2014年11月20日

ダイバーシティを活かす“チームビルディング”

JICAプロジェクトチームの皆さんに“伝版®を使ったチームビルディング・ワークショップ”に参加いただきました

成長著しいインドでは、夢もポテンシャルも桁違い。それだけに一筋縄ではいかないインドでのプロジェクトに取り組むチームの皆さんとご一緒させていただく機会を得ました。
価値観・専門性・キャリアがそれぞれに異なる精鋭メンバーが参集するチーム。メンバー個々の力をチームの力として結集できれば、チームとしての問題解決力が上昇し、プロジェクトの成功確率も高まります。今日はそんな精鋭メンバーの“チームビルディング”のお話です。
 
1017日、楽伝理事・山本由紀子は“伝版®を使ったチームビルディング・ワークショップ(以下、WS)”の水先案内人として、東京都中央区銀座に「インドでプロジェクターを活用した新しい教育ソリューション作りに挑戦している」JICAプロジェクトチームを訪ねました。

2つの組織、株式会社リコー(企業)と公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(NGO)のメンバーからなるこのチーム。今年度、プロジェクトがPhase IIを迎え、両組織ともメンバー交代が重なったことから、今回、一日かけてのチームビルディングWS実施を決定されました。
多様な価値観・専門性・キャリアを内包する8人のチームに、楽伝の体感ワークで「チームを発見し、体感する」一日を過ごしていただきました。

== JICAプロジェクト ==
“地球にやさしい、人にやさしい、知識創造をかんたんに(「リコーバリュー」より)”を掲げ、ビジネスの視点を取り入れ社会的課題解決に取り組む株式会社リコー(企業)と、1919年に創設され90年以上の歴史をもつ、子ども支援専門の国際組織、セーブ・ザ・チルドレンが協同提案し、JICAが主催するBOPビジネス連携促進に採択されたプロジェクト。世界で一番子どもの数が多く、教育への意識の低さ、教育サービス・インフラ・備品の不足により、学校に通えない子どもや中退する子どもが多い環境で、「プロジェクターに、デジタルとアナログのコンテンツを融合させた、生活に役立つ新しい教育ソリューション」作りに挑戦している。「子どもたちのために」を共通標語とし、NGOと企業がそれぞれの強みを活かし、インドの教育課題の解決に全力で取り組み「価値作り」と「持続可能なビジネス創造」の実現に向けブレークスルーを目指す。

◇WSスタート!まずは伝版®「木のシート」での自己紹介ワークから。あるメンバーは「木」を逆さにして“パイナップル”に見立てて自分を表現し、別のメンバーは「木」の豊かに茂る姿を世界地図に見立て、国連機関やNGOでの活動で赴任した都市を順に置き、語りました。
チームはプロジェクトの全体像を共有したのち、伝版®「お花のシート」を使ってワークを重ね、「自分の強みを知る」⇒「互いの強みを知る」⇒「自分とメンバーそれぞれが貢献できることを発見」へと進みます。WS前半ながらすでに、普段の会議や業務での接点ではわからない、各メンバーのユニークな強みが共有され「おぉっ」と歓声があがる場面もしばしば!

◇午後は、ユニークなツール「強みの棒」と伝版®「ジャングルのシート」を使ってさらなる体感ワーク。各々の強みを棒に見立てて3次元化を試みる過程で、異なる強みを活かしあう「チーム力を発見」し、「チームワークそのものを体感」していきます。
 全員でチーム目的を確認し、大切にする4つの価値観を抽出すると、各自の行動計画がすらすらと具体化します。なかには計画実行を待ちきれず休憩中に、ステークホルダーに早速アポを入れるメンバーも!また、チームからひとりひとりに、そのメンバーがチームで発揮する強みをもとにした‟キャッチコピー”が贈られました

◇一日を終えて。。。『みんな個性豊かなメンバーで、なんだかワクワクしてきました!』と、今期から関わる新メンバーのおひとり。『企業とNGO、まったく違う成り立ちの組織だけどこんなに共通点がたくさんあるし、価値観を共有できる』と、皆さん共通の声もあがりました。行動計画の中には「今日確認したチーム目的・価値観・日本メンバーのキャッチコピーを英訳し、写真入りでカウンタパート=Ricoh India/Save the Children Indiaのメンバーにすぐに共有!」というものも。チームの熱気がインドチームに届く日も近いようです。

◇WS終了から数週間。。。PJリーダーでもある田中さんは、『本研修後、メンバーの日々の何気ないメール、発言、行動のひとつひとつに今までにはなかった"意思""力強さ"を感じます。すべては「子どもたちのために」という共通標語のもと、メンバーの「やる気スイッチ」が入り、「想いや意思」がつながりはじめたと実感しています。』とチームの変化を語ります。本格始動したチームのこれからを、楽伝も応援します!


◆◇◆ ひとくちメモ/ダイバーシティ(多様性)を力に変える3ステップ ◆◇◆

皆さんの組織は個々人のダイバーシティを活かしきっておられますか?ダイバーシティを活かすには3つのステップをていねいに踏まえる必要があります。

【Step 1】「違いが在る」ことを知ること

【Step 2】そこにある違いを具体的に知ること

【Step 3】違いを受容し、互いに活かし補いあうこと。


私たちは、自分がもっている固定観念について意外と自覚しておらず、【Step 1】が存外一番の課題かもしれません。
楽伝理事・山本由紀子は、“伝版®プログラムは課題に応じてつねにカスタマイズしています。今回は異組織・多文化な経験をもち、【Step 1】を大前提と認識される皆さんでしたので【Step 2】【Step 3】に重点をおくプログラムをお届けしました。”と振り返ります。
 

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

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