2019年9月26日

《後編》 蔚山大学第1学期の教室より

日本語専攻者のキャリア教育x伝版®

右のお写真は、蔚山大学で学ぶ日本語専攻の学生さんたちが学ぶ科目「日本市場開拓実務」での語り合いの様子です。

前号では「自己探索」のプロセスに『伝版®』がどのように活用されているかをご紹介しました。後編をどうぞお楽しみください!

ところで、学生の指導にあたられる小松麻美先生とは、共同研究をさせていただいた経緯があります。現在の社会状況を背景に、大学生がキャリア開発力をやしなう必要性をふまえ、日本語科目におけるライフキャリア支援の可能性を検討しました。その内容は、下記らくでんのブログでご覧いただけます。

(言語文化教育研究学会第三回年次大会にて)

◆『伝版®』を拝見しながら
さて、『伝版®』を活用した2回のセッションも含めすべての講義を終えた学生さんたち。
今回はみなさんに同意をいただき、記入した『伝版®』をらくでんチームも拝見しました。

「川のシート」「花のシート」を経て記入された「発芽のシート」からは、直近・短期・中期とタイミングをイメージしながら「日本・日本語」と「自分の人生」を対象範囲を狭めることなく模索しているご様子が伝わってきました。

とりわけ両国の関係性の現状を考えると、日本語専科の学生さんたちは、例年以上に切実に「自分と日本・日本語」の関係性を自問自答していることでしょう。
このような時期に小松先生のファシリテーションのもと、多様性を受容し活かす場を大前提にしたこの講義の場は、安心してライフキャリアに想いをめぐらし、価値観の異なる学生同士で交流できた時間として、とても大切なものだったことと拝察しています。

◆語り/ナラティブがもたらす学び
1学期の講義を終えられた小松先生に、らくでん理事・柴山がお話をうかがいました。

らくでん/柴山(以下「楽伝」): 今年度の学生さんたちのご様子はいかがでしたか。

小松先生(以下「小松」): 前半の模擬面接の課題で自分が選んだ志望先にしばられず、豊かなビジョンが、学期後半の伝版®ワークで出たケースが多かったことが印象的でした。

楽伝: たとえばどのようなケースですか。

研究室にて
小松: ある学生は当初、ホテル業界で専攻や特技を活かして働くとして、大変具体的で説得力のある自己PRを語りました。一方、自己探索した後のグループ交流では、ホテルとは関わりのない“複数の働き方”についても語ってくれました。

楽伝: どうしてでしょうか。

小松: 伝版®で自己探索し、ナラティブに他者に共有する過程で、短期的な出口目標に留まらず、中・長期的スパンでの展望を意識したり、複数の選択肢をもつことに目が向きやすくなったように思います。

楽伝: いろいろな選択肢を吟味されたのですね。今年、日本の大学のキャリア講義で感じたことですが、生まれたときからスピード感ある変化のなか育った今の学生さんは、小さく試しながら臨機応変に道を変えたり、異質ないろいろなことに同時にチャレンジするような、時代ならではのキャリアのありようを無意識のうちに、一定、前提にされていて頼もしく思います。

小松: はい、今回の学生たちにもそれをビジョンとしてナラティブに他のメンバーと共有できる学生もいました。一方で、たとえば「親」などの目上世代の価値観にあわせたり、社会の期待と本人がとらえたキャリア像にはめたキャリアビジョンに固執してしまう学生がまだ少なくありません。

楽伝: はい。分の内面の声と語り合う時間をもつことや、時代をリアルに受けとめて生きている他者と交流する機会が大切だと強く感じています。学生さんに限らないことですが(笑)

小松: そうですね。「自分の人生について人前で本気で話したのはこれが初めて!」と言っていたある学生は「いろいろな人の前で話したら、そんな人生を本当に生きたくなった。」と。

楽伝: 語った自分や自分のプランを大切に思うようになられた?

