2019年10月18日

伝えたい!がひらくコミュニケーションの話①

いきなりヒンディー語で、がちょっとうれしい♪

英語も日本語と同じ!
だれかとコミュニケーションをとりたいときにつかえる道具のひとつ♡

道具は、ほかにもありますね。
たとえば「目は口(言葉)ほどにものをいう」なんていわれますし。

なかでも、子どもの顔は正直ですね(^^
しゃべっていないときの口だって、うれしそうに上がる口角に、不満げなへの字口
顔やからだの向きで距離を感じたり、うなづきの深さでわかることも。
表情やジェスチャー、姿勢など・・・ノンバーバル=非言語》もなかなか雄弁です。

バーバルとノンバーバルが補いあって初めて、私たちはつたえあうことができる!

伝え合う力を育む《らくでん式英語インプロワークショップ》で 英語という言語だけでなく、ノンバーバル・コミュニケーションにも触れるのは、その大切さやおもしろさを、らくでんのスタッフ自身が経験してきたからです。

今号では、次回ワークショップ(1130日@貝塚市民文化会館)を担当する山本ユッキーがご自身の体験を振り返ります。

ユッキーは、走ることが大好き・カレー大好き・スパイス大好き・インドが暮らすほど好き な異文化間コミュニケーション・ファシリテータそれではユッキー、お願いします!

◆いきなりヒンディー語で!
はい、承知しました!
インドでは、これまでに2回暮らしました。その2度目のときの想い出をご紹介します。

当時はインドの現地企業で働いていました。スタッフのほとんどがインド人というその職場で、ノンバーバルの大切さをあらためて感じたできごとがありました。

仕事上のコミュニケーション言語は英語とされていましたが、管理職のメンバーはともかく、ローカルスタッフは英語が堪能ではありませんでした。
そこで、ローカルスタッフにこちらの伝えたいことを理解してもらいやすいよう、私も簡単なヒンディー語(現地の言葉)を覚えました。ちなみにヒンディー語を母語とする人の数は、中国語についで世界で2番目に多いんですよ。

文化ちがえばお祭りもいろいろ
カラフルな粉を塗ったり
色水を掛け合うヒンディーの春祭り
「ホーリー」に現地の仲間たちと(2014年)
それから、彼らのあいさつの仕方や現地風のうなづき方、あいづちのタイミングなど、ノンバーバル表現も、見よう見まねで取り入れて使ってみるようにしました。

彼らのもっとも特徴的なノンバーバル表現は、OK!」と同意や承認の意思表示をするときに、首を横にやや傾けること!
日本の文化では、うなずくときは「首を縦にふる」ですよね。ですから私も最初はとまどいました。でもこの特徴的な動きを身に着けると一気にインド人っぽく見られます()

そして、首を傾けるときに軽~く目を閉じると、「よ~く、わかった」ニュアンスになるようです。
日本でも深くうなずくときには、自然と目を閉じていませんか?そこは、ちょっと似ていますね。
文化ちがえば料理もいろいろ
こちらは南インド地方の料理
真ん中のとんがり帽子はDosa
好きなおかずといっしょにいただく

しばらくして、妙なことが起きはじめました。本当は英語が話せるはずの現地スタッフが、ときおり私に当たり前のように「ヒンディー語」で話しかけてくるのです。
もちろん、私のヒンディー語は基本的なあいさつ表現どまりですから、ヒンディー語で仕事の用件をふつうに話されても、いやはや わからない~💦

そこで、相手の話の切りのよさげなところで
「ごめんね、わかんなかった。英語でもう一回お願い!」と頼むわけです。
すると相手は、そのタイミングで初めて「あちゃ~!」といった照れ笑いをして、Madam, sorry, sorry!」と言い直してくれるのでした

無意識にローカル扱いで、英語でなくヒンディー語で話しかけてくれていたんですね。
彼らのコミュニティの中でそのとき「相手にとって自然な」やり取りをできていた、ということなのだろうと自己分析しています。なんだか愉快で、そして、とてもうれしくもある経験でした。
ノンバーバルは雄弁ですね!
文化ちがえば食べ方もいろいろ
レモンライスとサンバル
(スパイスの効いたスープ)
右手で「いただきます!」

