2018年6月1日

【公開講座のお知らせ】中堅女性社員のための実践キャリア研修

2018年度ダイバーシティ・マネージメント・カレッジ
キャリア構築と向き合う1Dayワークショップ

― 変化を自明とし、人生100年時代を生き抜くためにどうキャリアを切り拓くか?
男女を問わぬ、もはや喫緊のテーマですが、多様なライフイベントの影響をより大きく受けて生きてきた歴史を身近にもつという点で、女性は経験値が高いといえましょう。

これまで、自分の人生に重大な影響を与えうる変化と向き合い、キャリアを紡いでいく過程で、ときに無意識に、ときには手探りで経験値を上げてきた
― その過程で吸収してきたものを、楽伝の理事がファシリテータを務める本研修では「キャリア・アダプタビリティを高める」という視点で理論的に整理し、あらためて自らのキャリアデザインに取り組むことで《キャリア構築力を磨きます。

毎年、多様な企業・団体の中堅社員の方々から、ダイバーシティ推進・女性活躍推進・労組等の職責にあって旧来とは異なるキャリア開発支援の必要性を感じておられる方々まで、さまざまなお立場から参加いただいています。

2018年度のプログラムは?
公益財団法人日本生産性本部(東京都千代田区)が開講して7年目。遠方からの参加や、時短利用の方にも配慮した10時~16時の1Dayプログラムです。今年度は11に開催されます。

主体的にキャリア形成する意欲醸成と第一歩行動に向けたサポートを一貫して目的とし、それゆえに「時代の変化」を映し、毎年新たな要素を取り入れたプログラムで展開しています。
2018年度は、キャリア・アダプタビリティを高める上でキーとなる《開発的ネットワーク》のありようにも光をあて、様々なライフイベントの選択とキャリア形成上の選択を、主体的に束ねて力を発揮することをサポートします。 水先案内人となるファシリテータは 柴山 純楽伝・理事/株式会社伝耕・人財開発ファシリテータ)です。

>>お申込みはコチラ


◆《開発的ネットワーク》形成の一助に
業種や組織規模等を問わず、全国から参加いただけるこの公開講座。異なる経験と知見をもつ多様な参加者がグループワークを通じてサポートしあい、お互いの学びを最大化します。

組織やコミュニティの枠組みを超え、必ずしも身近でない多様な人々との関わりから学びやサポートを得ることが、キャリア開発において重要であることが明らかになっています。「学習機会を(個人が)得る・(組織が)提供する」という位置づけに留まらず、開発的ネットワーク》形成のきっかけとして本研修を位置づけることも、変化に対応するアクションのひとつ。これからの時代に即した外部研修の活用のしかたといえるでしょう。

《ご参加者の声》
キャリアを考える場でライフステージや職位のちがう方々と交流でき、貴重な機会でした。

組織や業務内容はちがっても、直面している課題には共通点も多くいろいろな組織の皆さんとアイディアを交換できたことがとても役立ちました。

・グループワークをするうちにいつのまにか、自分とむりなく向き合っていました。つい後回しにしがちなキャリアデザインが、今日は楽しくでき、明るい気持ちなりました。

・時代とともに変わる期待役割を意識して、ひとりで抱えるのでなく、ほかの人たちの力もひきだし仕事を進められるようになりたいと思いました。

・日ごろ、会社や仕事への不満がつい先立っていたけれど、キャリアデザインの意味を知り、棚卸してみると、多くに恵まれていると気づきましたまず、自分の仕事の進め方を見つめ直します

・まずは職場の人たちや家族と、今日学んだことや感じたことを共有します。社内の女性活躍推進の取り組活かしていきたいです。

まず動いてみます。やってみて違っていたときは、またリトライしよう!とポジティブに考えられるようになりました。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

