だれかとコミュニケーションをとりたいときにつかえる道具のひとつ♡
道具は、ほかにもありますね。
たとえば「目は口(言葉)ほどにものをいう」なんていわれますし。
なかでも、子どもの顔は正直ですね(^^♪
しゃべっていないときの口だって、うれしそうに上がる口角に、不満げなへの字口。
顔やからだの向きで距離を感じたり、うなづきの深さでわかることも。
表情やジェスチャー、姿勢など・・・《ノンバーバル=非言語》もなかなか雄弁です。
バーバルとノンバーバルが補いあって初めて、私たちはつたえあうことができる!
伝え合う力を育む《らくでん式英語インプロワークショップ》で 英語という言語だけでなく、ノンバーバル・コミュニケーションにも触れるのは、その大切さやおもしろさを、らくでんのスタッフ自身が経験してきたからです。
今号では、次回ワークショップ(11月30日@貝塚市民文化会館)を担当する山本ユッキーがご自身の体験を振り返ります。
ユッキーは、走ることが大好き・カレー大好き・スパイス大好き・インドが暮らすほど好き な異文化間コミュニケーション・ファシリテータ。それではユッキー、お願いします!
◆いきなりヒンディー語で!
はい、承知しました!
インドでは、これまでに2回暮らしました。その2度目のときの想い出をご紹介します。
当時はインドの現地企業で働いていました。スタッフのほとんどがインド人というその職場で、ノンバーバルの大切さをあらためて感じたできごとがありました。
仕事上のコミュニケーション言語は英語とされていましたが、管理職のメンバーはともかく、ローカルスタッフは英語が堪能ではありませんでした。
そこで、ローカルスタッフにこちらの伝えたいことを理解してもらいやすいよう、私も簡単なヒンディー語(現地の言葉)を覚えました。ちなみにヒンディー語を母語とする人の数は、中国語についで世界で2番目に多いんですよ。
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文化ちがえばお祭りもいろいろ カラフルな粉を塗ったり 色水を掛け合うヒンディーの春祭り 「ホーリー」に現地の仲間たちと(2014年) |
彼らのもっとも特徴的なノンバーバル表現は、「OK!」と同意や承認の意思表示をするときに、首を横にやや傾けること!
日本の文化では、うなずくときは「首を縦にふる」ですよね。ですから私も最初はとまどいました。でもこの特徴的な動きを身に着けると一気にインド人っぽく見られます(笑)。
そして、首を傾けるときに軽~く目を閉じると、「よ~く、わかった」ニュアンスになるようです。
日本でも深くうなずくときには、自然と目を閉じていませんか?そこは、ちょっと似ていますね。
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文化ちがえば料理もいろいろ こちらは南インド地方の料理 真ん中のとんがり帽子はDosa 好きなおかずといっしょにいただく |
しばらくして、妙なことが起きはじめました。本当は英語が話せるはずの現地スタッフが、ときおり私に当たり前のように「ヒンディー語」で話しかけてくるのです。
もちろん、私のヒンディー語は基本的なあいさつ表現どまりですから、ヒンディー語で仕事の用件をふつうに話されても、いやはや わからない~💦
そこで、相手の話の切りのよさげなところで
「ごめんね、わかんなかった。英語でもう一回お願い!」と頼むわけです。
すると相手は、そのタイミングで初めて「あちゃ~!」といった照れ笑いをして、「Madam, sorry, sorry!」と言い直してくれるのでした☺
無意識にローカル扱いで、英語でなくヒンディー語で話しかけてくれていたんですね。
彼らのコミュニティの中でそのとき「相手にとって自然な」やり取りをできていた、ということなのだろうと自己分析しています。なんだか愉快で、そして、とてもうれしくもある経験でした。
ノンバーバルは雄弁ですね!
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文化ちがえば食べ方もいろいろ レモンライスとサンバル (スパイスの効いたスープ) 右手で「いただきます!」 |
◆バーバルとノンバーバルは両輪!
一方で、若いころ受験勉強で学んだ「読み書き文法」には感謝しました。
当時、いざ仕事や生活の場で言いたいこと伝えたいことがあるときに、たどたどしいながらも、様々な国籍の同僚、上司とコミュニケーションを深めることができたのは、学生時代の蓄積があったからこそです。
とりわけビジネスでは、ちょっとしたメールのやりとりでも、たとえば時制が間違っていると、大きな行き違いになりかねません。学生時代は受験のための勉強でしたが、正確な読解力、英作文力は大きな助けとなりました。
言語も大切、言語を支える文法も大切!
英語という言語での表現と、ノンバーバル/非言語の表現が、コミュニケーションの両輪になるのだと実感しています。
◆英語への好奇心を育む近道

今回のワークショプには、ふだんの生活で英語を使っている、いわば“英語が日常”なゲストも子どもたちをサポートしてくれます。
英語を“使って”だれかと話してみることは、子どもたちの“英語への好奇心”をはぐくむ近道! 一方で、なかなか日常生活で英語を使う機会は創りにくいものです。
お子さまが “ホントに英語でやりとり!” する楽しい体験のチャンスとして、こうしたイベントの機会をぜひご利用ください。きっと学校や英会話教室など、ふだんの学び場での学習意欲に、よい刺激になりますよ!
>くわしくはコチラ
11月30日(土)@貝塚市民文化会館コスモスシアター
らくでん式英語インプロ
『英語ゲームで国や世代を超えて楽しく交流ワークショップ』
(後援:貝塚市教育委員会/子どもゆめ基金助成活動)
らくでん 理事/異文化間コミュニケーションファシリテータ 山本 ユッキー
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。