小松: 語ることで他のひとに祝福され、具体的なアドバイスを得たりしたこともですし、想いを込めて語る他の人の発表をきいて刺激を受けたことも大切だったのだと思います。

楽伝: 心が動いた、のですね。ところで、2学期にも『伝版®』を活されるとうかがいました。次はどんな場面での使われるのですか。

小松:2年生の「会話」の授業で使う予定です。学生たちは「人生(ライフストーリー)」をテーマに、それぞれ自分の「人生の先輩」にインタビューをして発表します。そのインタビューの結果を持ち寄った際に、生きていく上でのヒントやいま抱えている悩みへのアドバイスなど、インタビューを通して心にささったものを「木のシート」に投影することで、自身がインタビューで得たものを、より自身の表現におきかえて可視化することを期待しています。

楽伝:楽しそうですね。社会人の方にもよくお使いいただきますが、「木のシート」は自分を投影しやすいメタファーです。外部に発見したものを、外から借りたままでなく、「自分」でろ過し、自分ごとにして語ることをサポートしてくれます。

小松:2年生の2学期は大学生活にも慣れ、また兵役を終えて戻ってくる学生もいます。卒業後の進路(ありたい自分の姿)を見据えながら、あらためて大学生活を見直す時期ですね。『伝版®』の力を借りながら、ゆるやかに学生のライフキャリア展望を支える学習活動ができればと考えています。

楽伝:転機に人生をみつめる時期にお役に立てることがうれしいです。また折々にお話しできることを楽しみにしております!今日はありがとうございました。 


*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2019年9月20日

日本語専攻者のキャリア教育x伝版®

蔚山大学第1学期の教室より(前編)

大学生のみなさんが熱心に書き込んでいるのは『伝版®』の1つ、発芽のシート🌱(右写真)

ここは蔚山大学(韓国 蔚山広域市)。
日本語専攻者のライフキャリアデザイン力を重視した科目「日本市場開拓実務」の1コマです。

小松麻美先生(蔚山大学・日本語日本学科)の指導のもと学ぶ学生は女性11人と男性3人。

日本語専攻の4年生たちに、国際関係学科や経済学科の学生や日本からの留学生も加わって、日本語への興味や学ぶ目的はそれぞれです。
日本語のスキルにも幅があります。

そうしたメンバーでライフキャリアを考えるグループワークを重ねるため、多様な価値観・人生観に触れることができるのも科目の魅力です。

◆ライフキャリアデザインの視点で
蔚山大学キャンパス
学期の前半は、日本企業研究や模擬グループ面接など、卒業後に日本と関わりをもって働くキャリアを具体的にイメージします。
取り組むうちに、社会に出る実感がわいたところで、学期の中盤からは『伝版®』を活用したワークショップで、ライフキャリアについて学生が立ち止まって考える機会を提供します。

〇523
伝版®の「川のシート」をつかい、これまでの経験を棚卸しながら、自分の好奇心や価値観を再発見しました。

4年生になり“狭義のキャリア開拓=卒業後まずの就職”に意識が集中しがちな学生さんも、あらためてこれまでの経験を思い起こし、自分の好奇心を探索すると、「なぜ自分は日本語を学ぶことにしたのか?」その意味を掘り下げてとらえなおすことができます。

〇6月13日
3週ほど時間をおいたこの日は「花のシート」「木のシート」で自分の価値観を明らかにし、ライフキャリアビジョンをイメージします。さらに「発芽のシート」で中期・短期の“ある地点”の自分をイメージすることで、自分自身を“ストーリーのある生身の人物像”としてとらえ、自分と他者に語る準備が整っていきます。

◆「語りによる学習/ナラティブ学習」を促進
「自己探索」は、キャリア考える上ですっかり親しまれたアクションですが、ともすると形だけの棚卸しに留まったり、気持ち重い作業となりがちです。

そんなとき、自然(木や花など)をモチーフにしたグラフィック『伝版®』のメタファーや色の持つ力を借りると?
ー自己の内面を言語化するプロセスの負荷が下がります。

また、同じフレームなのに、異なる内容が書かれた他者の『伝版®』に触れることで、他者との交流が深まり、学びが起動しやすくなります。こうした結果として、自己探索が深まりやすくなるのです。

◆学期末、学生さんの声より
〇就職のことはもちろんですが、今後自分がどうやって生きていくかついてもたくさん考えることができました。

〇職業というと安定ばかりで候補を絞り込んでいたが、授業で考えるうちに、自分がもっと惹かれて胸がときめくものがあると気づきました。どちらと今決めるものでないけれど、自分の未来x職業について本当に真剣に考えてみることができてよかったです。

3週間前は漠然とキーワードを書いていた自分だったが、最後の授業でビジョンを設定すると(あのキーワードが)具体的な計画や未来像になって心に帰ってきました。資格を目指す、この仕事を志望する、お金を貯める・・・いろいろなことの理由がはっきりしました。

〇この講義は、自分についての考えと、他の人への考え、どちらも話せる時間でとてもよかったです。

〇先輩たちの発表をきいてとても刺激を受けました。日本語で上手に発表する様子もうらやましく、私もできるようなりたいと思いました。

さて次号では、指導にあたられた小松麻美先生におはなしをうかがいます。
どうぞお楽しみに!

