2018年11月30日

開催報告「英語を知らなくても大丈夫!英語ゲームで世代を超えて楽しく交流ワークショップ」

【平成30年度子ども夢基金助成活動】徳島県/板野町 徳島県立総合教育センターにて

写真はワークショップのひとこま「なりきり動画」ゲームより♪
お題は「徳島のおまつり」です。
なるほど!あのポーズですね。
 
ここは四国・徳島県の北東部、人口5600世帯のみなさんが暮らす板野町。

日本一の生産量を誇る春にんじんの種まきがちょうど進んだころで、町内のあちこちでビニールシートがぴーんと美しく張られたばかりの畑を目にしました。そして果樹畑では、実りの時期を迎えた名産の柿の実がたわわ!

私たちが到着したのは、ワークショップ前日の夕暮れ時。地元のみなさんにはいつもの光景でしょうが、しずむ夕陽にどちらの畑も映え、ほんとうに美しい姿でした。

さて、翌1111日(日)も秋晴れのきもちいいお天気になりました!
 
13時を過ぎると、町の小高い丘の上にある徳島県立総合教育センターの一室に、小学2年生から6年生のこどもたち、そしておかあさんやおとうさん、この地域で子どもたちの英語教育に関わる先生方など、参加するみなさんが集まってくださいました。

まずは、ウォーミングアップにいくつかのミニワークを!
 
Stop! - ファシリテータからバトンを受けた小学6年生の女の子が声をかけると、たくさんの顔が一瞬フリーズしかけた?!と思ったらみんな、わらわらぞろぞろと“歩き”はじめます。

つぎに Walk!と声がかかると? - はい、みんな“止まり”ました。

じゃぁ、つぎは Jump!” あ、みんなくるくる回り出した~。

 Turn!  ~ 跳ねてる、跳ねてる!

そう!あべこべアクションです。
さらには、身近なあいさつ表現をつかった「あいさつさんぽ」でカラダを動かすところから、この日のワークショップは始まりました。

◆きもちをプラス!
続いては、チームにわかれてのジェスチャーゲーム♪
今回はいろいろな動物をジェスチャーで表現します。ポイントは“きもちをプラス!”

最初のお題は「ペンギン」 ― そしてこのペンギン、「とってもねむ~い」んです(笑)
ファシリテータの掛け声で、かわいいペンギンたちがいっぱい、ちょこちょこ、よちよち!
歩きながら「眠いのって、どうやって表現しよう」と考えるペンギンさんたち。
少しすると、つばさで目をこすり始める子ペンギン、立ったままうつらうつらこっくりしはじめるペンギン。歩きながらこっくりしている子も!
思い思いに「眠いよ~」のきもちを表現してくれました。

チームを交替して今度のお題は?
おっ、なにやら胸をはり、腕をふってドラミングしてますよ~。

「さる?」「Monkey?
Close!」「So Cloes!

さらにからだをつかって
筋肉隆々“野性味”を演じるみなさん!

Gorilla?」「ゴリラ!!」
Bingo!」「Got it!!

でも、どんなゴリラだろう?!
おーっとここで、名演が続々と・・・
ほおをふくらませ、眉を寄せ、ドラミングがはげしくなります!!

「怒ってるゴリラや~」
Bingo!

普段以上に顔や体の筋肉をつかって気持ちを表したり、相手の顔に意識を向けると気持ちが伝わってくることを実感したり。ほんの数分の体験ですが、さらに“発話”への準備が進みます。

◆おどらにゃそんそん♪
お次は『なりきり動画ゲーム』。
その場で思いついたもの・人になりきって表現する「正解がない(○×の評価がない)」ワークです。この日のお題は「学校」「お正月など。

観客のみんなは、Who are you?  Whats re you doing? のフレーズでなりきってくれた役を俳優さんたちにたずねます。

「学校」チームからは、日直さんに、授業中の生徒さん、自称天才少年、おとなおふたりで完成した校門などが登場!

「お正月」チーム少年チームによるもちつき新年のお願いごと中の6年生お寺で鈴をならすパパさん!そして、ファシリテータが「田植え作業」と見間違えたのは―スミマセン!(笑)― この日、随所で名演技の光ったアクターによるIm playing Karuta!(かるた遊び)でした!

