2022年3月16日

伝版®と共に、コロナ禍の2年間。

 <伝版®ことはじめ>

もしかしたら、これを読んでくださる方の中には「伝版®」のことをご存じない方もいらっしゃるかもしれないので、伝版®について軽く振り返っておきます。よくご存じの方は<伝版®ことはじめ>、どうぞ読み飛ばしてくださいね。

「伝版®」とは、人の気持ちや考えをひきだし、ひもとき、くみたてるために開発されたファシリテーションのためのグラフィックツールのこと。

ある目的に向かって進む人あるいは人々をナビゲーションするファシリテーションは、その水先案内の道中で、進行を当意即妙に変える柔軟性を求められるため、不測の事態に対応する余力も含め、結果的に多大なエネルギーを要します。人をコトバだけで動かすというのは本当に難しいということを、ファシリテーションの現場に立つたびに毎度思い知らされます。

ファシリテータは、水先案内がスムーズにできるように、その「場のエネルギー」を循環させ続けることも大切な仕事の一つなので、自分自身が消耗してしまうとファシリテーションは務まりません。これを避けるために、息の合った複数のファシリテータが連携して進行することにより、途切れなく場のエネルギーを循環させることはできます。が、複数のファシリテータが呼吸を合わせて進行するには、緊密な連携が必要ですし、クライアントサイドから言えば、複数のファシリテータに依頼するとコストアップにつながります。結果的に現実場面では、1人でファシリテーションを担当しなければならない場面が多くなります。

というわけで、ファシリテータが一人であっても、進行をサポートしつつ、場のエネルギーの循環をスムーズにするツールを作りたい、という狙いもあり、伝版®を開発しました。

実際、伝版®のヘルプを借りてみると、ほぼ間違いなくファシリテータに余裕が生まれます。この余裕は、不測の事態への対応と、持続的な場のエネルギー循環を可能にします。これは伝版®のグラフィックに組み込まれたメタファーの働きによるものです。メタファーの力を借りると、ファシリテータによる少しのインストラクションを添えるだけで、相手は自分自身の気持ちや考えの探索に、スムーズにとりかかることができるというわけです。

で、「誰」をファシリテートするのかというと、すぐに思い浮かぶのは、「他者」。プロのファシリテータは自分ではない「他者」をファシリテートしてこそ「なりわい」を成立させます。これまで、商品開発、組織開発、あるいはキャリア開発の場面で、プロのファシリテータとしての役割を担うことも多かった私は、「他者(一人でもグループでも)」の可能性を拓く際に、伝版®を大いに活用し、その有効性を実感し続けています。


さて。

人生の中でファシリテートする対象としてまず重要なのは当然ながら「他者」ではなく、「自分」。私は、自分で自分をファシリテートできることが自分の人生を生きるための最重要スキルなのだと考えます。

なぜなら、

自由意志で生きられるこの世界に存在する自分の人生は一度だけ。

自由が尊重される時代と場所に存在できること自体、非常に幸運なことですが、その貴重さを存分に生かすためには、自分の人生を自分でファシリテートできることが必要です。さらに言えば、それさえもできずに、そもそも「他者」をファシリテートなどできるのだろうか?といういささか厳しい問いさえ立ち上がります。

そんな気づきが同時多発的に生じたのか、私と共に伝版®を愛用していたファシリテータたちが、伝版®を日常的に自己ファシリテートするためにダイアリー仕立てにすることを提案してくれました。

というわけで、伝版®ダイアリー誕生以降の10年間、伝版®が生まれた当初は想定していなかった日々の自己ファシリテートのツールとして伝版®ダイアリーを使い続けてきました。長年のユーザーさんも、それぞれのスタイルで自己ファシリテートしながら、愛用してくださっているようです。


<コロナ禍と自分のためのファシリテーション>

さて、コロナ禍に見舞われ、誰もが思ってもみなかった約2年。今後もどうなるかは不明ながら、2022年3月の今、ワクチンを含め、日々の対処にも慣れ、ウイズコロナの生活スタイル含め、落ち着きが増してきたように思えます。ただこの間に、さまざまな変化に見舞われ、心理的・経済的・肉体的に辛い思いをした方も多く、思うような出口が見えない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここで、敢えて問うてみたいと思います。

果たして、期待通りの出口なんてあるのだろうか、と。

確かに出口らしきものはあるでしょう。ただ、望み描くそのままのたった一つの輝かしい出口ではなく、出口らしきオプションに薄日が差して見え隠れするような状態が続くのかもしれません。それを探りながら進んでいく。出口に対する期待と行動ってこんな感じのあやふやなものなのだと認識を変えることも大切な気がします。

この2年、皆さんの多くがそうであったように私自身も生活や仕事の仕方を大きく変えることになり、それなりの肚決めとチャレンジをすることになりました。仕事が延期になる、キャンセルになる、規模が縮小される、リモートになり、リアルでの実効性が会社として確認されている既存のノウハウが使えなくなったので、新たに対応する・創り出す必要がある、などなど。極小の会社であるがゆえに、できることなんか限られているような気もして、緊急事態宣言が出た2020年4月あたりは本当に、「ぽかん」という感じでした。

この「ぽかん」状態から、自らを「深耕」しつつ、底に埋もれていたものの探索と取捨選択を経て、新たなチャレンジを始めている最近まで、私の伝版®ダイアリーの記載をざっと振り返りながら、この価値をお伝えしたいと思います。

