2019年11月3日

伝えたい!がひらくコミュニケーションの話③

ことばより伝わった握手

11/30(土)貝塚市のワークショップを
担当する辻野&山本ファシリテータ
『つたえあえば、人生がひらく』
 ― らくでんのモットーです。

検索すれば読みきれないほどの情報が出てくる時代。
だからこそ、子どもたちもおとなも、あふれる情報・知識を自分目線で選び、解釈し、自分を発信するコミュニケーション力=伝え合う力がますます大事なんだろうと思います。

「知らない子と会って話すの、なんか楽しかった!」
「英語できへんかったけど なんか伝わった!こんどはもうちょっとうまくなりたい。」

これはワークショップで子どもたちからよくきくコメント♪
子どもたちが感じてくれているのは、だれかとつながる=コミュニケーションの本質であり、なぜ英語を勉強するのか?につながることなのでしょう。 

さて、前号につづき、秋のワークショップ(1130日@貝塚市民文化会館)のファシリテータ、辻野恵美子さんから♪
今度は英語圏を飛び出したこの夏の体験からのお話です。
それでは恵美子さん、よろしくお願いしま~す!

===

今夏 茨木でのらくでん式英語インプロ
サポーターの皆さん
は~い、了解です!
それでは前回のオーストラリアのエピソードに続き、再び 辻野からおとどけします(^^

今年の夏は人生初!
今まで縁のなかったアラブ圏の国、アラブ首長国連邦(United Arab Emirates 以下、UAE)を訪ねました。
きっかけは2年前のらくでん式英語インプロワークショップでの出会いでした。

らくでん式のワークショップでは、《ふだん英語を使って暮している方々》にボランティア・ゲストとして参加いただき、子どもたちを応援していただくことがあります。

>>この夏ゲストの皆さんがサポートしてくださった茨木でのワークショップの模様はコチラ

2年前にあべのハルカスで開催した時にはいろいろな地域からゲストが参加!
そのひとりがUAE出身の留学生・アブドラさんでした。 

2年前のらくでん式英語インプロの
サポーターの皆さん一番右がアブドラさん
みなさんはアラブ首長国連邦/UAEときいて、なにか思い浮かびますか?

私自身はアラブの情報はメディアで断片的に見聞きする以外、ほぼもっていなかったので

・・・砂漠があってラクダが・・・イスラム教で・・・石油が出て、争いある地域があり・・・

とにかくたいして具体的なことは知らず、ただ漠然と“日本とはまったく違う”文化や生活であろうと信じていました。

ところが、UAE育ちのアブドラさんからだんだんとリアルなアラブの生活や文化の話を聞くようになると・・・
とても家族を大切にしていて、平和を愛し、温厚な人々が多いことを知りました。
宗教で生活がまわっていて、大変まじめに規律を守っての毎日の暮らしです。
日本に滞在していてもアルコールはけして口にしません。

“日本とまったくちがう?!”という先入観はどうやら実際とはちがう部分があったようです。 

◆情報が豊かだからこその先入観も
これまでもいろいろな国の方と出会ってきましたが、その国で実際に育った人からお話をきくと、意外でびっくりすることがたくさんあります。
いまは情報がとても豊かで、世界中とつながる手段がある時代ですが、だからこそむしろ以前よりも、おとなもこどもも「知っているつもりでも、実は思い込みだった💦」なんてことが増えているかもしれませんね。 

◆実際に訪ねると?
デーツなどナッツ類が豊富な食文化
今回はアル・アインという都市のまち・シャムシで、ホームステイをさせていただきました。ホストファミリーは、たくさんのみなさんが一緒に住む大家族。昔むかしの日本のようです。 

まずは、おじいさまとおばあさまにごあいさつです。
家族のほとんどは英語を話しませんから、さぁ困りました。もちろん日本語も通じない。
おふたりはアラビア語、私はとりあえず英語、それから日本語も言ってみたり。英語でも、日本語でも変わらない反応でした。

