“Bamboo Shoot, Bamboo Shoot~, GO!”
一斉のかけ声に続き“One” “Two” “Three”・・・
輪になった各チームで「10」までのカウントが始まります。自分のタイミングで「数」の名乗りをあげ だれかと「数」がかぶったら残念!総勢20人の参加者は眼や表情から相手がカウントする気配を読み取ろうと真剣です。
12月2日(土)日本一の超高層ビル「あべのハルカス」近鉄本店 街ステーション(大阪市)での らくでん式・英語インプロワークショップ の1コマです。
◆国籍を越えて、世代を越えて
参加したのは関西に住む小3~中1までの子供たちと、アメリカ・アラブ首長国連邦・インド・インドネシア・中国から来日して関西の大学や日本語教育支援機関で学ぶ10代・20代の若者たち。なかには来日まもないメンバーも!
そこにもう少し人生経験の長い日本のおとな、らくでんのファシリテータたちがご一緒しました。
百貨店内オープンスペースの会場で、引率してくださった保護者の皆さんや児童英語の教育や研究に携わる先生方が、さらには通りがかりのお客様方も、すぐ周りで見守ってくださるなか2時間のワークショップを進行しました。
◆外国語って意外とおもろい?!
アイスブレーキングで軽く声を出して動いたら、質問したり気持ちを伝えるときに便利な英語表現をみんなで確認です。英語・日本語はもちろん、留学生のみなさんのいろいろな母語も飛び出しながら進みました。
○ アラビア語で男性につかう“あなた”は大阪弁とそっくり?!
「なんや意外とおもろいなぁ。」
○ 健康を表す「ヘルシー」。 カタカナのヘルシーと、留学生がおしえてくれた“healthy [hélθi]”
あんまりにもちがってびっくり!
「かっこええなぁ。」
交流するほどにちいさな発見がつもります。
『好き探し』のペアワークでは “Do you like ~?” のシンプルなフレーズを駆使!
年の離れた相手、出身国のちがう相手、初対面の相手にどんどん質問。ペアを変えていろいろな『好き』に触れるうちに笑顔が増えます。相手の『好き』がわかると、その人をなんだかちょっと身近に感じるから不思議ですね。
まだ英語学習経験がないという小3の女の子はなにやら、留学生のおにいさんとのインタビューを終えてどや顔です(笑)「えいご はなせた~!」とファシリテータに自慢してくれました♪
実際にそばに外国人の方がいることで、子供たちの“英語で話してみよう”の気持ちが明らかに膨らんでいます。
◆ワークいろいろ♪
お次は世代を問わず人気の『なりきり写真ゲーム』。手順はカンタン!お題からイメージするモノ・ヒトに即興でなりきり、チームで一枚の写真をつくります。この日のお題は「おすし」「お正月」など。
服や髪の色をうまく利用して“うな巻”や“玉子巻”になりきった留学生たち。“お年玉”になりきって早々にポージングの女子もいれば、“気恥ずかしいきもち多め”男子たちがちょい長めに相談してなりきったのは‟鏡餅”。てっぺんにちゃんとみかんも乗った力作でした。
さいごは、日本の一番いろいろをお題にスタンプラリーゲーム。シールをたくさんゲットしたい子供たちはますますスピードアップ!自分からどんどん相手にかけ寄って“Are you ・・・?”と疑問文を次々と繰り出すのでした。
らくでん式の恒例、伝版®「花」のシートでこの日のリフレクション(振り返り)をしてワークショップは終了!
「不安だったけど話してたら仲良くなれた」
「ちょっとむずかしいところもあった」
「英語以外の言葉もわかっておもしろかった!」
「やってたらはずかしくなくなった」 ・・・
自分のいまのきもちをファシリテータとおしゃべりしながら確認しました。
「またある?」「また来る!」「なりきり写真、もう1回やりたかった!」
「今度なにかご一緒しません?」「また連れて来ます!」
子供たちだけでなく、おとなのみなさまからもお声をいただきうれしい解散でした。
◆ユニバーサルなプログラムであること
こどももおとなも 年齢・性別・国籍・身心の状態が同じかちがうかを問わず、感じ方や好奇心の対象は人それぞれ。偶然似ることもあれば、全くちがうことも。独創的アイディアを想いつくのが得意な人もいれば、想像自体が苦手という人も。人前で表現するのが大好きで一番のりする人もいれば、気が重い人も。とりわけ学童期の子供たちは“いまはいろいろと気恥ずかしい”時期なことも。
らくでんのファシリテータは、そんないろいろな人がそれぞれのあり方でチャレンジしたり、うっかり楽しめちゃう場となるよう水先案内人としてみまもっています。
それぞれちがっているからおもしろい(=まなぶことがある)
―らくでん式英語インプロはユニバーサルなプログラムでありたい、と我々が思う由縁です。
この日来場された 即興的アプローチの英語教育実践家・三野宮春子先生(英語アクティビティ工房 代表)が終了後 語ってくださいました。
「1人ひとり違った個性を持つ子どもたちが、それぞれのスタイルで参加し表現していました。それら全てのスタイルを受け容れる懐の大きさを感じました。また、企画運営する人たち、参加する人たち、見守る人たち、記録する人たちが、それぞれの立場からワークショップという場づくりに貢献しているようすが印象的でした。」
◆留学生のみなさんと、ふりかえり
2016年にスタートしたらくでん式英語インプロ。関西や福島県で小中学生の子供たちを対象に回を重ねてきました。“留学生の皆さんとご一緒して”の開催は今回で2度目。5つの国からお越しのみなさんとは我々スタッフもこの日が初対面。ご自身なりにこの場の意図をとらえ、楽しみ、すばらしい貢献もしてくれました。