とはいうものの、そもそも私のありようが皆さんにどれぐらい参考になるかわかりませんので、その手掛かりをご提供するためにも、私自身について記述しておこうと思います。

「ぽかん」から目覚めつつある私は、今年で還暦を迎えます。まさに、もう一度オギャーと生まれて生き直すことがぴったりな年齢。社会人歴は今年33年目、新卒➡国内出版社で編集者➡外資系日用品企業に転職、調査業務(この間に結婚)➡国内シンクタンクに転職、調査・マーケティング業務(この間に出産)➡「株式会社伝耕」起業(2009年~、現在も継続中)➡このサイトのNPO開始(2012年~現在も継続中)。

私は男女雇用機会均等法世代ですが、正社員で総合職として社会人を始め、その後も正社員として転職を経験し、結婚し子供を産み、さらに起業して13年会社を続けているというのも、かなりの「レアもの」のようです。試しに統計数値を興味本位で見てみると、2021年4月帝国データバンクよれば、女性社長率は8.1%、業歴別にみると伝耕があてはまる業歴「10~19年」は9.5%らしいので、起業していて、業歴が同じぐらいの人を探すだけでも出現率は0.8%。さらに類似したキャリアの仲間を探そうとするともう無理。「希少種」を越えて、「種」なんか形成できるほど人数がいるのか?というほど「ぼっち」な感じです。

ということで、結果的に希少種(まだ見ぬ仲間はいることにしておきましょう)となってしまった私の伝版®ダイアリーは、会社起業後から今までのチャレンジの記録です。希少種として参考になるような似通った経歴の方は少ないので、迷いだらけの「悪戦苦闘」続きでしたが、そこにコロナ禍。これによって、さらに自己ファシリテーションの必要性が問われた気がしますが、それはとことん孤独と向き合うことを意味するので、辛く感じた方も少なくないかもしれません。そんな方へのエールになればと思っています。

コロナ前の数年間は、国内外含め、各月平均15日程度もあった出張がいきなり無くなりました。皆さんもそうされていたように家に引きこもり、そして月々のスケジュールがいきなりオープンに。というわけで、身体は楽ちんでしたが、世間から必要とされず、これからも必要とされないような気がして、気持ちは空虚。その、とまどいが表れているのが、2020年4月の伝版®(下記)。

「迷う」と花芯に書かれています。まさに、そのまんま。スケジュール欄は月半ばまでほとんど真っ白。楽しみにしていた赤穂の温泉行きもキャンセル(その後、ちゃんとリベンジ済)。忙しいのが日常だったのに、いきなり「ピタっと」止まる。真っ白なスケジュールを見つめながら、毎日花の「伝版®」を見つめて考えあぐねておりました。

そして、花芯の外側6枚の内側の花びらの中に書かれている「学・沈・微・静・動・深」、何の呪文かと思いますが、「微細な内容について、深くもぐりこんで静かに学ぶ」という意味あいの活動をするというイメージで書いたものです。これまでの伝版®ダイアリーをよく見返したいたのもこの頃です。
そして、翌5月の花、こんなことが書かれています。












←西道私物、20205月の伝版®ダイアリー 物騒なタイトル。


どうやら私、変わろうと決心したみたいです。「破壊しつくす」、まさに、破壊の神様であるシヴァ神になった気分。破壊の相手は自分自身。そして、「吟・待・冷・止・黙・捨」という新たな呪文。「自分のこれまでの在り方を吟味して、浮上するものを待ち、熱しすぎたものを冷し、動きを止め、黙殺する」。ほとんど自作自演のホラーですね。まあともかくも何が大切で何がいらないのか、抑圧していたものは何なのか、解き放つものは何なのか、ということについて日々考えていた記憶があります。

以降、2020年6月~2021年3月、花芯にはこんなことが書かれていました。

2020年
  6月 厳選
  7月 人と組織を育てる
  8月 中期任せる
  9月 仕込み
    10月  次の2年
    11月 存在と価値
    12月 乱世の愉悦
2021年
   1月  瞬間と凝縮
   2月 溶解と学び
   3月 春を待つ

花芯には、アクションの方向性を書いたり(例:「人と組織を育てる」等)、フォーカスすべき概念(例:「存在と価値」等)を書いたり、具象と抽象を行き来しているのがわかります。それにしても、2020年12月、「乱世の愉悦」ってなんでしょうね。優等生的なアクションも奏功しないことがわかり、しっちゃかめっちゃか具合がなぜかやたらに楽しくなってきたことを覚えています。で、スケジュールに「乱世の愉悦」の内容がそのまんま反映されているとそうとは限らず。辛いことがあった時は「乱世の愉悦」と唱えているだけ、あとは突発的に普段は見ない映画を観たりして。ただ、一つ言えることは、毎月の花に書かれている内容のおかげで、ゆらゆら揺れがちな気持ちを折々に束ねる効果は絶大で、私の精神を守ってくれました。そして2021年に入ってからは少しポジティブな気持ちが高まってきて、今までやっていなかったことをやろうとしてあれこれ画策をはじめました。

そして、2021年の4月はこちら。


このあたりで、チャレンジの方向性が明確に。スケジュールが埋まるか埋まらないかなんかは、もうどうでもよくなり、前を見ること自体が楽しくなってきたのです。2月頃から新たな取り組みをこれまでとは異なるメンバーと開始し、わからないことばかりだけれど、調べ、助けを求め、進んでみて、楽しみが増えてきた。いまだ出口は見えない、が、出口を自らつくりだすという気持ちで取り組みはじめたのです。