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2019年9月12日

英語でコミュニケーションしてみる(岡山県奈義町の取り組み)

小中学生の英語学習意欲醸成に向けた試み~学会発表を終えて

多くの子どもたちにとって、英語で発話することは非日常”です。
文法力や語彙の多い少ないに関わらず、単語だけの発話や1往復で終わるやりとりになったり、伝えたいことがなかったり。また、表現がわからなかったり自信がなくて、沈黙したり。英語を使うことに前向きになれないことは少なくありません。

では、もし実際に英語を使って他の人とコミュニケーションした!という楽しさや自信を一度でも体感したらどうでしょう?

「もっと話したい!」
「今度はもうちょっとちゃんと伝えたい。」
「言ってることをもっとわかりたい。」
そんな「~したい」気持ちがうまれる?!

ひいてはその「~したい」に役立つ知識である英語表現・文法力・語彙を見る目が少しかわり、知識を獲得する意欲や、知識を使う(発話や発信する)意欲、使うスキルを磨く意欲へとつながる

ーそんな学ぶ意欲に刺激となる体験をどのように組み立てるかに我々はこだわってきました。

8月18日(日)早くも秋の空気を感じた弘前大学文京町キャンパス(青森県弘前市)。

楽伝は大会2日目を迎えた全国英語教育学会第45回研究大会にて、今年3月にこうした考えのもと組み立て実施した2時間のワークショップに参加した子どもたちが感じたことを考察し、発表しました。
*『楽伝/らくでん』は特定非営利活動法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワークの愛称です。

当日は小学校から大学まで、様々な教育機関で英語指導をされる教員の方々を中心に、研究者の方、教育行政に関わる方など、25名の先生方がお越しくださいました。 
>発表要旨はコチラ3ページ/8月18日第3室【指導法】⑨)

ワークショップの舞台は?
岡山県の奈義町。JR岡山駅からは車で2h、約2400世帯6,000人が暮らす町です。
海外からも来訪者多いNagi MOCA(ナギ・モカ/奈義現代美術館)や、日本トップクラスの合計特殊出生率2.812014*参考/2013年日本全体:1.43)で知る方も多いでしょうか。
>奈義町 についてはコチラ

中学生を主な対象とするワークショップHave fun! 英語って楽しんじゃけん(^^)/(主催:奈義町教育委員会)』には、町立中学校に通う日本人生徒26名(1年生6名、2年生8名、3年生12名)と町立小学校の日本人児童2名(3年生1名、5年生1名)、あわせて28人が参加。

行はらくでん式英語インプロのファシリテータが主に担当し、町の児童英語指導者の方々や大学生ら日本人5名と、同町の国際交流員であるオーストラリア人1名の計6名の方々が、英語指導の補助と一部ワークの進行を行いました。この方々にはらくでんによる事前研修を実施しました。

> 事前研修の模様はコチラ

プログラムの設計
今回は、実際に身近な仲間と「英語でコミュニケーションしてみる」練習のできる機会に!とのご期待を地域からいただきました。そこでプログラムには、即興演劇の手法(improvisation)も取り入れ、5~15分の短い英語ゲームを重ねる《らくでん式英語インプロ》を採用。
らくでんならではのアプローチとして、英語で日常生活や仕事をしている人々の知見に学び「会話の連続性を支える表現やコミュニケーションスキル」に着目しました。

具体的には下記の点を重視し、<知識の共有>と<英語ゲームを通じた実践>を組み合わせて構成しました。
コミュニケーションの基本作法を学ぶこと・会話の連続性を支える英語応答表現の運用に親しむこと の両方の学習体験を積み重ねる
〇 最終的に、2分間の連続応答を体験する
〇 他者と関わりあいながら学び、振り返る時間をもつ
〇 身近な題材・設定で学ぶ
〇 即興性と遊戯性あるワークで、学ぶことを楽しむ 

