お使いいただきました
去る7月1日(水)、楽伝の本拠地である逢阪・黄色い家2階にて「ふくしま福光(ふっこう)プロジェクト」が主催するSOMATOワークショップが開催されました。
ワークショップ参加メンバー。
右から2番目、SOMATO担当・五藤かおりさん
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ツアー企画では毎年テーマが設定されています。2013年は《観光》、2014年は《食》、
そして2015年のテーマは《伝統文化》です。7月後半には、旧相馬氏領にあたる福島県浜通り北部エリアで開催される国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(そうまのまおい)」の観戦や、同エリアの浪江町(なみえまち)に元禄時代からの歴史をもつ経済産業省指定伝統工芸品「大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)」の体験を行うツアーが予定されているそうです。
一方、楽伝は、生きていく中で『変化』に対応するために態度変容と行動変容を幾度となく迫られるこの時代に“キャリアを拓く”ことをサポートしています。
伝統工芸品が時代を超えて愛される存在であるために、自らの「簡単に模倣できない」モノ・コトの魅力に注目し、伝えるに値する価値を見極めて発信し続けること―それはちょうど私たちが「模倣のできない固有」の存在として自らのキャリアを構築し続ける模様に重なります。ゆえに、伝統産業もまた歴史を超えて続くものへと、その“キャリアを拓く”ことをサポートしたいとのスタンスで、楽伝は伝統的工芸品(大堀相馬焼)のサポートに携わっています。そのご縁で、今年《伝統文化》をテーマにする「ふくしま福光プロジェクト」の活動を、ほんの少しだけお手伝いさせていただくことになりました。
まずは《木》で自己紹介! |
今回のSOMATOワークショップは、7月後半に
予定されている関西からのツアーに参加する学生さんを中心に、お顔合わせと《伝統文化》への思いを共有するひとときです。楽伝は、気持ちや考えを
ひきだし、ひもとき、くみたてるためのグラフィックシート「伝版®」の《木》と《花》および会場となる場所を提供しました。
まずは《木》の伝版®を使って自己紹介です。
木に書き込む人、木をふち取りしてちぎりとる人。生まれた場所について語る人、夢中になっている活動を語る人、これからやりたいことを語る人など、福島とのご縁でできた恋人について語る人などなど。
集った顔ぶれに、語られた話に―少しずつ前のめりになっていくみなさんの様子を拝見していると、合コンに伝版®を導入する方法を考えようかとつい思いを巡らせたり(笑)。
続いて、《木》から《花》に表現の場を移し、
「大堀相馬焼」と「参加メンバーご自身の未来」を交差させ“大堀相馬焼を売り出すアイディア”について考えていただきました。
「馬女(競馬好きの女性)とコラボ」「47都道府県版作成」「お米を育てるキャンペーン(JA)とコラボ」、この他にもゼロベースながら、ついつい気持ちがドライブされる鋭いアイディアをたくさん出していただきました。
続いて《花》でのアイディアジェネレーション |
「大堀相馬焼」と「参加メンバーご自身の未来」を交差させ“大堀相馬焼を売り出すアイディア”について考えていただきました。
「馬女(競馬好きの女性)とコラボ」「47都道府県版作成」「お米を育てるキャンペーン(JA)とコラボ」、この他にもゼロベースながら、ついつい気持ちがドライブされる鋭いアイディアをたくさん出していただきました。
自分・地域・伝統文化・今・未来について考え、堅実さと「ジャンプ」を組み合わせて行動する若者たちに、とても勇気づけられた半夏生の宵でした。
五藤かおりさんのコメント(ふくしま福光プロジェクト SOMATO担当)
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*ーSOMATOワークショップを終えて、いかがでしたか。
‟少人数でかなり密度の濃い2時間半を過ごせました。普段なら《自己紹介》はもっと形式的なものになりがちですが、伝版®を使ってみて、短時間で自分の内面に直結した紹介をし合うことができたと思います。
伝統工芸の《アイディア出しワーク》では、その人その人の興味につながったアイディアが具体化されておもしろかったです。興味の対象が共通していたのでしょうか、なかには同じアイディアを考えていたメンバーもいました。イベント終了後の帰り道も、お互いのキャリア観や、実際の進路や活動について話し込んだり、夏のツアーに向けてモチベーションアップになりました!”
ーふくしま福光プロジェクトのこれからへの想いをきかせてください。
‟震災から年月が経つごとに課題も変わり、団体メンバーの構成も変わり、活動を進めていくことは決して楽しいだけではありませんが、様々な方々に応援していただくことで、学生のうちから、地域や日本全体の問題に関わる活動をさせていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。2年前の団体設立時にメンバーで話し合った「福島を“あえて楽しむ”ことで自分なりの発見をする」ことにこれからもこだわって発信し続けていきたいです。むずかしいことではありますが“目をそらす”以外の方法を、これからも提示し、行動し続けたいと思っています。”*SOMATOワークショップの模様は、今回の参加メンバーのひとりで、場づくりコーディネーターとして活動する田中あゆみさんのBlog あゆみんの素。でもご覧いただけます。ご本人の承諾のもと、紹介させていただきました。
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。