2021年4月以降、こうしようと決めた、これまでの私と異なる点は、後方支援に徹すること。現場・前線好きな私としてはなかなかのチャレンジですが、これまでとはものの見え方、捉え方が異なります。そうなると、出口のオプションもこれまでとは違ってくるわけで。まあ、これからはいい意味でrolling stone、ころころ転がって、思ってもみない出口にたどり着くのかもしれません。

常にポジティブな気持ちで変化を受け入れることができればよいのでしょうが、そんな強靭な人は少ないのでは?私も強靭とは言えない一人です。でも、心の揺れを束ねる表現を毎月、伝版®に託して、それを見つめて、月の前後を見比べて考えることができたからこそ、俯瞰して見えてきたこと、それをもとにプランしてみたこと、考え直したこと、行動してみたこと、が積み重なって、今の自分を支えることができているのだと思います。特に、自分で自分の仕事を創造しなくてはならないような立場にある人には、自己ファシリテーションを容易にするツールがあることは本当に助けになるのです

さて、そんなこんなで、手元にある新しい2022年度版の伝版®ダイアリー、4月の伝版®、まんなかの花芯を、今日、埋めてみました。

「ぼうけん」

漢字の「冒険」ではなく。ひらがなの「ぼうけん」。知らないことばかりに出会うことを前提に、新たなメンバーとまだ見ぬ出口を探しに行く旅にでることを楽しむイメージです。花弁は「ぼうけん」を手掛かりに、4月までに、日々、考えを巡らしてみるつもりです。










←西道私物、20224月の伝版®ダイアリー これから花びらを埋める。

さて、みなさんなら、どんな言葉を4月の花芯に入れますか?

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ここまで長々とお読みいただいてありがとうございました。

下記に伝版®ダイアリーのお求めについて再掲しておきます。必要であれば、書き方や活用法の例について、リモートでよろしければ、私がご説明いたします。ご説明が必要であれば、その旨もお知らせください。


<伝版®ダイアリーのお求めについて>
すでに2022年度版のご予約を頂いている方は、こちらからご連絡させていただきます。新たに伝版®ダイアリーをお求めの方は下記の要領でお申し込みください。3月中旬からの発送を予定しております。売り切れの際はご容赦くださいませ。

◆2022年度版 仕様
 ・4月始まりの年度版ダイアリー(2022年4月~2023年4月)
 ・A5サイズ ・クリアカバー装着
 ・予定価格:3,300円(税込)+送料(370円) *4冊以上は送料520円

◆申込方法
 下記のいずれかよりご連絡ください。
 30部限定・先着順。部数に達し次第、受付を終了します。

 Mail: info@rakuden.or.jp
 Faceboook:楽伝/Rakuden
   販売主体:特定非営利活動法人 楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク

   お問い合わせ先:info@rakuden.or.jp

2022年3月7日

静かに続いて11年。  

「伝版®ダイアリー2022年度版」限定販売(30部)のお知らせ

絵日記のような、スケジュール帳のような「伝版®*ダイアリー」、少数ながら熱狂的なファンに支えられ、今年で11年目を迎えました。

*伝版®:人の気持ちや考えを、ひきだし、ひもとき、くみたてることを促進する独自のグラフィックツール(開発:株式会社伝耕)。





←西道私物の伝版®ダイアリー 2011年度版から2021年度版までの10年分。2011年度版の表紙はA4サイズ・桃色でスタート、ここ数年はアイボリーに落ち着く。持ち運びしやすいように、A5サイズが2017年度から追加登場し、現在はA5サイズのみ。

 


4月始まりの2022年度版、できあがりました。これに透明のカバーをかけてお届けします。






 伝版®ダイアリー 2022年度版(A5サイズ)→

 


<伝版®ダイアリーのレイアウト>

リピーターの方々にはおなじみですが、各月のページを開けると、パッと目に飛び込んでくるのは「脳みたい」と言われることもある「花」の伝版®、そしてその下には日別の欄が配されています。








←伝版®ダイアリー、4月見開き

 


「花」の伝版®が先、スケジュールが後。この配置には理由があります。

 

「自分の人生の時間のオーナーシップが自分にあること」を意識して日々過ごしてほしいから。スケジュールなんか埋まっても埋まらなくてもいい。そんなことよりも、自分の人生の時間が自分だけの大切なものであることを忘れないでほしい。

だから、「自分の人生の時間の使い方=こんな風に日々を送りたい」ことを記す「花」の部分がまず重要。日別の欄に書き込むスケジュールはその表現系に過ぎません。言い換えれば、スケジュールだけに人生を左右されてはいけないということです。

各月の「花」の伝版®に、今月こんな風に過ごしたい、というテーマやコンセプト、目標などを月はじめに書く。そして、それらを意識しながら、日々の過ごし方を考えて予定を組むという流れが反映されているのが伝版®ダイアリーのレイアウトです。

人生の時間のオーナーは自分である。これはあまりにも当たり前であるがゆえに、日々雑多なことに囲まれている状況ではむしろ、その当たり前なことがすっぽ抜けてしまうことの方が多いのではないでしょうか。