カラダを動かしたり、声を出したり力を合わせたり!いろいろな英語ゲームを楽しみ、さいごには、仲間と協力して準備した英語を使って“会話のキャッチボール”にチャレンジです。

子どもたちが感じたこと
開始時と終了時、連続応答やつなぎ表現についてたずね(質問紙調査形式)、事前事後を比較考察しました。
2分間連続応答をした経験がある」のは、開始時は回答者の20%でしたが、終了時63%に増加
英語での応答で自分が使えるつなぎ表現がある」との回答は、開始時24%から終了時67%に増加
*今後について「もし英語で会話のキャッチボールをするとしたらできそうか」と5段階スケールでの質問には、「できそう」との回答は開始時・終了時とも2名で変わらないものの、「ややできそう」との回答は、開始時3名から終了時15名(回答者の56%)に増加
*2時間の体験全体については、約9割の子どもたちが「楽しかった(48%)」又は「やや楽しかった(42%)」と回答 

学会発表を終えて
学会ではワークショップでの英語ゲームやワークに多くのご関心をいただきました。
また、英語そのものから一歩立ち戻り、「コミュニケーションの基本作法を重視すること」を新鮮に感じるとともに共感もいただいたようです。

そのほか、多様性を活かすコミュニケーションプログラムととらえ、日本在住の日本語・英語以外を母語とする子どもたちのためのワークショップの可能性や、多様な背景をもつ子ども・大人のためのプログラムの可能性についてのご期待や助言など、さまざまな知見をいただきました。

ご関心を多くいただいた点については、さまざまな子どもたちの「やりたい!」のきっかけづくりに役立つよりよいご紹介の方法も含め、今後検討していくつもりです。

子どもたちのその後
ところで、2時間という枠内で、2分間の応答までをゴールとしたこのプログラム。
楽しいだけで終わらない!持っている知識や今日身につけた知識を実際に使うために汗もかいた子どもたちでした。
どんなチャレンジも承認される場で、学齢を超えた仲間と遊戯性あるワークを交えてチャレンジしたからこそがんばれたことでしょう。

ワークショップから約5か月
その後も奈義町で子どもたちと向き合う児童英語指導者の方からは、子どもたちがチャレンジした過程で自信を高め、意欲を言葉で語るようになっていること、あの場での応答の完成度に関らず英語に前向きな気持ちになったことなどを伺っています。

それでは最後に、子どもたちのコメントをご紹介します。
 ・楽しかった。ニセモノ紹介クイズは友達同士で簡単にできるのでまたやりたい。
 ・あいづちをするのにもいろいろあるってわかった!
 ・いくつもの表現を覚えて帰れた。ふだんもつかってみたい。
 ・なんか、すごくしゃべった!
 ・英語が苦手でも、英語ができた気になった。
 ・ペアで言葉のキャッチボールができた。会話をつなげる言葉がわかった。
 ・つなぎ表現のわかる数が少しふえた!楽しかった。
 ・英語での会話が、前よりも積極的にできてたのしかった。
 ・今度は実際に外で外国人としゃべってみたい。
 ・もっともっと話せるようになりたいと思うようになった!
 ・またやりたい!
楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


2019年9月9日

受付中:11月30日(土)貝塚市でらくでん式英語インプロ

後援:貝塚市教育委員会 ✦ 子どもゆめ基金助成活動
英語ゲームで国や世代を超えて楽しく交流ワークショップ


この秋、1130日(土)
大阪府貝塚市に、らくでん式英語インプロがうかがいます!

近隣にお住いの小学校高学年から中学生の子どもたちを対象に、市民のみなさんに親しまれている貝塚市民会館コスモスシアターにて開催します。

◆らくでん式英語インプロって?
らくでん式英語インプロの「インプロ」は、英語の“improvisation”から来ています。もともとは演劇に由来する、台本の無いパフォーマンス(即興演技)をいい、最近では「学び合いを創造する学習方法」として先進的な教育現場で導入が進んでいます。

らくでん式では、ひとつの正解にしばられない、10分・15分と短く親しみやすいゲーム感覚のワークを多数取り入れることで、だれもが「楽しく学ぶ」ことをサポートしています。

◆どんなことをするの?
ワークショップでは、軽くカラダを動かしたり、声を出したり、力を合わせたり♪
いろいろな英語ゲームを楽しみながらウォーミングアップしていきます。
そして、さいごには英語を使った会話のキャッチボールにチャレンジしますよ!