ピアと学び合ったワークショップの後には、自分の個別課題に向き合うことをファシリテータがサポートする《個別面談》を実施します。

>>《個別面談》の活用法についてはコチラ  

2018年度開催スケジュール
主催:公益財団法人日本生産性本部
2018年度ダイバーシティ・マネージメント・カレッジ
『中堅女性社員のための実践キャリア研修』
 *本研修はワークショップ型の1日研修と個別面談(30分間)から構成されます
 *1日研修・個別面談とも公益財団法人日本生産性本部 セミナー室にて開催

《ワークショップ》 
2018年11月27日(火)10:00~16:00
  第1部 変化に対応する人財の持つべき態度・行動とは
        ・キャリアデザインの基本/仕事観再考
        ・“多様性と変化”の時代に持つべき態度とスキル
  第2部 『伝版®』で、キャリアデザイン実践!
        ・変化と向き合い、キャリアビジョンを描く

《個別面談》 *ご都合に応じて、以下より日程を調整
 2018年11月28日(水)・11月29日(木) 

>>お申込みはコチラ

>>ワークショップの模様はコチラ

◆『伝版®』を使った人財開発支援プログラム
伝版®の働きについて
日本心理学会第79回大会発表より
本研修では「自らのキャリアと向き合う」という、ともすると重たいテーマゆえに意識変容やその結果としての行動変容が進みづらいことをむりなく進めるため、思考・整理・伝達のコミュニケーション力を促進するグラフィックシート伝版®を活用します。

楽伝のプログラムでお馴染みの『伝版®』は、株式会社伝耕(注:下記「*参考」の項)が開発し、その価値を営利企業のみならず社会貢献活動で利用できるよう、特定非営利活動法人 楽しく伝える・キャリアをつくるネットワークに、伝耕から貸与されております。

現在、『伝版®』を活用した教育研修プログラムは、楽伝を通じて「児童から大学生までの子どもたちへのコミュニケーション教育・キャリア教育」と「地域振興に関わる社会事業」に、また、株式会社伝耕を通じて営利企業・団体における社会人の人財開発や商品・サービス開発のために提供されています。

これまでに『伝版®』はのべ4,500人以上(2018年3月時点)の皆さまに利用いただきました。年々その活用領域が広がっており、両法人の積極的連携により、いっそう多様な皆さまのお役に立つことを実感しています。
 
>>お申込みはコチラ

*参考:株式会社伝耕
2009年、マーケティングを軸に創業(代表:西道広美/楽伝・理事長)。のちにマーケティング視点での人財開発を通じての価値創造のサポートも開始する。伝耕のミッションは「ひきだし、ひもとき、組み立てるためのツールとノウハウを提供する」こと。「人」や「モノ」「サービス」の気づかれていない利点をぐぐっとひきだし、新たな視点で見直した要素を整理し世に問うことをお手伝いする会社として、人財開発、商品・サービス開発のサポートを行う。


*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

 

2018年5月25日

演じて、感じて見出すチームコミュニケーションワークショップ【後編】

インプロワークで耕す~市村自然塾関東スタッフチームのみなさまと

台本のない劇
役割設定を受け取り、むずかしいお顔
こどもたちが生きる力を大地から学ぶ機会を提供する特定非営利活動法人市村自然塾関東。らくでんが今回ご一緒させていただいたのは、こどもたちの農作業や共同生活をサポートするスタッフチームのみなさんです。それぞれに異なるキャリア・専門性と志をもって参画しているのは、ボランティアスタッフも含め20代から60代までのみなさん。新年度を前に、さらに互いの強みを活かし「有機的に協働するチームコミュニケーションの勘所」を模索しようと、今回の研修が実施されました。

っそく前編につづく、午後のセッションの様子をご紹介しましょう。

 >>前編はコチラ

◆第2部:伝える体験・伝えられる体験に学ぶ
《なりきり説得ワーク》
2部は、より即興要素を強めたインプロワークに移ります。
まずはペアでの説得ワークで肩慣らし。

予め設定したミッションのもと、利害の反する役割になりきり、なんとか相手の心を動かそうとコミュニケーションを模索します。ここでもスタッフチームメンバーのしなやかさが光り、ユニークな説得ストーリーがたくさん登場しました!