過去10年間、伝版®ダイアリーと共に歩んできた私ですが、このコロナ禍の2年間は特に、伝版®ダイアリーが一緒に居てくれてしみじみ良かったと感じています。それは、人生の時間のオーナーシップが自分にあることを常にリマインドし続けてくれたからです。

 

昨年はこのブログ内で発売のお知らせはいたしませんでしたが、製作と販売はしておりました。多くの方々が模索の中にあったであろう2年間、長年のユーザーさんも私と同じことを感じていらしたのではないかと思います。

伝版®ダイアリーの使い方は人それぞれですが、この変化の2年間を含め、伝版®ダイアリーと共に過ごした10年間を通して、西道個人が、思ったこと、考えたこと、発見したことをこのブログで、来週ご紹介してみたいと思います。

 

<伝版®ダイアリーのお求めについて>

すでに2022年度版のご予約を頂いている方は、こちらからご連絡させていただきます。新たに伝版®ダイアリーをお求めの方は下記の要領でお申し込みください。3月中旬からの発送を予定しております。売り切れの際はご容赦くださいませ。

2022年度版 仕様

 ・4月始まりの年度版ダイアリー(20224月~20234月)

 ・A5サイズ ・クリアカバー装着

 ・予定価格:3,300円(税込)+送料(370円) *4冊以上は送料520

 ・3月中旬~発送

◆申込方法

 下記のいずれかよりご連絡ください。

 30部限定・先着順。部数に達し次第、受付を終了します。

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2020年2月21日

『伝版®ダイアリー2020年度版』のご案内

50部限定、先着順にて受付中です

春のお知らせ、お待たせしました!
予定は「やるべきこと」でうめるのでなく「やりたいと願うこと」からくみたてるもの。

人生を生きぬくことを楽しみたい方にエールを贈る『伝版®ダイアリー』。この春も心をこめて、らくでんからおとどけします。

>>お申込みはコチラ
50部限定・先着順にて予約受付)

予定や情報の管理と、アイデアやきもちの整理をひとところで進め、自分の軸がたしかであるからこそ臨機応変に振れ幅をもったり方向転換できる自分へ。
「木」「川」をはじめ毎月登場する「花」―『伝版®』が伴走する一年をぜひお楽しみください。

スケジュール帳兼日記帳やプランニングノート、あるいはカレンダーとしても、お好きなように使っていただけます。 

◆ユーザーさんたちはこう使う
『伝版®ダイアリー』をつかうみなさんの だから使う! こんな方におススメ!なお話をご覧いただけます。
「ほかの人はどう使っているの?」という楽伝スタッフの好奇心から始まった体験記シリーズ。
8人のみなさんのライフキャリアも垣間見ることができます

 ①日々の生活を軽やかにしたい方へ

 ②直線的な思考から脱皮したい方へ

 ③自分自身を振り返りたい方へ

 ④人生を味わい尽くして生きたい方へ

 ⑤この春、生活の変化を迎える方へ

 ⑥「できなかった」より「できた!」に目を向けたい方へ

 ⑦多忙な日々に、時間の先を行きたい方へ

 ⑧自分で自分の背中を押したい方へ

中扉は心落ちつく和紙
2020年度版は梅の花模様
 >>お申込みはコチラ50部限定・先着順にて受付中) 

2020年度版 仕様
 ・4月始まりの年度版ダイアリー20204月~20214月)
 ・A5サイズ ・クリアカバー装着
 ・予定価格:3,300円(税込)+送料(370円)
 ・3月中旬~発送

◆申込方法
 下記のいずれかよりご連絡ください。
 50部限定・先着順。部数に達ししだい受付を終了します。

 Mail info@rakuden.or.jp
 Faceboook:楽伝/Rakuden
   販売主体:特定非営利活動法人 楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク

   お問い合わせ先:info@rakuden.or.jp 

>>もっと知りたい『伝版®』についてはコチラ


 *楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します


2020年2月14日

萩原紫津子さんにうかがいました/シリーズ『伝版ダイアリーと』

日々の生活を軽やかにしたいすべての方におススメです

左が萩原さん
職場のおなかま、山田美穂さんと♪
暖冬高じて4月のような陽気の日もあるこのごろ。みなさん、いかがお過ごしですか。

この時期“そろそろ?”と待ちかねてくださっている方も多いでしょうか。『伝版®ダイアリー2020年度版』については来週ご案内できる予定です。

今回は来週のご案内に先立ち、ダイアリーのユーザーさんにお話をうかがうシリーズ『伝版ダイアリーと』をお届けします。

語ってくださったのは、関西を中心にキャリア開発支援にあたられている萩原紫津子さんです。
伝版®ダイアリーを気に入ってくださっている方はどんな生き方をされているのでしょう。

なお、過去にご紹介したユーザーさんのインタビューはコチラでご覧いただけます。

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らくでん/柴山(以下、楽伝): こんにちは、萩原さん!

萩原さん(以下、萩原): 柴山さん、こんにちは! 秋のワークショップでは子どもたちと楽しかったです。ありがとうございました。

貝塚の英語インプロWSにて
右から2番目が萩原さん
楽伝: 11月でしたね。大阪府貝塚市でのらくでん式英語インプロワークショップにボランティアとして参加いただき、お世話になりました!