これまでに各地のいろいろな市や町にうかがいましたが毎回、その地域のいろいろな学校、いろいろな学年に通う子どもたちが参加してくれています。ふだん通う学校や塾とはちがう環境で、英語をコミュニケーションの道具として「使ってみた!」という自信や楽しさをぜひ体験してください。
いつもの学び場での意欲にも、きっと良い刺激になりますよ。

今回は小学校高学年から中学生の子どもたちを募集します!

◆英語で暮らしている人たちと!
当日は英語を毎日の暮らしの言語として使っているゲストサポーターさんたちも子どもたちを応援してくれますよ!
どんな様子か、夏のワークショップの開催レポでご覧いただけます。
開催レポ7/25大阪府茨木市@東コミュニティセンター(後援:茨木市教育委員会)

🌈子どもゆめ基金助成活動(独立行政法人国立青少年教育振興機構)
主催:特定非営利活動法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク (愛称、楽伝/らくでん)
英語ゲームで国や世代を超えて楽しく交流ワークショップ
     20191130日(土)13:3015:30
     貝塚市民文化会館コスモスシアタ 小ホール(大阪府貝塚市)
     対象:小学校高学年以上のこどもたち
     参加費:無料

◆お申込み方法(定員20名/先着順)
《ちらしがお手元にある方》
ステップ1.裏面の「申込書」をもれなく記入
ステップ2.下記いずれかの方法で《主催者らくでん》まで送信
  LINE 「記入した申込書」の画像を送信
    らくでんのID @lhe4438g(アットマーク エル エイチ イー 4438 ジー)
   *「友だち」画面上記IDで検索「らくでん」にメッセジで送信
  ・メール: 「記入済みの申込書」画像を info@rakuden.or.jp へ
   *当法人ドメイン「rakuden.or.jp」からメール受信できるよう設定をお願いします
  ・ファックス: 06-6537-1679  確認後 折り返しご連絡いたします 

《ちらしをお持ちでない方》
Facebookイベントページから、又は下記《主催者らくでん》までご連絡ください。
折り返し 申込方法をご案内します。
   LINE:  らくでんのID@lhe4438g」アットマーク エル エイチ イー 4438 ジー)
      *「友だち」画面上記IDで検索 → 
   →「参加希望者の人数と学年」をメッセジで送信
   ・メール: info@rakuden.or.jp 宛に「参加希望者の人数と学年」をメール
     *「rakuden.or.jp」からメール受信できるよう設定をお願いします 

子どもゆめ基金とは
子どもゆめ基金独立政法人国立青少年教育振興機構)は、国と民間が協力して子どもの体験活動などを応援し、子どもの健全育成を手助けする基金です。未来を担う夢を持った子どもの健全な育成の一層の推進を図ることを目的に、民間団体が実施する特色ある新たな取組や、体験活動等の裾野を広げるような活動を中心に、様々な体験活動や読書活動等への支援が行われています。

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


2019年9月6日

公開講座のお知らせ:中堅女性社員のための実践キャリア研修

今年度は1210日(火)開催
2019年度ダイバーシティ・マネージメント・カレッジ
キャリア構築と向き合う1Dayワークショップ

加速する変化が前提となる人生100年時代に、どうキャリアを拓くか?

これはジェンダーを問わず、いまや幅広い世代に身近なテーマですが、多様なライフイベントの影響で「変化」を身近なものとして生きてきたという点で、女性は経験値が高いといえましょう。

自分の暮らし方・働き方に重大な影響を与えうる「変化」と折々に向き合い、キャリアを紡ぐ過程で、女性はだれしも、ときに先例のないなか無意識に手探りで、変化に適応しつつ自分のありようをアップデートしてきました。

その過程で吸収してきたものを、本研修では「キャリア・アダプタビリティを高める」という視点で理論的に再整理し、あらためて自らのキャリアデザインに取り組むことで《キャリア構築力》を磨くことをめざしていただきます。

公益財団法人日本生産性本部(東京都千代田区)が開講して8年目。
主体的にキャリア形成する意欲醸成と第一歩行動に向けたサポートを一貫して目的とし、毎年「時代の変化」を映し、新たな要素を取り入れたプログラムでおとどけしています。

