東日本大震災から4年の節目に「持続可能な発展への報告&発表会」と題し、それぞれの
専門の立場から力を貸してこられた皆さんが、松永さんの呼びかけで初めて一堂に会しました。

24名様のお顔ぶれはなんとも多彩です。

《使い手》湯呑みや酒器、お皿を買い、使うことで応援してきた方
《届け手》商品が“販売”されるよう協働してきた流通の方
《伝え手》再生への取り組みを人々に周知したマスメディアの方
《再生の仕組みの支え手》情報/人材/資金調達等の助言をした行政や中間支援団体の方
《作り手》再生への新ブランドの1つ“KACHI-UMA”に協力したクリエイターの方


どなたも4代目窯元の松永さんとは懇意ながら日頃は異なるフィールドにおられ、皆さん同士の多くは初対面です。『このひととき“ありがとうございました”“よかったね”と感謝・祝福するに止まらず、多彩な皆さんで創造的な交流を楽しんでいただきたい!』との松永さんの願いからワークセッションに伝版®を活用いただくことに。楽伝理事の柴山と山本もお手伝いさせていただきました。

さて、会の半ば‘COOL JAPAN’ IDEA BOOST!と名付けられた、大堀相馬焼のこれからを拓くアイディアを探索するセッションが始まりました。

◆伝版®「木」で、ご縁を耕す
セッションは90分間。多彩な皆さんの“ご縁を耕す”ワークからスタートです!4つのグループでまずは各自、伝版®「木」に4つのことがら(自分の好きなこと・大切にしていること・これから挑戦したいこと・これからの大堀相馬焼に期待すること)で自分を表現していただきます。

アイディアたちを伝版®「花」へ
続いて「木」を共有しながらグループ交流へ。どのグループもお互いにあまりよく知らないフィールドで活動されているお顔ぶれ。自己紹介も「話せば長い話」になるところですが、自分のありようを「木」に表して語ることで 、職務や活動内容に止まらず、信条や想いが短時間で豊かに共有されます。

◆多様な視点を引き出し、
 伝版®「花」でひもとき、くみたてる
グループの温度が一気に上がったところで、テーブルには大きな伝版®「花」が登場!
“しかけづくりのネタさがし”と題し、いよいよ大堀相馬焼のこれからを拓くアイディア創出ワークです。

 “これまでの延長線上で考えるのでなく、発想の転換がいるよね。ちなみにファッションでね、
   歴史に残るトレンドが誕生したときって・・・”
 “やっぱり「お寺」が肝心じゃないかなぁ・・・”
 “そういえば島根の酒造メーカーさんの話なんですけどね・・・”
 “日本から海外なのかなぁ。海外から日本は?”
 “卸として様々な産地を訪ねていますが、職人さんが‘手びきの’ろくろで一つひとつ作って量産
    するって稀少で本当にすごいこと!でもその価値、意外と自覚されていない・・・”
 “たとえばドバイの見本市って・・・”
なるほど、あっちとこっちのアイディアを
つなげるとおもしろい?!

 

異なる専門フィールドに身をおくメンバーの集まりならでは!思いがけない発想、情報、知見が飛び交い、なんとも刺激的です。
あちらこちらでどっと笑い声も。

一見脈絡がなさそうなことがらも、とりあえず伝版®「花」の6枚の花弁や余白におとしておきます。
だんだん、あちらの花弁とこちらの花弁につながりが見えたり、違いがはっきりしたり。共通するキーワードが浮かぶこともあります。

“しかけづくりのネタ”が育ったのちは、アイディア実現に向け、皆さんにお力添えいただけることを掘り起こすディスカッションへ。

やがて伝版®「花」には“しかけづくりのネタ”と、実現への手がかりがいろいろに!
各グループが発表するうちにアイディアのヴァリエーションが増し、いろいろな化学反応が今にも生じそうです。そしてなにより、皆さんがとても楽しそうです。
ちなみにセッションを終え、大堀相馬焼のぐい吞みでいただく、浪江町にゆかりの地酒・鈴木酒造さんの「磐城壽(いわきことぶき)」もひときわのおいしさでした。
 