萩原: ふだん接している女子大生とはまたちがう、元気一色のキッズたちがとても可愛かったです。応援するファシリテータのユッキーと恵美子さんや、留学生の方の子どもたちへの関わりも心に残りました。

楽伝: ありがとうございます!サポートしてくださるおとなの方も楽しんでくださるのもうれしい2019年のワークショップでした。
実は、貝塚から戻ったユッキー(らくでん理事)から「萩原さんがダイアリーを使い込んでくださっていた!」と聞きまして、今回お声がけさせていただきました。

萩原: そうでしたか!なにかのご参考になるならうれしいです。

楽伝: ありがとうございます。初めてお会いしたのは10年以上前、兵庫県の尼崎市女性センター・トレピエにワークショップで伺ったときでした。ひとことふたことお話するなり、大切なご縁になると確信しましたよ(笑)

萩原: 懐かしい!当時の館長・須田和さんにおひきあわせいただいたのでしたね。予想通り長いおつきあいになってきましたね(笑)

◆すべての人が働きやすい社会へ
楽伝: 拠点は、ずっと関西ですか?

萩原: 生まれ育ったのは名古屋です。結婚を機に大阪に転居しました。子育てをしながら編集、翻訳、女性活躍推進に関わる財団での勤務など、さまざまな仕事を経験しました。

楽伝: つねに新しいことに向かっておられる気が・・・。

萩原: はい!フットワークの軽さがモットーで、スポーツならラケットスポーツ!テニスや卓球で球を追いかけるのが好き。音楽や映画など「今」を感じられるものを追いかけるのも好きです。

楽伝: たしか、カナダで生活されていた時期もおありでしたね。

萩原: はい、パートナーの仕事に同行してカナダのトロントで。その頃に第二子を出産しました。

楽伝: 現地での子育てはいかがでしたか。

萩原: 「妊婦はこうあるべき」という制約の少ない文化で、充実してリラックスした妊娠・出産・子育てができたのは貴重な経験でした。

楽伝: そのお話もまたじっくりおききしたいです。その時の娘さんも大きくなられたでしょうね。

萩原: もう25歳!お互いに理解も批判もできる、親友のような関係です。

楽伝: どんな道を拓いていかれるのか、なんだかワクワクします。

萩原: ありがとうございます!

楽伝: お仕事についてはいかがですか。

萩原: 新卒の時から一貫して「女性が働くこと」に関わる仕事に従事してきました。「女性を含むすべての人が働きやすい社会になること」が私のミッションです。

楽伝: 近年は直接キャリアを支援する現場にいらっしゃいますね。

萩原: 40歳を超えてから産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格を取得しました。理系ポスドクの就職支援や、中小企業の人材確保アドバイザーなどを経て、現在は大学のキャリアセンターと、自治体の女性相談の仕事に従事しています。

◆お仕立てワークショップでの出会い
伝版ダイアリーお仕立てWSにて
右から4番目奥 萩原さん、左から3番目 柴山
楽伝: さて、伝版ダイアリーとのご縁は2015年のお仕立てワークショップでしたね。

萩原: そうです。お誘いに楽しい予感がして四天王寺でのワークショップに伺いました。

楽伝: あのときは特別に、和紙や中表紙も自分で選んだり。

萩原: はい、箔押しも体験したり、楽しかったですね。

楽伝: 使ってみてどんなところを気に入られたのですか?

萩原: いくつもあります!まずは、日々かつ長期間使う道具として持ち運びにかさばらないこと。2018年度からはA5サイズになり、ますます携帯しやすく使い勝手がいいです。

楽伝: ありがとうございます!サイズは、ユーザーさんのお声で変更しました。

萩原: 紙質も好きです。少しざらっとした手触りは、愛用の消せるボールペンがのりやすく、私の好きな、昔ながらの鉛筆や消しゴムを使っても快適です。

楽伝: 書いたプランやアイディアがどんどん変化することを前提にしたつくりにしています。

萩原: いいですね。臨機応変が日常なので重宝します。加えて「月曜日始まり」で、週末2日間の継続的な予定が書きやすいこともマストポイントです。

楽伝: 萩原さんのアクティブな週末が思い浮かぶような(笑)

◆「記録」はアクションへの仮ステップ
萩原: 一番のお気に入りは、月ごとにあるお花のページです。

楽伝: ちょっと読者の方にご紹介しますと、毎月の見開きの上側のページに「花」をモチーフにしたグラフィックシート「伝版®*あります。余白がたっぷりなのも特徴です。

*《参考》伝版®の機能:ひきだし ひもとき くみたてる

萩原: お花には、その月にまず予定していることや、やりたいタスクを書き込みます。予めかっちりと計画を立ててその通りに進めるよりも、臨機応変に対応するのが好きなんです。だから、やる「べき」ことがたくさん箇条書きになると、それだけで「べき」に支配されているような気分になります。

楽伝: 箇条書きTo do リストは望ましくない、と。

萩原: はい。その点、お花のシートは楽しい気分でタスクを書き込めるし、読みやすいですね。タスクが終わったら、一つずつ消していくのも、荷物を手離すようで軽やかな気分になれます。

楽伝: なるほど、アクション完了までの仮書きなんですね。ご愛用の消せるボールペンが活躍して、お花の上のタスクはどんどん入れ変わっていく!
ちなみに、以前はどんなツールをお使いでしたか?