《台本のない劇》
いよいよ2チームにわかれて短い即興劇に挑戦です!
今回は「整形外科の入院病棟」を舞台に、利害関係のある設定の患者やその家族・看護師などの役になりきり、台本のない劇を演じていただきました。

持ち時間のうちに実現したい「あるミッション」だけを共有した4名は、思い思いに即興でセリフを考えながら発話します。もちろん打合せナシ、練習もナシ!4人が共通して知っているのは「整形外科の入院病棟が舞台であること」。そして「持ち時間のうちに実現したい1つのミッションがある」ということのみです。

まずはAチームが舞台へ♪ 

いやはや、たいへんです。相手役の設定はわかりませんから、自分の役情報のみをふまえて行動してみます。他のメンバーの役を想像して話しかけてみるも、情報不足のため役違いだったり。自分の情報を独り言のように発信するも、相手は自分ごとで頭がいっぱいで情報をキャッチしてもらえなかったり。

おかげでボタンはいい塩梅にかけちがい、舞台は役者さんたちの意図とまったく関わりなくコメディと化し、大爆笑のエンディングとなりました。
てんやわんやの第1ラウンド!4人の役者さんたちの全力投球に惜しみない拍手がおきました。
 
さて、観客だったBチーム。なるほど、見ていてわかったことがあります。「自分から情報を発信しないことには話が始まらない!」―コミュニケーションの基本ですが、即興劇ではとりわけしみじみ体感されます。

「ヒントになったでしょ~」と演技を終えたAチームにプレッシャーをかけられたBチーム。
役割設定も新たに、出陣です!

さっそく学びを活かし、各メンバーが積極的に発話しようとされています。自分に没頭する仲間の様子に気づいて舞台を俯瞰し、チームが共有するミッションに向けて働きかけるメンバーも。

即興ゲームでの躍動感ある1シーン
その場、その瞬間に自分を表現することを求められる即興の環境では、自ずと日ごろのコミュニケーションの特徴(よい面も、課題となる面も。)がふだんに増してくっきりと表出します。

自分を離れた「役」でのなりきり舞台ですから、このワークでは、失敗も成功も大爆笑とともに演者も観客も楽しんで受けとめることができます。大きな拍手を受けて舞台をおりるみなさんも観客も、「なるほど、なるほどなぁ。」と感慨深げ。

◆第3部:体験からの学びを言語化する
さて、後半は腰を落ち着け、伝版®「花」のシートもつかい、ここまでの体験からコミュニケーションについての学びを言語化し、このチームとしてのコミュニケーションの勘所を洗い出します。

即興ワークとはうってかわり、「う~ん」とうなったり、じーっと静止。長い沈黙を重ねる時間となりました。やがてひとり、またひとりから、想いが語られます。

・劇では、自分のコミュニケーションの課題をきれいに取り出したようだった。
・きもちがこもっていると圧倒的に伝わる。こどもたちに対しては自然にできているが、スタッフ同士のコミュニケーションでもいかに“きもちを乗っけて伝えていく”か!
うまくいかないことがあったとき、「じゃぁ、どうする?」というところを、もっとみんなの知恵を共有して考えていけるようになるといい。

ファシリテータはあえて時間で止めることなく、見まもっていきます。メンバー全員が発話する中から、みなさんが共感して共有できるキーワードの断片が「」のシートに記されました。メンバーはゆっくりと、想いをさらに言葉にし、キーワードを磨いていきます。

◆多様な“チーム”のありようとチャレンジ
ファシリテータのひとり、らくでん理事・山本由紀子は振り返ります。

“前半の即興ワークではのびのびと、独創的な表現が次々と飛び出し、思わず私たちも楽しませていただきました。対して後半は、うってかわって沈思黙考つづくひととき。

その対照的なありようこそが、組織メンバー各自が自らの専門性をもって対人業務に従事する“現場型チーム”ならではと感じます。”