すると、現地では「握手」という習慣がないそうですが、私に合わせてくださったのか、おふたりの方から握手をしていただきました。
何を話しておられるのかはまったくわからないけど、とにかくとても固い握手。力強い、そして長い握手から、とっても歓迎してくれていることが十分に伝わりました。 

アブドラさんの通訳で「日本人を尊敬している。自分の2番目の家だと思って!」と言ってくださっていたとわかりましたが、言葉以上に、表情と温かい握手で心がいっそう通じた気がしました。

首都アブダビで
日本文化紹介ワークショップの1コマ
◆何語でも同じ
そういえば英語でも日本語でも同じ!
と、あらためて思いました。

言葉はもちろんコミュニケーションの道具だから大切ですが、その前に伝えたいきもちがあること、伝えようとすることが大事!
私たちがらくでん式英語インプロのワークショップで、ノンバーバルコミュニケーション(言葉以外の表現)の大切さを子どもたちと共有するのもこの想いからです。

◆砂漠とらくだ
余談ですが、アブドラさんは知り合った最初のころ、会うと必ず「砂漠とらくだ」の話をしていました。 

風で美しい模様を描く
アル・アインの砂漠
でも実はこれ、私に合わせようとしてくれていたことがのちに発覚!
日本人が思い浮かべるであろう、相手(私です)が興味をもつであろうアラブのイメージを想像して話をしてくれていたのでした。

「○○のことも知りたいよ~」―自分の本当の興味を伝え合ったおかげで、そこからは“リアルなアラブ”を聞くことができるようになりました。

さて🍁秋のらくでん式英語インプロ🍁は?
ただいま申込受付中!
1130日(土)13:3015:30 おとなり岸和田市からもアクセスのよい貝塚市民文化会館コスモスシアターで開催です。

高学年の小学生から中学生まで!
英語ゲームで思いっきり楽しい2時間を楽しみにしています。
“ふだん英語で暮らしている”ゲストのみなさんも応援してくれますよ♪ 

便利なLINEでのお申込み方法はコチラ
らくでん事務局にメールでご連絡をいただいても結構です♪
(先着順です。お申込みはどうぞお早めに♪)

◆保護者のみなさまへ
英語への好奇心を育む近道は「試しに使ってだれかと話してみること」です。
たかが2時間、されど2時間!
らくでん式のワークショップは、安心してその「体験」ができる機会です。

今回は参加費無料のイベントとなっておりますので、この機会をぜひお見逃しなく♪
きっと学校や英会話教室など、ふだんの学び場での学習意欲によい刺激になるでしょう! 

子どもたちには2時間を過ごすなかで
・英語を勉強することにどんな意味があるか考えてみること
・間違えてもいいやん!とチャレンジしてみること
・伝えるって楽しいと感じること
・言葉以外でも、気持ちを伝えられると実感すること
・いろいろな人がいる、その違いを楽しむこと
などを自然に経験していただければと思っています。

お会いできることを楽しみにしています!

   らくでん社会教育部
 英語インプロファシリテータ 辻野 恵美子

>11/30貝塚市でのワークショップ、もうひとりのファシリテータ✦山本ユッキーの『伝えたい!がひらくコミュニケーションの話①』 はコチラ


*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


2019年10月31日

伝えたい!がひらくコミュニケーションの話②

“やってみたらおもろかった~”のくりかえし♪
岡山県奈義町での1コマ
《らくでん式英語インプロ》

一度でもやってみるとおもしろさがわかる!
なにごともそうかもしれませんね。

「英語をもっとうまくなりたい!」
「まただれかとやりとりしてみたい!」
そんな子どもたちの “やってみたい” を育むきっかけになる体験を!