萩原: リングタイプの、メモページの多いスケジュール帳を使っていました。仕事での記録用も兼ねていたのですが、いつもメモのページが余っていました。分厚いものを持ち歩いていろいろと書き記しても、私の場合、結局見返すことはあまり多くありません。
加えて、伝版ダイアリーは「保存」にもかさばらなくて何よりです。

◆日々を軽やかにしたい人、身軽になりたい人におススメ!
楽伝: では最後に、そんな伝版ダイアリーをおススメするとしたらどんな方でしょうか?

萩原: たとえば「日々の生活にあれこれ詰め込むのではなく、自分で本当にやりたいことを取捨選択しながら時を過ごしたい。」「ものごとをシンプルに考えたい。」 というように、日々の生活を軽やかにしたい人、身軽になりたい人におススメです。

私自身、スケジュール帳に予定をいろいろ“入れたかった”時期もありましたが、今はスケジュールのない時間も大切にしたい!- そんな1日が次へのエネルギーを生み出すような気がします。
シンプルで余白が多く、持ち運びのしやすいこのダイアリーが、今の私にしっくりと寄り添ってくれています。

こちらはらくでん理事長のダイアリー
愛用の手帳カバーに納まりどこへでも
楽伝: 今回はお忙しいなかありがとうございました。2020年度版もどうぞ楽しんでください。

萩原: またお会いする機会を楽しみにしています!

楽伝: ぜひ!

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萩原さんのお話はいかがでしたか。

次回は、来週221日(金)
萩原さんも愛用の伝版®ダイアリーの「2020年度版お申込み」についてご案内予定です。


どうぞお楽しみに!(らくでん)


《参考》過去にご紹介したユーザーさんのインタビューはコチラ

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


2020年2月7日

SOÉJU チーム研修~コミュニケーションワークショップ

コミュニケーションのパーソナルスタイルを知りあう

終了後 SOÉJUチームのみなさんと
右端:らくでんファシリテータ/柴山純
前号に続き、パーソナルスタイリングサービスのSOÉJU チームのお話!今回は研修当日の模様をお届けします。

“起業し模索しながら走っている様子が社会のどなたかのご参考になるなら”と、代表の市原さんが快く賛同してくださり、らくでんからご紹介させていただいています。

起業のきっかけは、息子さんの長期闘病の看病を経験したことが大きかったといいます。

お仕事が大好きな市原さん。
時間・場所・役割などなど、柔軟性の低い勤務形態では働き続けることを選びにくい時期をご自身が知るからこそ、柔軟な働き方を前提とする組織を創ってきました。
結果、プロスタイリストとして、ハイブランドでのバイヤーやマーチャンダイザーとしてなど、いろどり豊かなメンバー集まるSOÉJU チーム。多くは子育て真っ最中です。

これまでは、各持ち場で個々のプロとして力を発揮してきました。
そして迎えた丸5年!
次のステージは、柔軟な働き方はそのままによりつながりあえるチームとして、者の強みも味方に、自分の強みをチームで発揮!― 協働してプロジェクトを推進できるチームをめざします。

その第一歩!
互いの異なる素地を活かす“まずの耕し”の時間を、らくでんがご一緒しました。
今回の研修プログラムは、3つを実現するワークで構成しました。

1.       出会う: パーソナルに自分をみつめ、多様なメンバーと全人的に出会う
2.       借りる: 力を借りることで、自分の課題が解決に近づくことを感じる
3.       知り合っておく: コミュニケーションのパーソナルスタイルを予め知り合う

◆「木のシートをぜひ使って!」
ところで、市原さんが起業された頃のこと。創業メンバーと相互理解を深めるワークショップをらくでん理事長・西道がファシリテーションさせていただいたことがあります。
その時に使った「木」や「花」をモチーフにしたグラフィックツール「伝版®」が心に残っておられ、“ぜひ今回の研修も伝版で!”と市原さんからリクエストをいただきました。

伝版ダイアリーでひもとくひととき
そこで教材は、「木」「花」「でんでんむし」などの自然物をデザインした伝版®が、20203月までのカレンダーと一緒に収まるものに。いろいろなビジネスフィールドにもご愛用者のいる伝版®ダイアリーです。
研修後もプランニングやリフレクションに活用できます。

ちなみに「木」は伝版®を代表するグラフィックですが、実はSOÉJUチームとも深いご縁がありました。SOÉJU(ソージュ)」は“装う力を一緒に育む”という意味を込めた“装樹”に由来するそうです。

Step1.出会う
この1年も起業組織ならではのスピード感あるチャレンジが続いた日々。
「新たな役割をかけ持つことに!」「このツール、まだ慣れない」「○年ぶりにお仕事を再開!」「入社したばかり!」― みなさん、いろいろな転機と日々向き合ってこられました。
子育て期の方々は、この間に幾つもの子どもの成長の節目、そしてご自身の親としての成長があったでしょう。

立ち止まる間なく迎えた師走、できれば一年を振り返ってみたい頃です。
そこで「木」の伝版®2019年度をひきだし、ひもとくことから研修はスタート!