教育や福祉の現場(例:学校、塾、病院、介護施設)や顧客対応組織など、「現場型チーム」の特徴は、メンバー各自が“顧客に対する”業務に切れ目なくあたる時間が業務の中心を占めます。感情労働を主とし、目の前の顧客に関わる具体的な事象と日々向き合います。


「顧客と自分」ののコミュニケーションに大きなエネルギーを投下するうち、横のつながりであるチームメンバー同士のコミュニケーションに“日常業務のなかでは”エネルギーが充分まわらくなりがち。

“だからこそ、ときに日常をはなれ、さらには日常業務での役割から脱皮して体感的に気付きを得やすい手法で、自分のコミュニケーションのよさ(強み)や課題をみつめ、チームで連携できること・心がけたいことを探索する機会を創ることが大切です。”(山本、上写真 中央)

すべてのワークを終えたリフレクションタイム。
みなさんからはこんなコメントが・・・

・構え過ぎず“気楽に”アクションをとってみる!チームメンバーのことをもっと知りたいと思うようになった。
・もっと「自分」を出していい、自分からはたらきかけてみよう、と思う。このメンバーなら大丈夫、受け入れてくれるチームだと感じた。
・相手を知ると、その分考えることも増える。このコミュニケーションをどう還元していくか、考えてみたい。
“言い合い”“聴き合い”を大切にしていきたい。それぞれちがうけれど、お互いを受け入れることのできるチームだと思った。
・滞っていたものがすっとしたように感じる。スタッフ同士も子どもたちにも“気楽に”オープンに接していきたい。

◆研修から1カ月半が経ちました
雨の日も。元気な雑草と格闘
先日、高津戸良太塾頭にチームのご様子をおうかがいしました。全体としていい変化が見えてきているとのこと。

『気楽に』という合言葉がよく登場し、声掛けが増え、チームの雰囲気が柔らかくなりました!

会議では前より活発に、細かなことも含めて気軽に確認や提案が進んでいます。作業前の打合せ時間が短縮し、外での作業開始が早くなったように感じます。

農作業でも、単独での農作業が減り、声掛けをして他の場所の進行を確認する様子が見られます。

また、子どもたちに対して年度初めにありがちな「様子見」が「見守り」に変わり能動的な聞き取りなど、早めにコミュニケーションをとっているようです。

今後もメンバーが変わるタイミングでのチーム状況の確認や、活動の振り返り、1シーズン終了後の研修など、チームメンバーとチーム力の育成に取り組みたいと考えています。”


=====

スタッフチームの変化は、結果としてこどもたちがより安心して自己開示を進めたり、学びあいを進めやすい環境づくりを促進するでしょう。さらにスタッフ同士の関わりを間近にみることを通じて、こどもたちが協働について自然に学ぶことも!市村自然塾がこどもたちにとってますます学びある体験場になりそうですね。

《ご参考》
◆チームビルディングワークショップ
>>JICAプロジェクトチームの皆さんと

◆異世代交流ワークショップいろいろ
>>岡山県奈義町・奈義町教育委員会主催:出生率日本トップクラスのまちでのワークショップ
>>子ども夢基金助成事業:英語ゲームで世代・国を超えて楽しく交流ワークショップ


*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


2018年5月18日

インプロワークで耕す、チームコミュニケーションワークショップ【前編】

有機的連携をめざして~市村自然塾関東スタッフチームのみなさまと

即興ゲームの1シーン、全員で「市村自然塾♪」
ここは神奈川県足柄上郡松田町の寄(やどりき)。西丹沢の山あいの高台に、いくつもの畑に囲まれるようにしてある市村自然塾関東です。

山も畑も春の顔になりはじめたころ、市村自然塾関東の活動を支えるスタッフチームのみなさんと1Dayワークショップをご一緒するため、らくでん理事/ファシリテータの山本由紀子柴山純が訪問しました。

門をくぐると、農作業には不可欠のスペースだという、とても広い土間にまず驚かされます。
靴を脱いで板間にあがるとなんだか懐かしいきもちに。

こどもたちとスタッフのみなさんが食事や話し合いの活動のときにいつも集まるという1階のお部屋は、陽あたりがよく明るく広々!