松永武士さん・大堀相馬焼《松永窯》4代目窯元のコメント
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中央:松永窯4代目窯元・松永武士さん
“今回集まってくださったのは、大震災からのとても厳しい時期に大堀相馬焼に関わり、それぞれのお立場から多様な専門性を惜しみなく注いでくださった方々です。そのことに深く感謝するとともに、なかなか一堂に会する機会のない皆さまに“つながって”楽しんでいただきながら、さらなるイノベーションをご一緒に模索したかったので、その目的を果たせてとてもうれしく思っています。”

“大堀相馬焼はまだ再生を始めた段階です。「ゼロからの再生」に留まらず「持続可能な発展」を実現するには、国内外の新たな「使い手」を想定し、これからを生きる人々に愛される伝統的工芸品のありようを模索する取り組みが欠かせません。「取り組みを支える人」を育てる仕組みや環境を整えることも大切だと考えています。皆さんと探索した“しかけづくりのネタ”を大いに活用し、実現していきたいです!”
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楽伝は、大堀相馬焼のさらなるチャレンジを引き続き応援していきます。
ところで“なぜ、楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク(楽伝)が伝統工芸品の大堀相馬焼を応援?”と不思議に思われるでしょうか。それについても近く、ひもとかせていただきます!


*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2015年5月28日

実況ルポ:大学生、『転換力を磨く』にチャレンジ!

培ってきたものを、社会で活きる力として自己表現することをめざす

インタビューパートナーの力をかりて
自分の力の芽を探索中!
「へ~、貯金するのが好きなんだ、
  ところで貯金のどんなところが好きなの?」
「う~ん、なんだろう。
  お金が貯まっていくのが嬉しいって言うか・・・」
「それって、どんな場面で嬉しいって感じるの?」
「通帳の桁が増えたのを見たとき!」
「あ、もしかして数字が並んでる書類とか見ることに
  抵抗ないんだ?」
「そうかな・・、あぁ、そうかも。うん!」
 
あちらでもこちらでも、なにやらふたり組でのインタビューが進んでいます。
ここは埼玉県新座市にある十文字学園女子大学の教室。
前期講義「キャリアサポート」の4月の1コマ。

楽伝理事・柴山純と山本由紀子がお伺いし、自分ごととして体感しながら考える「キャリアデザイン・ワークショップ」の第2回目が進行中です。   

◆前期を通してのキャリアサポート講義のなかで2回にわたり伝版®を集中活用
「キャリアサポート」は2年生以上が自由に選択でき、10人の多様な経験をもつ社会人講師を招く10コマの講義と、その前後をはさむように開催され、社会人講師からの学びを自分ごとに引き寄せてキャリアを考えることを助ける4月と7月の「キャリアデザイン・ワークショップ」(計4コマ)と総括(1コマ)から構成されます。ワークショップでは、自分の気持ちや考えをひきだし、ひもとき、くみたてることを助けるグラフィックシート「伝版®」を5年前から導入しています。

◆自分の好きなモノ・コトから、能力の芽を見つけ出す転換ワーク
冒頭のインタビューは、4月のワークショップで最も盛り上がる『転換力ワーク(転換力を養うワーク)』の前半です。まずは伝版®「川のシート」を使い、「好きなことやモノ」「こだわりをもっていることやモノ」を洗い出します。次に、それらには自分の強み・長所がかくれているという信念のもと、“興味/関心をもつ対象”をシートから選び、用意された“引き出し質問”によるインタビューを通して、そこに隠れている自分が養ってきた能力の“芽”を洗い出します。 

あちらもガヤガヤ、こちらもガヤガヤ
ワークショップはにぎやか!
生活情報・人間発達心理・人間福祉・メディアコミュニケーションなど、日頃は交流する機会の少ない多様な学科の、
異学年(2~3年生)の学生たちが‟はじめまして!よろしくお願いします”のあいさつに始まり伝版®「種のシート」を使ってインタビューに取り組みます。インタビューを終えて手元に戻ってきたシートには「私の強み」につながりそうないくつもの“芽”が見え、自分のことのようでいて、自身が思うよりなんだか魅力的な「私」が表現されています。シートを眺めて恥ずかしそうな、でもうれしそうなみなさんのお顔に、ご一緒する先生も楽伝のファシリテータたちも
思わず笑顔に! 