楽しい英語ゲームでコミュニケーションを体験できる《らくでん式英語インプロワークショップ》を各地でお届けするスタッフたちの想いも、ココにあります。

山本ユッキーさんによる
前号につづいて、そんなスタッフの体験をご紹介します♪ 今回は秋のワークショップ1130日@貝塚市民文化会館)のもうひとりのファシリテータ、辻野恵美子さんからのメッセージです。
それでは恵美子さん、よろしくお願いしま~す🎤 

 ~ ~ ~ ~ ~

は~い、了解です👍 

こんにちは、辻野です。広い世界とつながることを楽しんでもらえたら!と、児童英語教育に関わって23年になります。

英語は世界の4分の1の人とつながることができる道具のひとつですから、この先ますますつながりあう世界で生きていく子どもたちにどんな英語教育が大切か?
日本全体でいま、英語との向き合い方について脱皮しようとしている時期かと感じています。 

さて、子どもたちが“英語を学びたくなる”きもちを育むきっかけは?
☞ ぜひ早いうちに、ちがう文化を知る人と実際に出会って、短くてもリアルなコミュニケーションを体験することをオススメしています。 

◆やってみてこそ、感じることができる!
コレ☝ 本当にそうだと思います!
私も長年、オーストラリア・カナダ・アメリカ・韓国・香港などの旅行先で、異文化に実際に触れることで、新しい出会いって楽しい!自分とちがうのっておもしろい!と実感するようになりました。

とくにオーストラリアには生徒さんたちが英語をもっと学びたくなるきっかけ(異文化体験)を!と私が同行し、現地のご家庭にホームステイしながら現地の学校に通う企画を実施してきました。 

今となってはよく知るその土地、その文化ならではのコミュニケーションの特徴も、そういえば、初めて海外を訪ねたころは新鮮なことがたくさんありました。いまもとても心に残っているのは、初めて訪れたオーストラリアの都市ゴールドコーストで出会った女性と過ごしたときのことです。

◆とにかく伝えようと!
彼女は、私と教え子たちとのホームステイを引き受けてくださったご家庭の方=ホームマザーでした。70代くらいのはきはきした女性で、身寄りのない少女を引き取って育てているとのこと。とても素敵な方でした。 

先生として英語の指導にあたっておられ、夕食が終わるといつも、ミニ英語レッスンを子どもたちにしてくれました。そのとき私が同行した子どもたちは、まだまだ英語を習い始めたばかりの中学生1人と高校生1人。さらに、その家で彼女と暮らす小学5年生の少女も加わってのレッスンです。 

話される英語がとても速くて聞き取れないこともあり、最初のうち子どもたちは、英語はもとより、自分の感情をなかなか外に出すことができずにいました。
するとホストマザーは、豊かな顔の表情や身振り手振り、ときに歌を歌い・・・。とにかくひたすら、ありとあらゆる表現方法を使いながら、子どもたちにコミュニケーションをとってくれました。

言葉がわからなくても「うれしい!」「怒っている!」「楽しんでいる!」といったきもちは伝えられるんだなぁ。そう、自分のからだと心で体感した子どもたちは、しだいに笑顔が浮かび、だれに指示されるでもなく、自分から「とにかく相手に伝えよう!」と努力し始めました。

その様子を見て感じたあたたかな気持ちを、私自身、子どもたちに英語を教えていく場でずっと大切にしています。

夏のらくでん式のサポーターのみなさん
いま私がファシリテータをしているらくでん式英語インプロワークショップは、たった2時間の日本での体験ですが、うれしいことに毎回、あの日のような子どもたちの変化の瞬間の表情に出会います。英語をつかってふだんの暮らしをしているゲストサポーターさんたちの温かな働きかけに子どもたちの扉があく瞬間、子どもたちもサポーターさんたちも、もちろん私たちもとてもうれしくなります。

◆次の体験のチャンスは?
さて、秋のらくでん式英語インプロ(後援:貝塚市教育委員会)は申込受付中です。
1130日貝塚市民文化会館コスモスシアターでの開催🌸

ぜひ、英語ゲームを楽しみながら交流しましょう。
お友達やご兄弟姉妹ごいっしょに!高学年の小学生から中学生のみなさんまで。
思いっきり楽しい2時間をぜひ♪
“英語が日常”なゲストのみなさんも応援してくれますよ!