◆生きる力を大地から学ぶ
市村自然塾は、株式会社リコー及びリコー三愛グループの創業者・市村清氏の生誕100周年を記念し、2001年に設立された特定非営利活動法人です。生きる力を大地から学ぶ機会を創り、こどもたちに提供しつづけています。

毎年3月上旬から、こどもたちは9カ月の間に、18回にわたって23日(金曜夜~日曜午後)の共同生活を!農作業を中心に、食生活・自然科学体験などさまざまなことに取り組みます。

小学4年生~中学2年生までの男女56が関東一帯から参加し、今年は3月4日の入塾式をスタートに活動中です。

設立以来すでに17期を迎え、入塾式の運営ほか折々の活動には、卒塾生のこどもたちも参加してくれるそうです。

足柄茶のお茶摘み 夏も近づく八十八夜♪
3月 ゴボウを育てる穴掘りに、種まき。

4月 ジャガイモ・ダイコンの観察、キャベツ・レタスの植え付けに、味噌づくりも。

5月 ちょうどいまご当地のお茶「足柄茶」の茶摘みをしての茶づくりも(右写真)サツマイモの植え付けやラッカセイの種まきも始まります。

このあとも季節ごとのお世話・収穫・植え付け・種まきが11月の卒塾式まで続きます。

土間のかべには、1年を通じた農作業スケジュールが張られており、その作物数の多さと、育てるだけでない作物を通じた体験の豊かさにらくでんスタッフはびっくりしました。 


◆「4無」を大切にした成長支援
そんなこどもたちを滞在中サポートし、また、こどもたちの留守にも畑を見守り、運営を可能にするのがスタッフのみなさんです。

滞在中の親代わりとなる塾頭、塾生たちをそばでみまもる世話人のみなさん、農業指導や看護などの専門スタッフ、運営を支える事務長をはじめ事務職員の方々がよりそいます。
 
活動内容によっては、株式会社リコーやグループ企業から有志の社員のみなさんがボランティア参加することもあるそうです。

スタッフにヒントをもらいながら、畑で考える
市村自然塾では、スタッフがこどもたちへ関わるときに大切にしている、自然の摂理に学んだ「4無(4つの「●●ない」)」という考えがあるとのこと。

4無=「指示しすぎない」
   「命令しすぎない」
   「教えすぎない」
   「世話をやきすぎない」

それぞれの環境で、自ら力を発揮して根を張り、芽を伸ばし、変化を受けとめて成長していく農作物を思わされます。

◆多世代・多様な専門性もつスタッフチーム 
現在のスタッフは実に多様な顔ぶれです。とくに、こどもたちと日常的に関わる男性3名、女性3名の世話人のみなさんは、多様なキャリアを歩み、異なる専門性を磨き、その方ならではの志をもってここに参画されたメンバー!20代から50代と、キャリアのステージも、市村自然塾関東とのおつきあいの長さもそれぞれです。

そんな多様性に富むからこその心強いチームですが、4グループに分かれたこどもたちが毎週末交替で滞在する9カ月の間は本当に大忙し!
それぞれの専門領域が際立っていることもあり、メンバーが“有機的に連携する”よりは、自分の“持ち分に各自専念”して役割を果たす状態だったといいます。

そこで新しい期のスタートを前に、互いの強みをさらに活かして「有機的に協働するチームコミュニケーションの勘所」を模索する機会として、今回の研修実施を決められました。 

農作業をし、こどもたちと直接関わり、からだもこころもやわらかいご参加者と心得て、らくでん身体性・即興性の高いワークを取り入れ、チームコミュニケーションのありようを体得』する1Dayワークショップをご用意しました。プログラムは3部制。
それでは第1部を覗いてみましょう!
 