さて『転換力ワーク』の後半では、いよいよ“芽”を強みに【転じ】て表現していきます。インタビューでひもとかれ、いわば“芽”の出た「種のシート」と、「思い入れのある
好きなこと」として“ネイル”をとりあげた《転換例》を
参考にしながら、一人ひとり、いろいろな角度から【転じる】に頭をひねり、伝版®「花のシート」に自分の強みを
書き込んでいきます。
中には比較的すんなりと、自分の好きなことを強みや長所に【転じ】ていく人もいますが、多くの
学生さんにとって初めは簡単な作業ではありません。楽伝のファシリテータたちは多様な事例を紹介したり、個別に声をかけて【転じ】かけている途中経過を承認し、応援していきます。 

4月のワークショップ終えた学生さんたちの声:
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‟今までの人生はそんなにたいしたことないと思っていたけれど、「川」を書き始めるとお宝が次々と出てきて、自分にはたくさん宝物(興味・能力・価値観)があったことに気づいた。”

‟最初はありきたりなことを書いていたが、考えているうちに他の人とは違う好きなことが浮かび、最後に書いた言葉は「私の強み」だと思えた。考え続けることは大切!続けていきたい。”

‟懐かしいこと、楽しいことだけでなく、辛かった時や悲しかった時も思い出した。だけど【転じ】てみたら、どれも「何かに立ち向かっていた」時だったと思った。”

‟「上手にできたときがうれしい」を「目的のために努力することができる」と置き換えたら、自分をPRできる気がした。もっと色々なことで考えてみようと思った。”

‟否定的に思っていたことも、見方をかえるとプラスになると思った(手を抜く→タイミングにより臨機応変に対応できる)。自分に自信がでてきた。”

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◆キャリア開発に必要なプロセスとは
楽伝では、学生及び社会人を対象とするキャリア開発支援の現場経験から「“興味/関心をもつ
対象”から、自分の能力を一般化する力」こそがキャリア開発過程に必須と考えています。 
 
たとえば大学生のキャリア教育においては、仕事観・職業意識の形成とキャリア選択に至るまでに、自分自身の興味/関心を自らひき出し、ひもとき、くみたてて理解し、その能力を自ら伸ばしていくための実践力を養うことが一つの目標となるでしょう。ところが、学生の多くは社会経験が限られ、キャリア開発の経験をもたないことから「能力=(イコール)学力」という発想に流れやすく、
その場合、学力に対して自己肯定感の低い学生は、自分の能力を見出す段階でつまずきがちです。 
日常生活の“体験”を通じて(実はすでに)培っている能力を“自らの資産(強み)”としてとらえる習慣のない学生に対しては、学生が身近に感じている“興味/関心の対象”に焦点をあて、その
対象との関係から離れ、別対象にもあてはまる一般化可能な「能力」として認識させる『転換力ワーク』をきっかけとし、「学力」に限らず、自分が興味/関心を抱く日常の対象の中に「能力」の
“芽”が潜んでいることに気づかせることがまず重要でしょう。

ヒントを提供する
“ネイル”などの《転換例》
従来のキャリア教育の過程で必ずしも積極的に提供されてこなかった気づきのきっかけとなる体感ワークが必要である― 楽伝の『転換力ワーク』はこうした問題認識から誕生しました。 

さて、キャリアデザインについて学び、『転換力ワーク』に取り組み「自分の内側」にアクセスした学生さんたちは、ただいま10人の社会人講師と次々と出会い「自分の外側」の情報にアクセスしているところです。楽伝ファシリテータたちが再び訪ねる7月、どのように成長されているでしょうか。7月のキャリアデザイン・ワークショップでは再び『転換力ワーク』に取り組む予定です。
本講義に伝版®を取り入れていただいて5年目を迎えますが、例年、7月の『転換力ワーク』ではみなさんの【転じる】スピードがぐっとアップし、内容も豊かになっています。今年度のみなさんがどのような成長を遂げられるか、楽伝も今から楽しみにしているところです。 

2度目の『転換力ワーク』に続いて、キャリアビジョンを描き、卒業までの行動計画を作成する7月のワークショップの模様は、後日こちらであらためてご紹介させていただきます。
 
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します

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