・人生のなかの2019年度。どんな年でしたか? ~ 酸いも甘いも
・今年、興味をもってきたことや大切にしてきたことは? ~ 生活全体について

柔軟な働き方でシフトを組み合わせ、ふだんは一堂に会さないみなさんが「木々」を囲んで話すうち、「そんな一面が!」「すごい!」自分と違う相手を発見したり、「私も!」と似たところを発見したり。自然に相手への興味や親近感、リスペクトの気持ちがわいてきます。

全人的に「出会う」は “力を貸し借りできる関係=協働”につながるコミュニケーションの始まり。

そもそもSOÉJUメンバーは、お客様にパーソナルスタイリングを提供することを通じ、相手に興味や親しみ、リスペクトをもってコミュニケーションを交わすプロですが、この場でその持ち前の力を、チームメンバーに向けてみる!そのちょっとした意識がチームを温めます。

Step 2.借りる

続いて、先ほどの振り返りから目下の課題やこまりごとをひろい、あえてメンバーの力を借りて考えてみます。 
    部下を育てたからわかること、様々なタイプの上司と働き身についたこと、多くの職場を経験して気づいたこと、職を離れて感じたこと、子を育て働く中で編み出した知恵・ワザの数々・・・。
    ビジョンの持ち方や実現のための工夫も、タイプや経験が違えばバリエーションあり!
    子育て期も、チームでみれば幼児さんから思春期さんまで幅広く、今だから人に贈れるアドバイスが!

経歴も価値観も多様だからこそ、課題やこまりごとへの向き合い方もバリエーションが豊富です。Step1で興味やリスペクトを持ちあったことからくる安心感が、異なるアイディアを贈りあいやすくもしてくれています。

Step 3.知りあっておく
さて、最後に取り組むのは?
ふだんお客様とは「装い」のパーソナルスタイルについて交流しますが、この日はチームメンバーと「コミュニケーション」のパーソナルスタイルを知りあう体験を
裁量の大きさ、仕事の段取り、力を借りる、ITとの距離、情報の取り方・・・様々な場面の好みやクセ、トクイ/ニガテを共有します。

まずは自分の思う“コミュニケーションについて自身のパーソナルスタイル”を「花」の伝版®にひもとき、シェア!
すると、自分でも気づいていなかった一面をメンバーが足してくれます。日々会ってはいないけれど、今日のひとときで互いに発見したこと、意外と多いようですよ。

スタイルを知りあうと、きもちよく協働するにはどう働きかけるか、自然にアイディアがわきます。明日からできる工夫がたくさん行き交いました。

昨日まで「あの人はきっとこうかなぁ」と想像して自主的に心がけてきたことも、今日からはご本人と共有した たしかな工夫!思い込みからの誤解や回り道がへり、効果に直結します。

◆研修を終えて
少数精鋭で新しいサービスを創造し、お客さまの転機をパーソナルスタイリングを通じて応援するみなさん。
そのSOÉJU チーム全体に共通していたスタイルは?

○しごとはど~んと“まかされて”進めるのが楽しい!
任されることを、酸素たっぷりの森で過ごすように楽しんでおられるみなさん。
“ほぼ丸投げ、任せています”と言い切る代表取締役 市原さんとWIN-WINですね。
○時間を大切に、結果を出していきたい
専門性の高い仕事にあたり、多忙なライフステージのみなさん。
充実感をもって過ごせるようタイムコンシャスで、仕事の進め方もよく磨かれています。
その姿勢とスキルに、研修で“互いのスタイルについての理解”が加わりました!

SOÉJU
さて、年が明けて研修から2カ月ほどが経ちました。研修でお話に出たトピックをきっかけにしたり、コミュニケーションしやすくなっているように見受ける場面がでてきているそうです。

遠慮がへった、直接訊くようになった、ためらいなくサポートできる⇔お願いできる、感動やねぎらい、感謝を伝えたくなる・・・

そうした心理的安全性をあたりまえとし、どんと任されたプロジェクトで時間を大切に結果を出すことを楽しむSOÉJUチームへ。

転機”連続であるキャリアの構築をサポートするNPO、らくでんは心からチームに共感し、応援しています。

>> SOÉJU
>> SOÉJU personal


*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


2020年1月31日

プロフェッショナルの集まりを有機的チームへ

パーソナルスタイリングのSOÉJU チーム/モデラート株式会社

SOÉJU チームのみなさん
右から3番目代表の市原さん
師走の朝、らくでんのファシリテータが伺ったのは代官山(東京都渋谷区)の通りをほんの少し入った2階。

ガラス張りの解放感ある入り口を一歩入ると、居心地よい隠れ家のよう。初めて訪れる人も、不思議と自分のパーソナルスペースのように感じられます。

ここSOÉJU代官山サロンは、市原明日香さんが2014年に起業、設立したモデラート株式会社が運営。

パーソナルスタイリングサービスのブランドSOÉJU personal(ソージュ パーソナル)と、大人の女性のシルエットを美しく演出する洋服のオリジナルブランドSOÉJU(ソージュ)を展開しています。

スタッフのみなさんは柔軟な働き方でシフトを組み合わせており、ふだんは必ずしも一所で顔をあわせません。この日は予定を調整し、チーム力の土台をつくるコミュニケーションワークショップに集いました。

◆転機を生きる をサポート
SOÉJU personal のサービス と SOÉJUのアイテムは、お客さまが人生の“転機に直面するいくつかのお悩みに応え、応援したいと開発されています。実はスタッフのみなさんも、ライフイベントや仕事上の大きな“転機を経て活躍中!