◆第1部:コミュニケーションゲームでひらく
クワをつかうのにも すこしずつなれて
まずはカンタンな即興ゲームや、らくでん式英語インプロワークショップでも多く取り入れる英語をつかったインプロゲームでのアイスブレーキング。

あいさつゲームや、指1本で相手に働きかけるパペットゲーム。ノンバ―バールなコミュニケーションだけでタイミングをあわせるゲームなど。 

軽く動いたところで「なりきり写真ゲーム」へ。
2チームに分かれ、各チーム2つのお題に取り組みました。

最後は「市村自然塾の春夏秋冬」をお題に“全員で”チャレンジ♪ - 春の芽吹きに始まり、外遊びにはしゃぐこどもたち、名物・ゴボウや、苦労して収穫した達成感あふれるこどもの笑顔、はしゃぎすぎを注意するスタッフ&我に返ってシュンとするこどもなど ー 市村自然塾のあるある場面が1枚の写真におさまりました(冒頭のお写真)。 

新年度が始まる前でホンモノのこどもたちはいないのですが、演技力あるみなさんのおかげで、らくでんのファシリテータたちも、市村自然塾の “活気あり!笑いあり!” の日常を一瞬にしてとても身近に感じることができました。
 
それにしてもさすが日ごろから、いろいろな学齢の、個性も多様なお子さんたちとやりとりされているみなさんです。ノンバーバルのコミュニケーションもたいへん豊か!

1部のしめくくりは、ノンバーバルコミュニケーションに意識を払い、間合いをはかるBAMB SHOOT(たけのこ)ゲームです。


ほかのメンバーと数字が重ならないよう、互いに間合いをはかりカウントします。45人のグループでも最初はむずかしいですが、感度の高いこの日のメンバー!さいごはらくでんスタッフも加わり10人で挑戦です。

何度も失敗を重ねるうちに、各メンバーが反応するタイミングや事前兆候がだんだんとわかってきて ー 自分の特徴をふまえて失敗の少ないタイミングをみはからって飛び出すひと、相手に意識を集中してタイミングをねらうひと、グループ全体をみて一番むずかしいタイミングを引き受けるひと ー チームの中でそれぞれの役割を見出しながら挑戦が続き、ついに、ランチタイムを前にみごとにやりとげたみなさんでした。

さて、つづく午後の模様は次号でご披露しましょう。どうぞお楽しみに!

◆ご参考
>>株式会社リコーの社会貢献
リコーグループはサステナビリティへの社会的取り組みとして、事業を通した社会課題解決と並行して、事業領域内外に関わらず重点を決め、社会貢献活動を継続的に実施している。会社や社員が直接実施する活動のほか、社会課題の解決へと活動するNPONGO等の支援も含む。
 
市村自然塾は、リコーグループの社会貢献活動の中で「次世代育成」を促進する活動に位置づけられ、株式会社のマネジメント層が役員をつとめ、社員・元社員のみなさんがボランティアとしても参加する。

>>チームビルディング研修のその他事例
ダイバーシティを活かす、チームビルディング・ワークショップ
 

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。



2018年4月13日

【後編】出生率日本トップクラスのまちでのワークショップ

奈義町(岡山県) x らくでん式英語インプロ

1月に続いてご一緒した奈義のみなさんとの時間は本当に楽しかったです。たくさんの笑顔、斬新な意見、スーパーなアクション、それに“見事なチームワーク”をたくさん見せていただきました!みんな“でーれーかっこええがん!”  
 