今回のプログラムが英語への精神的バリアの除去にどう段階を追って作用しているか、緻密に分析し表現してくれたアラブ首長国連邦出身のアブドラさん。言葉のニュアンスをふまえて、プログラムにとってさらに適切な英語のワードを出せるよう、方向性を予め教えてほしかった!とフィードバックをくれたアメリカ出身のミキさん。発達障害について学んだ中国出身のコウさんは、この日参加した発達障害をもつお子さんと交流したことで、どう学びが豊かになったかを語ってくれました。
恥ずかしさや失敗を恐れるきもち、未知へのためらいはだれもの中に存在しうるもの。だからこそのらくでん式で、外国語である“英語で発話する力”ひいては“コミュニケーション=伝えあう「力」”の育成にチャレンジする我々にとって、日本語という外国語を学ぶ方々からのフィードバックは示唆に富んだ刺激でした。
ところで『伝版®』『ひとふでんず』などコミュニケーションを促進するグラフィックツールを活用しているらくでんは、デザインの道を志す若者のキャリア開発にも関心をもっています。今回のポスター・ちらし制作・会場の設営・情報発信では、実際にクライアントを持ち、現役で活躍しているデザイナーの監督のもと、京都造形大学でデザインを学ぶ4名の学生さんがクリエイティブチームとして活躍しました。
らくでんは今後とも伝紋®ワークショップに代表されるよう、デザインの道を志す若者たちがキャリアを拓く上で欠かせない「コミュニケーション力に基づく提案力」の学びを積み、自らの実績として提示できる作品をうむ機会を、我々の活動を通じて提供してまいります。今回協働した若者たちの奮闘ぶりは機会をあらためてご紹介できればと思います。どうぞお楽しみに♪
>>これまでのワークショップの開催レポより
◆大阪府泉南郡「中学生とインドネシアからのみなさんと!」
◆福島県白河市「えいご、たのしかった!」
◆大阪府大阪市「生き抜くための“コミュニケーション能力の素地を養う”」
◆大阪府貝塚市「なりきり英語ゲームでハロウィン」
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。
◆留学生のみなさんと、ふりかえり
2016年にスタートしたらくでん式英語インプロ。関西や福島県で小中学生の子供たちを対象に回を重ねてきました。“留学生の皆さんとご一緒して”の開催は今回で2度目。5つの国からお越しのみなさんとは我々スタッフもこの日が初対面。ご自身なりにこの場の意図をとらえ、楽しみ、すばらしい貢献もしてくれました。
ワークショップの終了後、らくでんスタッフはきまってリフレクションミーティングをもちますが、今回は留学生の皆さんにも学びたい!と我々の本拠地・黄色い家にお招きし、この日の体験をふりかえっていただきました。
今回のプログラムが英語への精神的バリアの除去にどう段階を追って作用しているか、緻密に分析し表現してくれたアラブ首長国連邦出身のアブドラさん。言葉のニュアンスをふまえて、プログラムにとってさらに適切な英語のワードを出せるよう、方向性を予め教えてほしかった!とフィードバックをくれたアメリカ出身のミキさん。発達障害について学んだ中国出身のコウさんは、この日参加した発達障害をもつお子さんと交流したことで、どう学びが豊かになったかを語ってくれました。
恥ずかしさや失敗を恐れるきもち、未知へのためらいはだれもの中に存在しうるもの。だからこそのらくでん式で、外国語である“英語で発話する力”ひいては“コミュニケーション=伝えあう「力」”の育成にチャレンジする我々にとって、日本語という外国語を学ぶ方々からのフィードバックは示唆に富んだ刺激でした。
◆多様な専門性とつながって
今回のイベント実現には多くのご協力をいただきました。(独)国立青少年教育振興機構「子ども夢基金」の助成をはじめ、児童英語教育に携わる先生方や専門家の皆さまの助言とお力添えをいただきました。また、会場「あべのハルカス近鉄本店 街ステーション」は、市民活動団体等と百貨店・地域・訪問者等がともに日々の暮らしや社会をちょっとよくする活動を展開する「縁活」プロジェクトの一環として活用させていただきました。ところで『伝版®』『ひとふでんず』などコミュニケーションを促進するグラフィックツールを活用しているらくでんは、デザインの道を志す若者のキャリア開発にも関心をもっています。今回のポスター・ちらし制作・会場の設営・情報発信では、実際にクライアントを持ち、現役で活躍しているデザイナーの監督のもと、京都造形大学でデザインを学ぶ4名の学生さんがクリエイティブチームとして活躍しました。
らくでんは今後とも伝紋®ワークショップに代表されるよう、デザインの道を志す若者たちがキャリアを拓く上で欠かせない「コミュニケーション力に基づく提案力」の学びを積み、自らの実績として提示できる作品をうむ機会を、我々の活動を通じて提供してまいります。今回協働した若者たちの奮闘ぶりは機会をあらためてご紹介できればと思います。どうぞお楽しみに♪
>>これまでのワークショップの開催レポより
◆大阪府泉南郡「中学生とインドネシアからのみなさんと!」
◆福島県白河市「えいご、たのしかった!」
◆大阪府大阪市「生き抜くための“コミュニケーション能力の素地を養う”」
◆大阪府貝塚市「なりきり英語ゲームでハロウィン」
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。