◆バーバルとノンバーバルは両輪!
一方で、若いころ受験勉強で学んだ「読み書き文法」には感謝しました。
当時、いざ仕事や生活の場で言いたいこと伝えたいことがあるときに、たどたどしいながらも、様々な国籍の同僚、上司とコミュニケーションを深めることができたのは、学生時代の蓄積があったからこそです。

とりわけビジネスでは、ちょっとしたメールのやりとりでも、たとえば時制が間違っていると、大きな行き違いになりかねません。学生時代は受験のための勉強でしたが、正確な読解力、英作文力は大きな助けとなりました。
言語も大切、言語を支える文法も大切!

英語という言語での表現と、ノンバーバル/非言語の表現が、コミュニケーションの両輪になるのだと実感しています。

◆英語への好奇心を育む近道
さて、1130日は大阪府貝塚市民会館でのワークショップに伺います!
今回のワークショプには、ふだんの生活で英語を使っている、いわば“英語が日常”なゲストも子どもたちをサポートしてくれます。

英語を“使って”だれかと話してみることは、子どもたちの“英語への好奇心”をはぐくむ近道! 一方で、なかなか日常生活で英語を使う機会は創りにくいものです。
お子さまが “ホントに英語でやりとり!” する楽しい体験のチャンスとして、こうしたイベントの機会をぜひご利用ください。きっと学校や英会話教室など、ふだんの学び場での学習意欲に、よい刺激になりますよ!

>くわしくはコチラ
   1130日(土)@貝塚市民文化会館コスモスシアター
  らくでん式英語インプロ 
   『英語ゲームで国や世代を超えて楽しく交流ワークショップ』 
    (後援:貝塚市教育委員会/子どもゆめ基金助成活動)

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2019年10月4日

2019 ACCJ Kansai Women in Business Summit にて

パフォーマンスを向上させる
“異世代間の相互理解とコミュニケーション”をひもとく

924日(火)ACCJ Kansai Women in Business Summit在日米国商工会議所「関西ウィメン・イン・ビジネス・サミット2019」が大阪で開催されました。

多様な組織からビジネスパーソン 約200名が参集。
「インクルージョン」によるビジネス推進~あなたから始まる~ をテーマに、様々な組織・職責にある方々の経験に触れ、インクルージョンの力をチームパフォーマンスやビジネスに活かす職場づくりを模索する様々なセッションを共有しました。

◆ギャップを埋める力
たとえば「新たなチャレンジ」と「現状」のあいだに、そして「人」と「人」のあいだになど。多くの場にみられる「ギャップ」をビジネスに活かすために重要なことは?

グーグル合同会社 日本法人代表 ピーター・フィッツジェラルド氏はオープニングスピーチで、多様な個性のメンバーが力を発揮して挑戦しうるためには「心理的安全性」が常に担保されていることが重要であると熱い語りで魅力的に説かれました。

◆世代間のギャップへの処方を考える
今回、楽伝の理事長・西道広美(株式会社伝耕 代表取締役)は、最初の全体セッション「パフォーマンスを向上させる異世代間の相互理解とコミュニケーション」にて、パネルディスカッションのモデレータを担当しました。

AIGハーモニー株式会社、日本イーライリリー株式会社、株式会社TAM、ヒルトン大阪から登壇の、世代の異なる4名の方とともに平成世代・昭和世代のギャップに焦点をあて、その後のセッションへの問題提起となる70分を会場の皆さまと共有しました。

©ACCJ WIBS Kansai
モデレーションにあたる西道は、平成世代・昭和世代それぞれの仕事に対する認識・態度・行動のエピソードをおききするなかで、会場の皆さまも「そういえば、自分の周りにもあるある~」と自分ごとに巡らしやすいよう留意して進行していきます。

◆ギャップに触れるとき
まず両世代の大きなギャップとして上がったのは?
ー インターネットとスマホで身近になった「検索による情報収集&発信」への態度の大きな違いです。