ご受講者の口コミや上司の方の推薦で翌年、後に続く世代の方々が参加なさることもしばしば。多様な組織の中堅の方々から、キャリア構築力を支援する職責にあってこれまでと異なるキャリア開発支援の必要性を感じておられる方々まで、さまざまな方に参加いただいています。

◆今年のプログラムは?
キャリア・アダプタビリティを高める上でキーとなる《開発的ネットワーク》にも光をあて、様々なライフイベントの選択とキャリア形成上の選択を主体的に束ね、力を発揮することをサポートします。水先案内人は 柴山 純(楽伝・理事/株式会社伝耕・人財開発ファシリテータ)です。

>お申込みはコチラ
>開発的ネットワークについてご参考 

◆《開発的ネットワーク》形成の一助に
組織やコミュニティの枠組みを超え、必ずしも身近でない多様な人々との関わりから学びやサポートを得ることが、キャリアを構築する上で、より重要であることが明らかになっています。

直接的学習の機会を提供するに留まらず《開発的ネットワーク》形成のきっかけとして本研修を位置づけることも、変化に対応するアクションのひとつ。これからの時代に即した外部研修の活用法といえるでしょう。

遠方からの参加や時短利用の方にも配慮した10時~16時のプログラムには、業種や組織の規模を問わず各地から参加いただいています。
異なる経験と知見をもつ、多様な参加者がグループワークを通じてサポートしあい、お互いの学びを最大化します。

 《ご受講者の声》
・変化している期待役割を意識して、ひとりで抱えるのでなく、ほかの人たちの力もひきだし仕事を進められるようになりたいと思いました。

・キャリアを考えるという場で、さまざまなライフステージや職位のちがう方々と交流でき、貴重な機会でした。

・組織や業務内容はちがっても、直面している課題には共通点も多く、いろいろな組織の皆さんとアイディアを交換できたことが大変役立ちました。

・グループワークをするうちにいつのまにか、自分とむりなく向き合っていました。つい後回しにしがちなキャリアデザインが、今日は楽しくでき、明るい気持ちになりました。

伝版®「七人の敵」
・会社や仕事への不満がつい先立っていたけれど、キャリアデザインの意味を知り、棚卸してみると、多くに恵まれていると気づきました。自分の仕事の進め方を見つめ直します。

・まず職場の人たちや家族と、今日の学びを共有します。社内の女性活躍推進の取り組みにも活かしていきたいです。

・やってみて違っていたときはリトライしよう!とポジティブに考えられるようになりました。まず動いてみます。

本研修には、ワークショップでピアと学び合った後に、自分の個別課題に向き合うことをファシリテータが直接サポートする《個別面談》が含まれています(日程は個別にご相談)。

>《個別面談》の活用法はコチラ 

◆開催概要
主催:公益財団法人日本生産性本部
2019年度ダイバーシティ・マネージメント・カレッジ
『中堅女性社員のための実践キャリア研修』 
 *本研修はワークショップ型の1日研修と個別面談(30分間)から構成されます
 *1日研修・個別面談とも公益財団法人日本生産性本部 セミナー室にて開催
《ワークショップ》 
 2019年12月10日(火)10:00~16:00
  第1部 変化に対応する人財の持つべき態度・行動とは 
  第2部 『伝版®』で、キャリアデザイン実践! 
《個別面談》 おひとり30分間  *日程は個別にご相談

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>ワークショップの模様はコチラ

◆『伝版®』を活用した人財開発支援プログラム
伝版®の働きについて
日本心理学会第79回大会発表より
本研修では「自らのキャリアと向き合う」という、ともすると重たいテーマゆえに進みづらい意識変容や行動変容をむりなく進めるため、思考・整理・伝達のコミュニケーション力を促進するグラフィックシート『伝版®』を活用します。

楽伝のプログラムではお馴染みの『伝版®』は株式会社伝耕(注:下記「*参考」の項)が開発し、その価値を営利企業のみならず社会貢献活動で利用できるよう、特定非営利活動法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワークに、伝耕から貸与されております。

『伝版®』は、楽伝を通じて「児童から大学生までの子どもたちへのコミュニケーション教育・キャリア教育」と「地域振興に関わる社会事業」に、また、株式会社伝耕を通じて営利企業・団体における社会人の人財開発や商品・サービス開発のために活用されています。これまでにのべ約4,700人(20193月時点)の方に利用いただきました。

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*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。



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