◆保護者のみなさまへ
英語への好奇心を育む近道は「試しに使ってだれかと話してみる体験」です!

たかが2時間、されど2時間!
らくでん式のワークショップは、安心して「体験」できるいい機会。お子さまが“ホントに英語でやりとり”する楽しい体験のチャンスには、こうしたイベントを利用なさることがオススメです。
きっと学校や英会話教室など、ふだんの学び場での学習意欲によい刺激になるでしょう。
>くわしくはコチラ
 (先着順です。お申込みはどうぞお早めに♪)

今回は参加費無料のイベントとなっておりますので、この機会をぜひお見逃しなく♪
お会いできることを楽しみにしています!

ところで今年の夏は今まで縁のなかった英語圏以外の国にもでかけてみました。
そこでも「やってみてこそ!」な体験が・・・。
そのお話はまた次回 ご紹介しますね。どうぞお楽しみに♪

        らくでん社会教育部/英語インプロファシリテータ 辻野 恵美子

11/30貝塚市でのワークショップ、もうひとりのファシリテータ✦山本ユッキーの『伝えたい!がひらくコミュニケーションの話①』 はコチラ

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2019年10月24日

発表報告Ⅰ. 日本心理学会第83回大会(2019年9月11日~13日)

開発的ネットワークに関する探索的研究(2)
~開発的ネットワークの検討~


今年の日本心理学会年次大会は、立命館大学総合心理学部が主催校となり、“OIC”と呼ばれる大阪いばらきキャンパスで開催されました。

OICJR茨木駅のほど近くに、2016年に設立された新しいキャンパスです。
地域の中に溶け込み、社会とつながる交流拠点ともなることを新しいコンセプトのもとに造られており、塀がありません!
隣接する市の公園ともつながりあうよう。駅から5分ほど歩くと気づけばキャンパスの中。
広々とした芝生のなかを小さな子どもたちが走り回っている風景は、まさに地域と共にある立命館大学の新たな息吹を感じさせます。

さて、昨年東北大学が主催校となった仙台での第82回大会で我々は、「キャリア変化に対応する開発的ネットワークに関する探索的研究(1)」と題し、一昨年の質的研究をふまえて実施した量的なアプローチの研究結果を発表しました。
◆開発的ネットワークの検討
今年はその量的研究を下敷きに「開発的ネットワークに関する探索的研究(2)~開発的ネットワークの検討~」として、より精緻な検討を可能にする項目分析などを行って整理した内容について、新たな項目を選択しての測定も行い、その研究成果を発表しました。
たとえば、日本を代表する大手企業が終身雇用制を維持することを困難であることに言及する、企業の側から自組織に縛られることなく多様な仕事を持つことを奨励する、家事労働や家族による育児・介護などの賃金が発生しない活動の位置づけがあらためて議論される、人工知能などの技術発達により実際の現場で人間の仕事の見直しが始まる、等々。 
― 「仕事」のありよう/定義についての議論は多数見受けられます。
また、そうした議論に知識として触れるにとどまらず、個人が自分自身の体験を通じて、あるいは、家族や友人・上司・同僚・部下など身近な人が働き方を変えることを目の当たりにして、社会のあらゆる諸相で生じている激しい変化が私たちの生き方にどのように影響を及ぼすかを、個人レベルで実感するようになっています。
公園、住宅と隣り合う
地域の暮らしがすぐそこにあるOIC
このような中、我々は個人のキャリア構築のためのサポートシステムを捉えるにあたり、“組織の枠組みにとどまるキャリア構築サポート”のみを対象にするのではなく、“一個人を起点としたキャリア構築サポートの全体”を対象とし、Murphy and Kram(2010)が提唱した、開発的ネットワーク(Development Networks)という概念に注目して研究を続けています。
開発的ネットワーク(Developmental Networksとは変化激しい環境でのキャリア構築ジャンルの異なるキャリアへのキャリアチェンジと、さらには、そのキャリアチェンジが複数回起こる時代であることを想定 ― において、個人が適応能力を高めながらキャリアの自己開発と自己管理を行うために組織の枠組みを超え、さらに職務関連か否かにこだわらない複数の人的なつながり」に注目したものです。