わからないことは検索する、ネットでつながった仲間内で質問するという「情報先行型」の行動をとり、それをビジネスの知見として発信することが当たり前の平成世代。
一方 昭和世代は、情報とは人間関係を構築した後に一種のリワードとして提供されるとし、得た情報の発信にも社内での場や序列を考慮した“期待される態度”重視の「人間関係先行型」

両者が会議や仕事場で対峙して感じたとまどいや困惑、落胆、直面した怒りの感情などがオープンに語られました。

◆橋渡し役の存在
©ACCJ WIBS Kansai
そうした世代間ギャップへの対処法のひとつとして興味深いことは、双方のキャップを理解する「中間的」立場の方々の存在です。

たとえば、世代間ギャップから問題が生じそうな状況を鋭く察知し、即興で間をとりなしたり、大先輩に声をかけにくい後輩の気持ちを汲んで紹介役を買って出たりなど。「中間的」方々が折々にコミュニケーションをつないでくださったといいます。

世代間の軋轢をおそらく経験されてきたからこそ、差し伸べられたサポートの数々- 会場の皆さまにも思い当たる存在や場面がおありのようです。

◆変化を肌身で感じて変わる
それでは、昭和世代の方はどんな変化を経験されてきたでしょう?
1989年に一世を風靡したドリンク剤のキャッチ「24時間戦えますか?」を地で行く“前の世代”に薫陶を受け「仕事>プライベート」の価値観を形成したころに、新たに目の前に現れたのは正々堂々とプライベートの用事を優先する平成世代。劇的なギャップ時代の変化を肌身で感じ、「変化しなくては!」と自覚的にご自身を変えてこられたとのこと。

さらに、海外での業務経験が豊富な方は、24時間戦え~」派と「プライベートと仕事のバランスが大前提」派、その両方のビジネスパーソンを同時期に観察する機会を多く得たとのこと。その過程で「自分はむしろ後者の方がハッピー」と認識し、その複眼的な視点をチームメンバーや部下の方とのコミュニケーションに活かしてこられたそうです。

◆ギャップの乗り越え方
©ACCJ WIBS Kansai
最後にこれまでのお話をふまえ、ギャップの乗り越え方について意見を共有し、セッションは終わりました。


平成世代からのアイディア:
l  「世代が違う=ある種の異文化理解」とマインドセットを変えると気が楽になり、コミュニケーションの仕方や解釈に幅が出る。
l  挨拶をして顔を覚えてもらう―個人として認識してもらった上で、わからないことは率直に教えてくださいとお願いする。
l  アプローチの難しい大先輩には「中間的」立場の少し上の先輩に紹介を依頼するなど、うまく橋渡し役になってもらう。

昭和世代からのご意見:
l  「みんな同じ」と思い込むことにこそビジネスのリスクが潜んでいる。まず違いを認識すること自体がビジネスチャンスへの一歩。違いを認識し、それを乗り越えることは、手間も時間もかかりつい避けたくなるが、ビジネス全体に非常に重要な示唆を生むという信念をリーダーは持つべき。
l  強い組織作りでは、自分がどうかだけでなく「ギャップを乗り越えられる人材をどう育成できるか」が一つのテーマ。今までの経験を活かし、新たな人材を育成していきたい。

続く全体セッションⅡでは「インクルージョンの力:私のキャリアを振り返って」と題し、Inclusionに関わる失敗談や成功談をそれぞれのパネリストが熱く語られ、深い知見が提供されました。
また3つの分科会で参加者の皆さまは、グループワーク等が組み込まれたプログラムで、よりアクティブに学びを内在化されたことでしょう。

◆“あなたから始まる”
WIBSの会場では愉快な再会も!
西道は当日を次のように振りかえります。 

“限られたお時間ながら、濃厚で示唆的な意見が交わされたように思います。
進行を担当しながら私自身、平成世代の認識や対処方法に感心し、昭和世代の変化と決意に強く心惹かれるものがありました。

今回のACCJ WIBの副題には“あなたから始まる”とあります。ご参加の皆さんが「あるある~」という共感や「なるほど~」という納得、そして「いただき~」という示唆を得るような、ご自身の「始める」につながる学びのお届けに、少しでもお役に立てたようでしたら幸いです。”

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


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