3月22日(日)春到来、彼岸の昼下がり。
My『伝版®ダイアリー』完成! |
「和紙のお仕立荘」はそんな賑わう通りに木戸をあけ放っていて、通りがかりの皆さんがふらりふらりと入ってくるのでした。
お客さんたちは木の棚に数々並ぶ、使い勝手もデザインもよい、こだわりの和紙製品を眺めるうち、なにやら楽しい和紙の話を耳にします。気づけばご店主がとなりでおしゃべりをしているのでした。
その2階。階下の入口から高い吹き抜けを、春風が木組みの色あい美しい天井まで昇ってきます。さぁ“やりたいと願うことをまず大切に”を応援する『伝版®ダイアリー』お仕立てワークショップのはじまり、はじまり~。
◆お仕立ての工程
1.紙選び:表紙や中表紙にする和紙を選ぶ2.箔押し:『伝版®ダイアリー』のトレードマーク「お花」を表紙に押す
3.製本:表紙と、ダイアリー部分の中紙一式とを綴じあわせ、裁断して仕上げる
1.紙選び
“梅の花”の透かし紙は縁起もの♪ |
中表紙用には“花ぐるま”の透かしや“梅の花”の透かしの入った美しい和紙も。“梅の花”の透かし和紙は、岐阜のメーカーさんがご友人の結婚式のためにデザインしたものがあまりに出来がよく商品化されたとか。なんだか縁起がよさそう。
紙選び、迷うも楽し! |
2.箔押し
選んだ和紙の表紙に、専用の機器をつかって『伝版®』の「お花」を箔押しします。ご店主に指南いただきながら重みを載せて“はい、ぐ、ぐーっ” |
1つの正解となるやり方があるわけでなく、それぞれの和紙の構造と箔押しする人の力や性格との遊び算で、自分が思う加減を「選び」ます。できあがりは10人10色の味わい!
3.製本
いよいよ、1)箔押しした表紙、2)透かし模様入りの中表紙、3)ダイアリー本体となる和紙たちを綴じます。今回は縫い綴じにプロの手を借り、参加メンバーは裁断工程に専念!ご店主の指南を受け、自分で裁断器のスイッチを。取り出せば、この世にたった1つのMy『伝版®ダイアリー』の完成です。
いよいよ、仕上げの裁断! |
自分で選んで創り上げた愛着からでしょうか?
参加メンバーからお便りをいただきました。掲載に賛同いただき
ましたのでご紹介します。
ましたのでご紹介します。
・・・・・・・・・・・・
毎年、お世話になっている伝版ダイアリー。
年ごとに、紙質や綴じ糸など工夫を凝らしていただいていましたが、今年はなんと、自ら「お仕立て」できるというので、喜び勇んで参加させていただきました。
準備いただいた表紙用の和紙は4,5種類あって大変迷いましたが
この迷うプロセスこそが、お仕立ての醍醐味。和紙は「手」でも味わうものなのですね。
手触りは、洋紙とちがって、裏表で大きく異なります。
色や柄に目を奪われがちですが
私は「手」の味わいを大切にして、表紙にする和紙を選びました。
ちょっと厚みのある滑らかなタイプです。
「和紙のお仕立て荘」
和紙の伝統を22世紀へ!
|
紙を選んで、箔押し、製本へと、
自分の手で仕上げたダイアリーは愛着ひとしおです。
店主さんやご一緒に参加された皆さんと
“こっちの紙は光に透かすとキレイ”とか“こっちの紙はキラキラしてるよ”なんて
紙のあれこれを語りつつ和紙を味わい尽くす体験も、
とても貴重なものでした。
さあ、今年度のダイアリー、どこから描きましょうか?
・・・・・・・・・・・
1年が巡ったら再び集って、それぞれの来た道を語り合いたい、そんなきもちになって解散した一同でした。
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。