つまりこれは、従来からの組織内での上司・部下の関係や、組織主導で運用されるメンター制度などの枠組みに収めず、個人自らが自立的にサポートネットワークを構成し、自分自身のキャリア開発に役立てる、という新しいキャリアサポートの提案でもあります。

今年の研究では、開発的ネットワークについては昨年度の調査で用いた13項目から構成される「開発的ネットワークの測定項目」を再度、用いました。これは、Pelligrini Scandura2005)によるメンタリング尺度と阪柳ら(2015)のキャリアレジリエンス尺度を参考に作成したものです。
13項目についてそれぞれ5件法で測定するとともに、「各項目内容に該当するサポートを担う存在が誰なのか」について、15パタンを用意し、回答を求めています。(対象者:20代~60代の男女2,000名 男女年齢割付・全国 調査手法:クロスマーケティングによるWeb調査)

◆主な結果より
開発的ネットワーク13項目について、各項目のサポーターの有無について男女別に比較したところ、13項目中12項目で有意性をもって女性の方がサポーターのいる割合が高く、これは昨年度の結果と同様でした。

世代別で見てみますと、男女問わずに「20代」、ついで「30代」が多くなっています。そのほかでは、退職などでキャリアの再構築と向き合うことを迫られる「60代」が散見されます。

また、世代別・男女別にみると、「男性では50代」「女性では40代」が、他の世代と比べて開発的ネットワークが少ない傾向にあり、仕事や生活に追われる多忙な世代が、自らのキャリアに対して資源を振り向けられていない状況が明らかになっています。



さらに分析を重ねたところ、「開発ネットワークがある人」の方が、自分のキャリアに満足し、これからのキャリアに対する積極性がある、という結果になりました。

まさにこれは、開発的ネットワークの意義を示唆する内容となっています。この観点については現在も次の研究に向けて、引き続き分析中です。

さて、日本心理学会の発表も回を重ねて6回目となりました。
楽伝は、変化の時代に人生を生き抜くことに焦点をあてた教育プログラムの開発と実践を行っておりますが、その活動過程で得た問題意識と知見を発信する活動を重視し、株式会社伝耕と協働し、日本心理学会年次大会における発表を続けております。

なお、今回の年次大会では2件の発表を行いました。

近くぜひ「開発的ネットワークに関する探索的研究(3)」として、「仕事観」の視点から分析・考察した結果についてもお知らせしたいと思います。

        理事長 西道広美 拝



*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2019年10月18日

伝えたい!がひらくコミュニケーションの話①

いきなりヒンディー語で、がちょっとうれしい♪

英語も日本語と同じ!
だれかとコミュニケーションをとりたいときにつかえる道具のひとつ♡

道具は、ほかにもありますね。
たとえば「目は口(言葉)ほどにものをいう」なんていわれますし。

なかでも、子どもの顔は正直ですね(^^
しゃべっていないときの口だって、うれしそうに上がる口角に、不満げなへの字口
顔やからだの向きで距離を感じたり、うなづきの深さでわかることも。
表情やジェスチャー、姿勢など・・・ノンバーバル=非言語》もなかなか雄弁です。

バーバルとノンバーバルが補いあって初めて、私たちはつたえあうことができる!