お客さまとスタッフ ー どちらの“転機も応援する組織 ― それこそが、代表取締役の市原さんが、今はすっかり元気な息子さんが長期闘病した頃のご自身の体験を原点に、実現してこられたものです。

今号は起業から丸5年のモデラートさんが、チームのための集合研修を行った背景をご紹介します。


◆今の自分を表し、伝える「装い」
プロのスタイリストがサポート
ところで、パーソナルスタイリングをご存じですか?
あなたの好みや悩み、のぞむ自分のイメージをふまえ、本当に似合う「装い」と出会うことを、プロのスタイリストがサポートしてくれるサービスです。

「装い」とは肌身にまとい、自分を“表し、伝える”もの。非言語/ノンバーバル・コミュニケーションのひとつですね。言語/バーバル・コミュニケーションと支えあい、あなたがだれかと“伝え合う”ことを応援してくれます。

◆「装い」のシフトを支える
人生/ライフキャリアの道中、私たちは大小無数の“転機を迎えます。
そのたびに異なる環境と出会い、そこで生きていく自分のありようをみつめることに! 

そんな転機に、あなたは「装い」について変化を感じることがありますか?
・新たなトーンの装いを自分が欲している、環境で今までと違う違うトーンが求められた
・業務・家族構成・健康状態などの変化で、カラダの動かしやすさへの期待が変わった
・人生進むにつれ、体型もだんだん変化。どうする?どうつきあう?
・では、どのように「装い」をシフトしたらいい?
・装いのシフトに、どう時間・予算・エネルギーをつかう?つかえる?

楽しみもあれば、悩ましいことも ー そこを、プロのスタイリストがサポートしてくれる!
それがパーソナルスタイリングです。

市原さん*:“SOÉJU personalは転機を迎えてのお悩みに応える提案を大切にしています。
ご相談が多いのは、体型やお肌といった見た目の変化や、ライフスタイルの変化です。
育児などの活動が加わって、従来より時間を効率的に使いたいというお気持ちの方も多いですね。管理職に就いたなど、立場が変化してのご相談も増えています。”

手持ちのアイテムも活かし、対面やLINE等オンラインでスタイリストに相談できる!
30代、40代の働く女性を中心に幅広い世代が、SOÉJU personalのサービスや、きちんとした印象ながら型にはまらず自分らしい装いを楽しめるSOÉJUのお洋服を利用されているそうです。

*市原明日香さんプロフィール:1976年福島県生まれ。東京大学教養学部卒。ふたりの男子の母。アクセンチュア株式会社で3年間経営コンサルティングに従事、ルイ・ヴィトンジャパン株式会社にて4年間CRM(カスタマーリレーションシップマーケティング)に従事。息子さんの長期闘病に伴う看病、フリーランスの期間を経て、201412月モデラート株式会社を設立。自身がキャリアの折々の転機に、新たな環境や生活にあう自分らしい装いを探索する難しさを実感したことがモデラートの事業アイディアになった。

◆人生を糧とするSOÉJUスタッフ
お客さまの価値観や背景は実にさまざま。
喜ばれるサービスの提供には、組織自体が十分な多様性を内包していることが欠かせません。

今回のワークショップもサロンにて
ハイブランドでのバイヤーやマーチャンダイザーとして力を発揮してきた方々、スタイリストとして、テレビ・雑誌等メディアを通したスタイリングの提案や、個々のお客さまへのスタイリングサポート経験が豊富な方々・・・

スタッフのみなさんは、それぞれに異なるご自身の価値観を映して専門性を発揮する唯一無二の存在です。

多くは、ライフイベント等をきっかけに仕事を離れていたところ、市原さんと出会って再開!
10年ぶりにお仕事を再開した方もいます。

市原さん:“私自身、凸凹のキャリアを歩んできました。
プライベートの事情はだれにでもありうるもの。柔軟なワークスタイルで連携することで、専門性を発揮いただいています。”

“転機に育んだスキルや抱えたジレンマをふくめ、これまでのすべてあっての「いまの自分」。

「装い」のシフトをサポートし、お客さまの今ならではのありようを応援できるプロのみなさんです。 

◆有機的チームへ、まずの耕しを
設立から丸5年。率いる市原さんにとって、とにかく他者に働きかけ続けてきた創業期でした。

○ 起業家として、つねに将来の事業展開を描き、社外の方々にアクセスし、信頼と根拠に基づく支援をいただくこと
組織の代表として、現場のスタッフたちに働きかけ、目下の事業を次へと動かしていくこと 

そうした視界の異なる両方の立場で走る日常。組織内の仕事の進め方は、少数精鋭のスタッフに自ら個別にはたらきかけることが多かったといいます。市原さんから放射状に、スタッフ一人ひとりとのコミュニケーションの小径が通うイメージです。

では、これからはどうでしょう?

お客様の期待、そして投資家の期待を受け、たゆみなく次の価値創出・提供へと、さらに加速して挑戦の続くステージです。スタッフも10名を超えました。

心地よいパーソナルスペース
市原さん:“ここからはスタッフ同士の協働です。自分の強みを発揮し、他者の強みも味方に“チームの協働”でプロジェクトを推進していけるように。
その体験を重ねることは、一人ひとりの新たな可能性をひらく刺激にもなりますし、事業にとっては、持続的発展を支える不可欠な創造力につながります。”

そこで今回、日ごろ一堂に会することの稀なスタッフのみなさんが研修に集いました。

異なる素地を活かしあうための“まずの耕し”となるワークショップ。12月に加わったばかりという新メンバーもさっそく参加です!

その模様は来週金曜日✦次号でご紹介します。どうぞお楽しみに!

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


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