うれしそうに話したのは、桃の節句に「ぷりん」の呼び名でワークショップの進行役を務めたらくでん式英語インプロファシリテータ・辻野でした。

1カ月ぶりの奈義町は、前回の銀世界から一変。空の色、木々の枝先にも春の兆しが感じられました。いよいよ、1月のワークショップ以上に広くまちのみなさんにご案内してのらくでん式英語インプロワークショップHave fun!英語って楽しんじゃけん(^^)開催です。
*らくでんは特定非営利活動法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワークの愛称(呼び名)です。

会場は前回と同じ、まちの中心部にある奈義町文化センターですが、たくさんのご参加にあわせて大ホール舞台から、2階の広々とした集会室へ場所を移しました。

スタートの13:30が近づくにつれ、子どもたち連れファミリーや中学生たち、幅広い世代のおとなのみなさんが続々と。その数、4歳~60代まであわせて56名さま!

前回お会いしたお顔ぶれに加え、主催チームや参加したメンバーから話をきいて興味をもった方々がたくさん申込んでくださったそうです。そんなわけで始まる前から、なんだかみなさん準備万端!やる気満々!覚悟はできてる!といった勢いを感じました(笑)

子どもたちは、就学前のお子さん8名、小学生9名、中学生18名。
おとなのみなさんは20代~60代まで21名。
子どもたちの英語教育に関心ある子育て世代の方はもちろんのこと、教育委員の方や英語学習指導に携わる方、子育てや多世代の連携を支援されている方々、オーストラリアの学校と奈義中学校のコミュニケーション活動の実現をはじめ、子どもたちやまちのみなさんの国際交流促進につながる活動をされている国際交流員の方も参加いただきました。

奈義の主催チームのみなさんとらくでんスタッフたちが一緒になってご案内。まずはみなさん、名ふだづくりからのスタートです。遠くからでもお互いに見えやすいよう大きな名ふだをご用意しました!

◆あいさつさんぽ
まずは軽くからだを動かしていきます!
WalkStopといったカンタンな動作表現に始まり、いろいろなものに変身したり、ふだんづかいの奈義弁を英語におきかえながら感情を表す英語表現にポーズ付きで挑戦してみたり・・・50人を超えるみなさんにらくでんメンバーも加わり、ところせましと会場を動き回りました。

英語でお互いにあいさつもしてみます。
Hello! I'm. Nice to meet you!

シンプルな表現と握手を使いながら、どんどん新しいペアと出会っていきます。
初めこそ一緒に来場した友だちや親子でペアになった人も、なにしろ幅広い年代のみなさんが参加していますので、どんどん相手がかわって数分の間にごちゃごちゃです(笑)
中学生が小さい子にかがんで手をつないだり、1か所にかたまっていた中学生軍団におとなのみなさんが突入したり、英語が大トクイという小学生がうつくしい発音を自信たっぷりに披露したり。
 
◆ちょっとひといき
率先して例示してくださる主催チームのみなさん
スタートから15分そこそこですが、会場は声いっぱい、動きいっぱい、笑いいっぱい!
 
さて興奮したあとは、少し静かに楽しめるペアワーク「パペット」です。人形と人形遣いに扮し「自分の働きかけが相手にどのように伝わるか」を感じます。小さいお子さんもむりなくでき、「お人形の、またやりたい!」と、のちのアンケートに書いてくれた就学前のお子さんもいました。
それにしても奈義のみなさん、なかなかの演技派が多く、周りのペアを見るのも楽しいひとときでした(笑)
 
Say Cheese!
前半最後のワークは、経験者はお待ちかねの「なりきり写真ゲーム」です。まずの例示では主催チームのみなさんが快く舞台に上がってくれました。
それにしても、これだけの参加人数ですと、ダイナミックなシーンがつくれます!1グループに7人演者がいますし、全8グループ!観客も多い舞台となりました。

なりきり写真ゲームより
動きの感じられる「運動会」
いろいろな名シーンがありましたが、印象深かったのは、奈義の伝統文化「横仙歌舞伎」の《こども歌舞伎》がお題だったときのこと。
横仙歌舞伎には伝統芸能の保存伝承を目的としたこども歌舞伎教室があり、大変活発に活動されています。この日の参加者にもこども歌舞伎の演者さんたちがおり、それはそれは堂々としたポーズで凛と、自分ならではのなりきりを披露してくれました。「表現すること」に馴染む機会をもつ子どもたちは、「伝える力」を発揮する素地が育っていることを、英語インプロワークの1シーンを通じて実感しました。
 