伝え合う力を育む《らくでん式英語インプロワークショップ》で 英語という言語だけでなく、ノンバーバル・コミュニケーションにも触れるのは、その大切さやおもしろさを、らくでんのスタッフ自身が経験してきたからです。

今号では、次回ワークショップ(1130日@貝塚市民文化会館)を担当する山本ユッキーがご自身の体験を振り返ります。

ユッキーは、走ることが大好き・カレー大好き・スパイス大好き・インドが暮らすほど好き な異文化間コミュニケーション・ファシリテータそれではユッキー、お願いします!

◆いきなりヒンディー語で!
はい、承知しました!
インドでは、これまでに2回暮らしました。その2度目のときの想い出をご紹介します。

当時はインドの現地企業で働いていました。スタッフのほとんどがインド人というその職場で、ノンバーバルの大切さをあらためて感じたできごとがありました。

仕事上のコミュニケーション言語は英語とされていましたが、管理職のメンバーはともかく、ローカルスタッフは英語が堪能ではありませんでした。
そこで、ローカルスタッフにこちらの伝えたいことを理解してもらいやすいよう、私も簡単なヒンディー語(現地の言葉)を覚えました。ちなみにヒンディー語を母語とする人の数は、中国語についで世界で2番目に多いんですよ。

文化ちがえばお祭りもいろいろ
カラフルな粉を塗ったり
色水を掛け合うヒンディーの春祭り
「ホーリー」に現地の仲間たちと(2014年)
それから、彼らのあいさつの仕方や現地風のうなづき方、あいづちのタイミングなど、ノンバーバル表現も、見よう見まねで取り入れて使ってみるようにしました。

彼らのもっとも特徴的なノンバーバル表現は、OK!」と同意や承認の意思表示をするときに、首を横にやや傾けること!
日本の文化では、うなずくときは「首を縦にふる」ですよね。ですから私も最初はとまどいました。でもこの特徴的な動きを身に着けると一気にインド人っぽく見られます()

そして、首を傾けるときに軽~く目を閉じると、「よ~く、わかった」ニュアンスになるようです。
日本でも深くうなずくときには、自然と目を閉じていませんか?そこは、ちょっと似ていますね。
文化ちがえば料理もいろいろ
こちらは南インド地方の料理
真ん中のとんがり帽子はDosa
好きなおかずといっしょにいただく

しばらくして、妙なことが起きはじめました。本当は英語が話せるはずの現地スタッフが、ときおり私に当たり前のように「ヒンディー語」で話しかけてくるのです。
もちろん、私のヒンディー語は基本的なあいさつ表現どまりですから、ヒンディー語で仕事の用件をふつうに話されても、いやはや わからない~💦

そこで、相手の話の切りのよさげなところで
「ごめんね、わかんなかった。英語でもう一回お願い!」と頼むわけです。
すると相手は、そのタイミングで初めて「あちゃ~!」といった照れ笑いをして、Madam, sorry, sorry!」と言い直してくれるのでした

無意識にローカル扱いで、英語でなくヒンディー語で話しかけてくれていたんですね。
彼らのコミュニティの中でそのとき「相手にとって自然な」やり取りをできていた、ということなのだろうと自己分析しています。なんだか愉快で、そして、とてもうれしくもある経験でした。
ノンバーバルは雄弁ですね!
文化ちがえば食べ方もいろいろ
レモンライスとサンバル
(スパイスの効いたスープ)
右手で「いただきます!」

◆バーバルとノンバーバルは両輪!
一方で、若いころ受験勉強で学んだ「読み書き文法」には感謝しました。
当時、いざ仕事や生活の場で言いたいこと伝えたいことがあるときに、たどたどしいながらも、様々な国籍の同僚、上司とコミュニケーションを深めることができたのは、学生時代の蓄積があったからこそです。

とりわけビジネスでは、ちょっとしたメールのやりとりでも、たとえば時制が間違っていると、大きな行き違いになりかねません。学生時代は受験のための勉強でしたが、正確な読解力、英作文力は大きな助けとなりました。
言語も大切、言語を支える文法も大切!