さいごは全員ご当地の「お祭り」を紹介してもらいました。
射的で賞品ゲットの男の子!獅子舞!太鼓!そして、こどももおとなもおどらにゃそんそんの阿波踊り!とりわけ、阿波踊りのみなさんの足と手の所作のしなやかさ、躍動感、うつくしさはさすが!冒頭の写真のとおりです。
すっかり見入ったらくでんスタッフたちは思わずアンコールをお願いしたのでした。

◆お気に入りを発信する!
ところで四国というと、お遍路さんの四国霊場八十八箇所巡りも有名ですね。
板野郡には4つの札所~板野町に第三番「金泉寺」、第四番「大日寺」、第五番「地蔵寺」が、おとなりの上板町に第六番「地蔵寺」~があります。
最近は海外からのお客様も増えているとのこと。らくでんスタッフも滞在中、外国から旅行に来られている方々にお会いしました。

そこで、ワークショップ後半は「もし海外からのおきゃくさまと出会ったら!」という想定で、住み暮らすなかで、自分が思い入れをもつようになった“お気に入り”を選んで、紹介するワークにチャレンジ!

英語にふれはじめたばかりの子どもたちが多く、また、こどももおとなも、ひとりひとり英語への興味・親しみ・習熟度が異なります。そんな場だからこそ、「だれか」が「ひとつの正解」を教えるのではなく、おたがいの興味やわかることをもちよりながら、カタチをつくっていきます。
こどももおとなも、ファシリテータたちも、みんなで力をあわせて準備!― 親子で、よそのおとなの力を借りて、おとな同士で、子供同士が・・・なんでもありです。

こうして参加者のみなさんと個別にお話しながら過ごすひとときは、らくでんのファシリテータたちにとってもとりわけ楽しく、学びの多い時間でした。

練習タイムを経たのち、最後は地域で子どもたちの英語教育に関わる先生方に外国人ゲストになりきっていただき(名演ありがとうございました!)、各チームの発表タイム。ひとりひとり、それぞれのペースでやりとげたこどもたちでした。

まとめに、この日のリフレクション(振り返り)をし、子供たちだけでなく、おとなのみなさまからもいろいろなお声をいただき、ワークショップは終了しました。

It is fun! また参加したい。
いろんな英語が知って楽しかった。
・楽しかった!ゲ-ムを今日来てない友だちにおしえて、みんなとやりたい!
・最初はきんちょうしたけど、楽しくできた。
・またあったら来たいです
・今日は楽しかったです。いろんな英語をまなんだから、これからいかしていきたいです。
・英語を好きになれるように、楽しく教えてくださり大変ありがたかったです。子どもたちが英語に親しめる時間をありがとうございました。
・子供といろいろ一緒に勉強させてもらいました。楽しかったです!機会があればまた参加したいです。

◆まぜまぜの力
こどももおとなも、年齢・性別・国籍・心やからだの状態や発達段階が同じかちがうかを問わず、感じ方や好奇心の対象は人それぞれ。

アイディアを想いつくのが得意な人もいれば、なにか想像して考えること自体が苦手という人も。人前で表現するのが大好きで一番のりする人もいれば、気が重い人も。気持ちはあっても動きづらい日もあるだろうし、とりわけ学童期の子供たちは“いまはいろいろと気恥ずかしい”時期なことも。

らくでんの「場」は、そんないろいろな人がそれぞれのあり方でチャレンジしたり、うっかり楽しめちゃう場になることを大切にしています。水先案内人となるらくでんのファシリテータたちは、けして先生ではありません。その場にいる参加者みなさんのお力をかりて “遊んで身につく、即興英語ワークショップ”をいっしょに実現しています。
ご一緒してくださった徳島のみなさん、ありがとうございました!

なお、今回のイベント実現には、(独)国立青少年教育振興機構「子ども夢基金」の助成をはじめ、地域の小学生の保護者のみなさま、地元の小学校関係者のみなさま、こどもたちの英語教育に携わる先生方にご協力をいただきました。ありがとうございました。

*子どもゆめ基金(独立政法人国立青少年教育振興機構)
国と民間が協力して子どもの体験・読書活動などを応援し、子どもの健全育成の手助けをする基金。
未来を担う夢を持った子どもの健全な育成の一層の推進を図ることを目的に、民間団体が実施する特色ある新たな取組や、体験活動等の裾野を広げるような活動を中心に、様々な体験活動や読書活動等への支援が行われています。当法人は2017年度の大阪府阿倍野区でのワークショップ開催に引き続き、子ども夢基金助成活動として企画を実施いたしました。


◆各地でのワークショップの模様
>岡山県奈義町・奈義町教育委員会主催:出生率日本トップクラスのまちでのワークショップ
>子ども夢基金助成事業:英語ゲームで世代・国を超えて楽しく交流ワークショップ2017
>大阪府泉南郡:中学生とインドネシアからのみなさんと!
>福島県白河市:えいご、たのしかった!(前・後編)
>大阪府大阪市:生き抜くための“コミュニケーション能力の素地を養う”
>大阪府貝塚市:なりきり英語ゲームでハロウィン
>大阪市天王寺区:まちがったら、おもしろくなる!(前・後編)
 
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