ひとふでんずであそぼ!
休憩をはさみ、さて後半です。まずは、らくでんのグラフィックツールのひとつで、いろいろなモノを“ひとふでで描くこと”ができるユニークなグラフィック『ひとふでんず』を使ったワークから!
今回は奈義の名産「奈義牛」と「アスパラガス」のひとふでんずシートをご用意。
 
Go!」「Return!」「Raise your hands!など、いろいろな英語の指示に応じてアクションを変えながら一筆書きに挑戦です。耳と手に意識を集中し、会場は一気に静かに(笑)

とはいえ、2時間のワークショップも後半に差し掛かり、とりわけ小さな子どもたちには疲れもみえます。すると、お父さんやお母さんだけでなく、近くにいたママさんや、主催チームメンバーであり子育て等支援施設の子育てアドバイザーの方や、そのネットワークのみなさんが自然に声をかけ、子どもたちが過ごしやすいようにサポート。ちょっと動きが緩慢になってきた中学生諸君にはおとなたちが声をかけます。なんとも自然なやりとりで、まるで“参加者全員がひとつのチーム”のようです。
 
◆全員がひとつのチーム
【前編】でご紹介したように、奈義では多世代がつながりあって協働できるコミュニティならではのイベントや拠点活動、奈義に住むからこその宝を活かした体験や活動が年間を通じてあるといいます。
会場で感じた“参加者全員からなるひとつのチーム”な空気はまさに、日ごろから世代をこえてチームとして生活する奈義のコミュニティならではの温かさ・心地よさでした。出生率トップクラスのまちの秘密、ココにあり!と強く感じたらくでんスタッフ一同でした。

◆今度はこうしたい!
いろいろなワークののち、さいごはほぼ全員が“私のお気に入り”を発表し、すべてのワークが終了しました。
リフレクションタイムやアンケートを通じて、どんな風に楽しまれたかはもとより、今度はどんなことをやってみたいかといったアイディアまで、みなさんからいろいろなお声が届きました。それもそのはず、7割以上のみなさんが「また参加したい」とのお声!参加者が一緒につくりあげるワークショップですね。
おひとりおひとりがコミュニティでともに楽しむ体験を通じて、英語とコミュニケーションを今までより身近で楽しいものと感じてくださったことに、らくでんスタッフもとてもうれしい思いでした♪
 
《アンケートより》
・たくさんの人が参加して前回よりもっと楽しかったです。(中学生)
・いろんな英語を知れた。英語がたのしいとおもえた。(小学生)
前回とちがう新しいワークもよかった!
ほかのもまた今度やってみたい。(中学生)
・積極的とはなかなかいかないのですが“やっていてたのしかった”です!(おとな)
・I didn't think I would enjoy it today but I had so much fun today!!!(おとな)
・小さい子連れだったのでどっぷりとは参加できませんでしたが、子どもが小学生くらいになったら、ぜひまたやってみたいです!(おとな)
・時間が経つにつれ、どんどん楽しくなりました。みんな一緒でやるのに加えて、対象別にしてレベルアップしておもしろさを上げていくのもやってみたいです。(おとな)
・言葉に出して英語を言うのははずかしかったけど、このような機会が学生時代にあったら英語が好きになれていたかも。(おとな)
 
《ご参考》 
岡山県奈義町 らくでん式英語インプロ開催レポ
 
◆文法項目に親しむプログラムも
現在の中学1年生の文法学習項目を目安に、子どもたちがつまずきやすい文法項目をとりあげたらくでん式・英語インプロ《楽しく慣れ親しむシリーズ》についてはコチラ

 

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。
 

Copyright © 2013 Rakuden. All rights reserved