2019年11月3日

伝えたい!がひらくコミュニケーションの話③

ことばより伝わった握手

11/30(土)貝塚市のワークショップを
担当する辻野&山本ファシリテータ
『つたえあえば、人生がひらく』
 ― らくでんのモットーです。

検索すれば読みきれないほどの情報が出てくる時代。
だからこそ、子どもたちもおとなも、あふれる情報・知識を自分目線で選び、解釈し、自分を発信するコミュニケーション力=伝え合う力がますます大事なんだろうと思います。

「知らない子と会って話すの、なんか楽しかった!」
「英語できへんかったけど なんか伝わった!こんどはもうちょっとうまくなりたい。」

これはワークショップで子どもたちからよくきくコメント♪
子どもたちが感じてくれているのは、だれかとつながる=コミュニケーションの本質であり、なぜ英語を勉強するのか?につながることなのでしょう。 

さて、前号につづき、秋のワークショップ(1130日@貝塚市民文化会館)のファシリテータ、辻野恵美子さんから♪
今度は英語圏を飛び出したこの夏の体験からのお話です。
それでは恵美子さん、よろしくお願いしま~す!

===

今夏 茨木でのらくでん式英語インプロ
サポーターの皆さん
は~い、了解です!
それでは前回のオーストラリアのエピソードに続き、再び 辻野からおとどけします(^^

今年の夏は人生初!
今まで縁のなかったアラブ圏の国、アラブ首長国連邦(United Arab Emirates 以下、UAE)を訪ねました。
きっかけは2年前のらくでん式英語インプロワークショップでの出会いでした。

らくでん式のワークショップでは、《ふだん英語を使って暮している方々》にボランティア・ゲストとして参加いただき、子どもたちを応援していただくことがあります。

>>この夏ゲストの皆さんがサポートしてくださった茨木でのワークショップの模様はコチラ

2年前にあべのハルカスで開催した時にはいろいろな地域からゲストが参加!
そのひとりがUAE出身の留学生・アブドラさんでした。 

2年前のらくでん式英語インプロの
サポーターの皆さん一番右がアブドラさん
みなさんはアラブ首長国連邦/UAEときいて、なにか思い浮かびますか?

私自身はアラブの情報はメディアで断片的に見聞きする以外、ほぼもっていなかったので

・・・砂漠があってラクダが・・・イスラム教で・・・石油が出て、争いある地域があり・・・

とにかくたいして具体的なことは知らず、ただ漠然と“日本とはまったく違う”文化や生活であろうと信じていました。

ところが、UAE育ちのアブドラさんからだんだんとリアルなアラブの生活や文化の話を聞くようになると・・・
とても家族を大切にしていて、平和を愛し、温厚な人々が多いことを知りました。
宗教で生活がまわっていて、大変まじめに規律を守っての毎日の暮らしです。
日本に滞在していてもアルコールはけして口にしません。

“日本とまったくちがう?!”という先入観はどうやら実際とはちがう部分があったようです。 

◆情報が豊かだからこその先入観も
これまでもいろいろな国の方と出会ってきましたが、その国で実際に育った人からお話をきくと、意外でびっくりすることがたくさんあります。
いまは情報がとても豊かで、世界中とつながる手段がある時代ですが、だからこそむしろ以前よりも、おとなもこどもも「知っているつもりでも、実は思い込みだった💦」なんてことが増えているかもしれませんね。 

◆実際に訪ねると?
デーツなどナッツ類が豊富な食文化
今回はアル・アインという都市のまち・シャムシで、ホームステイをさせていただきました。ホストファミリーは、たくさんのみなさんが一緒に住む大家族。昔むかしの日本のようです。 

まずは、おじいさまとおばあさまにごあいさつです。
家族のほとんどは英語を話しませんから、さぁ困りました。もちろん日本語も通じない。
おふたりはアラビア語、私はとりあえず英語、それから日本語も言ってみたり。英語でも、日本語でも変わらない反応でした。

すると、現地では「握手」という習慣がないそうですが、私に合わせてくださったのか、おふたりの方から握手をしていただきました。
何を話しておられるのかはまったくわからないけど、とにかくとても固い握手。力強い、そして長い握手から、とっても歓迎してくれていることが十分に伝わりました。 

アブドラさんの通訳で「日本人を尊敬している。自分の2番目の家だと思って!」と言ってくださっていたとわかりましたが、言葉以上に、表情と温かい握手で心がいっそう通じた気がしました。

首都アブダビで
日本文化紹介ワークショップの1コマ
◆何語でも同じ
そういえば英語でも日本語でも同じ!
と、あらためて思いました。

言葉はもちろんコミュニケーションの道具だから大切ですが、その前に伝えたいきもちがあること、伝えようとすることが大事!
私たちがらくでん式英語インプロのワークショップで、ノンバーバルコミュニケーション(言葉以外の表現)の大切さを子どもたちと共有するのもこの想いからです。

◆砂漠とらくだ
余談ですが、アブドラさんは知り合った最初のころ、会うと必ず「砂漠とらくだ」の話をしていました。 

風で美しい模様を描く
アル・アインの砂漠
でも実はこれ、私に合わせようとしてくれていたことがのちに発覚!
日本人が思い浮かべるであろう、相手(私です)が興味をもつであろうアラブのイメージを想像して話をしてくれていたのでした。

「○○のことも知りたいよ~」―自分の本当の興味を伝え合ったおかげで、そこからは“リアルなアラブ”を聞くことができるようになりました。

さて🍁秋のらくでん式英語インプロ🍁は?
ただいま申込受付中!
1130日(土)13:3015:30 おとなり岸和田市からもアクセスのよい貝塚市民文化会館コスモスシアターで開催です。

高学年の小学生から中学生まで!
英語ゲームで思いっきり楽しい2時間を楽しみにしています。
“ふだん英語で暮らしている”ゲストのみなさんも応援してくれますよ♪ 

便利なLINEでのお申込み方法はコチラ
らくでん事務局にメールでご連絡をいただいても結構です♪
(先着順です。お申込みはどうぞお早めに♪)

◆保護者のみなさまへ
英語への好奇心を育む近道は「試しに使ってだれかと話してみること」です。
たかが2時間、されど2時間!
らくでん式のワークショップは、安心してその「体験」ができる機会です。

今回は参加費無料のイベントとなっておりますので、この機会をぜひお見逃しなく♪
きっと学校や英会話教室など、ふだんの学び場での学習意欲によい刺激になるでしょう! 

子どもたちには2時間を過ごすなかで
・英語を勉強することにどんな意味があるか考えてみること
・間違えてもいいやん!とチャレンジしてみること
・伝えるって楽しいと感じること
・言葉以外でも、気持ちを伝えられると実感すること
・いろいろな人がいる、その違いを楽しむこと
などを自然に経験していただければと思っています。

お会いできることを楽しみにしています!

   らくでん社会教育部
 英語インプロファシリテータ 辻野 恵美子

>11/30貝塚市でのワークショップ、もうひとりのファシリテータ✦山本ユッキーの『伝えたい!がひらくコミュニケーションの話①』 はコチラ


*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


Copyright © 2013 Rakuden. All rights reserved