英語という言語での表現と、ノンバーバル/非言語の表現が、コミュニケーションの両輪になるのだと実感しています。

◆英語への好奇心を育む近道
さて、1130日は大阪府貝塚市民会館でのワークショップに伺います!
今回のワークショプには、ふだんの生活で英語を使っている、いわば“英語が日常”なゲストも子どもたちをサポートしてくれます。

英語を“使って”だれかと話してみることは、子どもたちの“英語への好奇心”をはぐくむ近道! 一方で、なかなか日常生活で英語を使う機会は創りにくいものです。
お子さまが “ホントに英語でやりとり!” する楽しい体験のチャンスとして、こうしたイベントの機会をぜひご利用ください。きっと学校や英会話教室など、ふだんの学び場での学習意欲に、よい刺激になりますよ!

>くわしくはコチラ
   1130日(土)@貝塚市民文化会館コスモスシアター
  らくでん式英語インプロ 
   『英語ゲームで国や世代を超えて楽しく交流ワークショップ 
    (後援:貝塚市教育委員会/子どもゆめ基金助成活動)

  らくでん 理事/異文化間コミュニケーションファシリテータ 山本 ユッキー

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2019年10月4日

2019 ACCJ Kansai Women in Business Summit にて

パフォーマンスを向上させる
“異世代間の相互理解とコミュニケーション”をひもとく

924日(火)ACCJ Kansai Women in Business Summit在日米国商工会議所「関西ウィメン・イン・ビジネス・サミット2019」が大阪で開催されました。

多様な組織からビジネスパーソン 約200名が参集。
「インクルージョン」によるビジネス推進~あなたから始まる~ をテーマに、様々な組織・職責にある方々の経験に触れ、インクルージョンの力をチームパフォーマンスやビジネスに活かす職場づくりを模索する様々なセッションを共有しました。

◆ギャップを埋める力
たとえば「新たなチャレンジ」と「現状」のあいだに、そして「人」と「人」のあいだになど。多くの場にみられる「ギャップ」をビジネスに活かすために重要なことは?

グーグル合同会社 日本法人代表 ピーター・フィッツジェラルド氏はオープニングスピーチで、多様な個性のメンバーが力を発揮して挑戦しうるためには「心理的安全性」が常に担保されていることが重要であると熱い語りで魅力的に説かれました。

◆世代間のギャップへの処方を考える
今回、楽伝の理事長・西道広美(株式会社伝耕 代表取締役)は、最初の全体セッション「パフォーマンスを向上させる異世代間の相互理解とコミュニケーション」にて、パネルディスカッションのモデレータを担当しました。

AIGハーモニー株式会社、日本イーライリリー株式会社、株式会社TAM、ヒルトン大阪から登壇の、世代の異なる4名の方とともに平成世代・昭和世代のギャップに焦点をあて、その後のセッションへの問題提起となる70分を会場の皆さまと共有しました。

©ACCJ WIBS Kansai
モデレーションにあたる西道は、平成世代・昭和世代それぞれの仕事に対する認識・態度・行動のエピソードをおききするなかで、会場の皆さまも「そういえば、自分の周りにもあるある~」と自分ごとに巡らしやすいよう留意して進行していきます。

◆ギャップに触れるとき
まず両世代の大きなギャップとして上がったのは?
ー インターネットとスマホで身近になった「検索による情報収集&発信」への態度の大きな違いです。


わからないことは検索する、ネットでつながった仲間内で質問するという「情報先行型」の行動をとり、それをビジネスの知見として発信することが当たり前の平成世代。
一方 昭和世代は、情報とは人間関係を構築した後に一種のリワードとして提供されるとし、得た情報の発信にも社内での場や序列を考慮した“期待される態度”重視の「人間関係先行型」

