2018年7月14日

楽伝 ことはじめ

「伝版®の会」誕生から10年の節目に

“伝えあうことが
  もっと楽(ラク)に楽しくなったら!” と
 動き続け、 気づけば10です。
 
楽伝のプログラムによく登場するグラフィックツール。“自然”をモチーフにした伝版®にはいろいろな種類があります。

右の写真にもある「発芽」もそのひとつ。
 
種の内側から外へ、ぎゅぎゅーっと力がかかり「えいっ」と芽が出て、だんだんと育っていく様子を表しています。

今回は、意外とこれまでお伝えする機会がなかった、今は昔、楽伝が“発芽”したころからのおはなしをご紹介します。


◆『伝版®』うまれる
だれしも、自分の考えや思いを何らかの方法で伝えたいという気持ちがあるもの。
でも、コミュニケーションって案外とむずかしい。

自分でもよくわかっていない、身体の奥底にある思いを伝えるには
その思いを まず 「ひきだして」「ひもといて」、そして「くみたてる」ことが必要 なのでした。 

“ ・・・ 伝えるための作業に役立つ「楽しくて、実用的」な絵。
   「メタファー」という「型」がある ー これはコミュニケーションのための「型」紙。
   「伝えるための版」として、「伝版®」としよう。”
    (『伝版はなぜ生まれた』より) 


◆異なる領域のメンバーが集って
こうして10年前、
コミュニケーションを楽(ラク)に楽しくすることをサポートするグラフィックツール
伝版®が開発されました。楽伝の「芽」、誕生です。

>> 伝版誕生の経緯、くわしくはコチラ

マーケティング・経営・人間の心理といった領域に専門をもち、
製品や組織のブランディングに関わる過程で必要性を感じ
『伝版®』を開発した人々
   
個人・組織のキャリア開発に関わる多様な領域で、
個人の主体性が自然と引き出されることにこだわって活動をしていた人々
 
ファシリテータがあたたかくお迎え
らくでん式英語インプロワークショップより
そんなメンバーが 伝版の会として集い、
それぞれの分野の現場でこのグラフィックツールを活用し始めました。

『伝版®』と出会った当時を振り返って、キャリア開発支援に関わるメンバーたちは・・・

“マーケティングなどの分野で、インサイトをひきだしたりヴィジョンをデザインする中で、『伝版®』がどのように機能しているかを聴き、ワクワクしていました。

そして実際に伝版®を目にした瞬間、キャリアデザインを目的としたワークショップやカウンセリングの場で、どれほど個人にとって効果的なツールになりえるか、イメージが一気に湧いたことをよくおぼえています(笑)”

こうして、ほどなく『伝版®』は、さまざまな場で活用されはじめました。
・教育現場では?            ― 小学生や大学生のキャリア教育や人権学習支援に
・自治体・協同組合では?  ― ワークライフバランス研修やライフキャリア研修に
・企業では?                  ― 経営ビジョンの策定や、キャリア開発研修、リーダー育成研修に

活用が進む過程で、コミュニケーションを促進するためのアイディアがさらに拡がりました。
伝版®に留まらず、ひとふでんず®igu発想音楽など、「ツールの種類」も増え、
多様な領域で活用した知見を交流することで、「ツールの活かし方」もどんどん創発的に。


◆つたえあえば、人生がひらく(2012年~) 
2012年4月。
すでに「伝版の会」という名前を大きく超えて拡がった活動を支えるプラットフォームとして、
特定非営利活動法人 楽しく伝える・キャリアをつくるネットワークを設立しました。

ひとつひとつの現場で体感してきた
“コミュニケーションが促進されると、人と人とが垣根を超えてつながり、学びと創発が進む”
という確信が、楽伝のモットー「つたえあえば、人生がひらく」にこめられました。

以来、一貫して「変化の時代=人生100年時代を生き抜く力を培うことに役立つプログラム」の研究開発・提供を目指して
・多様な企業・団体間での異文化交流を促進した研修
・多様な価値観・専門性・キャリアを内包する集団の多文化共生チームビルディング研修
のプログラム開発と展開に取り組んできました。


◆生き抜く力を楽しく身につける らくでん式(2015年~)
おもいきりがよくなった小中学生!
らくでん式英語インプロワークショップで
さてその後、教育機関・地域・コミュニティにおける、変化の時代に即したコミュニケーション教育とキャリア開発支援のありようをに注力しはじめたころのこと。
新たな試みとして、多文化共生時代を生きる、
とりわけ子どもたちのコミュニケーション能力を養うことを まずの目的に、即興演劇(インプロビゼーション)の手法を取り入れ、楽しさの要素を重視した独自のユニークなアプローチでプログラム開発を始めました。

翌2016年からこのプログラムは外国語としての英語を使って“楽しくコミュニケーションできる能力”を養うことを目的とした《らくでん式 英語インプロワークショップ》として展開しています

《らくでん式》とは?
 コミュニケーション能力の基礎となる
 「だれかになにかを伝えたい!」 という気持ちを養い、
 言語の種類を問わずコミュニケーションそれ自体が楽しくなり、
 “つたえあい力” を育むことをめざす手法!
 
 らくでん式英語インプロは
 その「らくでん式」が  《英語》 に着目したプログラムです。

 
◆生活言語x外国語xインプロ
その人が住み暮す土地、つながるコミュニティならではの「生活言語」「日常の暮らし」
ひとつの正解にとらわれず自由な発想を自然とひきだす「インプロワーク」
そして、
コミュニケーションツールとしての外国語・英語」
掛け合わせると!
 
・英語との出会いが、いまの自分とつながった、身近で楽しい経験となるプログラム
 
・小・中学生に向けた、英文法の中でも日本人にとくになじみにくい概念を1つ1つ取り出し、
 体感的に身につけることのできるシリーズからなるプログラム

・子どもからおとなまでの多世代・異世代で交流することや、留学生とともにワークを楽しみ
 異文化間交流することを通じて、学びが新しく、多様にふくらむプログラム
 
などなど ー さまざまな楽しいワークショッププログラムが可能になりました。

 
◆次の芽へ
らくでん本拠地の近隣も夏色です
(大阪市天王寺区)
夏をむかえ、楽伝はただいま下期の現場に向けた準備をスタートしています。

・楽伝の知見やツールを国内外各地で
 活かしてくださっている皆さまとの連携 
・楽伝自身の活動を通じた問題意識と
 知見の発信
・地域コミュニティの声と深くつながって
 展開するらくでん式英語インプロワーク
 ショップ
・学びを見える化するための研究活動  
               などなど。
 
今後とも随時、協働してくださったみなさまのお取り組みのご紹介も含め、楽伝の活動とそこからの学びを、本ブログとSNSを通じて発信・共有させていただきます。

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【らくでん式英語インプロ】
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*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

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