両者が会議や仕事場で対峙して感じたとまどいや困惑、落胆、直面した怒りの感情などがオープンに語られました。

◆橋渡し役の存在
©ACCJ WIBS Kansai
そうした世代間ギャップへの対処法のひとつとして興味深いことは、双方のキャップを理解する「中間的」立場の方々の存在です。

たとえば、世代間ギャップから問題が生じそうな状況を鋭く察知し、即興で間をとりなしたり、大先輩に声をかけにくい後輩の気持ちを汲んで紹介役を買って出たりなど。「中間的」方々が折々にコミュニケーションをつないでくださったといいます。

世代間の軋轢をおそらく経験されてきたからこそ、差し伸べられたサポートの数々- 会場の皆さまにも思い当たる存在や場面がおありのようです。

◆変化を肌身で感じて変わる
それでは、昭和世代の方はどんな変化を経験されてきたでしょう?
1989年に一世を風靡したドリンク剤のキャッチ「24時間戦えますか?」を地で行く“前の世代”に薫陶を受け「仕事>プライベート」の価値観を形成したころに、新たに目の前に現れたのは正々堂々とプライベートの用事を優先する平成世代。劇的なギャップ時代の変化を肌身で感じ、「変化しなくては!」と自覚的にご自身を変えてこられたとのこと。

さらに、海外での業務経験が豊富な方は、24時間戦え~」派と「プライベートと仕事のバランスが大前提」派、その両方のビジネスパーソンを同時期に観察する機会を多く得たとのこと。その過程で「自分はむしろ後者の方がハッピー」と認識し、その複眼的な視点をチームメンバーや部下の方とのコミュニケーションに活かしてこられたそうです。

◆ギャップの乗り越え方
©ACCJ WIBS Kansai
最後にこれまでのお話をふまえ、ギャップの乗り越え方について意見を共有し、セッションは終わりました。


平成世代からのアイディア:
l  「世代が違う=ある種の異文化理解」とマインドセットを変えると気が楽になり、コミュニケーションの仕方や解釈に幅が出る。
l  挨拶をして顔を覚えてもらう―個人として認識してもらった上で、わからないことは率直に教えてくださいとお願いする。
l  アプローチの難しい大先輩には「中間的」立場の少し上の先輩に紹介を依頼するなど、うまく橋渡し役になってもらう。

昭和世代からのご意見:
l  「みんな同じ」と思い込むことにこそビジネスのリスクが潜んでいる。まず違いを認識すること自体がビジネスチャンスへの一歩。違いを認識し、それを乗り越えることは、手間も時間もかかりつい避けたくなるが、ビジネス全体に非常に重要な示唆を生むという信念をリーダーは持つべき。
l  強い組織作りでは、自分がどうかだけでなく「ギャップを乗り越えられる人材をどう育成できるか」が一つのテーマ。今までの経験を活かし、新たな人材を育成していきたい。

続く全体セッションⅡでは「インクルージョンの力:私のキャリアを振り返って」と題し、Inclusionに関わる失敗談や成功談をそれぞれのパネリストが熱く語られ、深い知見が提供されました。
また3つの分科会で参加者の皆さまは、グループワーク等が組み込まれたプログラムで、よりアクティブに学びを内在化されたことでしょう。

◆“あなたから始まる”
WIBSの会場では愉快な再会も!
西道は当日を次のように振りかえります。 

“限られたお時間ながら、濃厚で示唆的な意見が交わされたように思います。
進行を担当しながら私自身、平成世代の認識や対処方法に感心し、昭和世代の変化と決意に強く心惹かれるものがありました。

今回のACCJ WIBの副題には“あなたから始まる”とあります。ご参加の皆さんが「あるある~」という共感や「なるほど~」という納得、そして「いただき~」という示唆を得るような、ご自身の「始める」につながる学びのお届けに、少しでもお役に立てたようでしたら幸いです。”

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


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