2017年4月27日

ふくしまの伝統工芸品・大堀相馬焼がつなぐ、          こどもたちの《伝え合い力》を引き出す場

『らくでん式・英語インプロ』、そもそもの話

松永窯にて 3代目窯元ご夫妻
松永和生さん・京子さんと
4月半ばの土曜日。
これからひらく東北の桜を愛でようという人々でしょうか。いくつもの団体旅行客が降りたのは、東北新幹線「新白河駅」。この駅があるのは、福島県白河郡西郷村(にしごうむら)。

東京駅から東北新幹線で1時間25分ほど。史上「白河の関」でも知られるみちのくの玄関口は案外と近くにあります。

団体さんに続いて降りたのは、『らくでん式・英語インプロ』ワークショップを東北で初めて開催する、楽伝の英語インプロチーム、
柴橋美穂・柴山純・辻野恵美子・山本由紀子の4人です。
 
翌日にこどもたちに向けたワークショップをひかえ、この日は、今回の開催に向けてさまざまにご協力をいただいているふくしまの伝統工芸品・大堀相馬焼*の2つの窯元を訪問しました。
*参考:注1「大堀相馬焼」

◆桜は北から順に
《東から浜通り・中通り・会津地方》


 
福島県は、奥羽山脈と阿武隈高地をもつ地形から、その山地を区切りとし、東西3地域(東から「浜通り」「中通り」「会津地方」)にわかれ、それぞれに異なる地形・気候のもと、独自の文化をもつといいます。

英語インプロチームが訪れた白河市は、「中通りの南部」、県の南=「県南エリア」に位置します。人口は61千人強、市内には市立の15の小学校と、8つの中学校があります。那須連峰にほどちかく、夏は比較的涼しく、冬は吹き降ろす「那須おろし」で氷点下二桁の厳しい寒さ。

‟福島では北から順に桜が咲くんですよ。浪江に比べるとだいぶ寒いです。”

おしえてくださったのは東日本大震災前まで「浜通りの北部」にある浪江町・大堀地区に暮し、いまは白河に*おられる大堀相馬焼いかりや窯 13代目の山田慎一さんでした。
*参考:注2「大堀相馬焼の再生」

◆『らくでん式・英語インプロ』誕生のこと
東北入りする『らくでん式・こども英語インプロ』ですが、今号ではその「そもそもの話」をご紹介します。その誕生は、今回の開催地のあるふくしまと関わりがあります。

再生ヘ、10人のデザイナーとコラボした二重焼
午年の2014年から愛される
KACHI-UMA』シリーズ
さかのぼるのは東日本大震災の起きた2011年。
楽伝が普及する「伝版®」「ひとふでんず」といったコミュニケーション促進ツールの開発者でもある株式会社伝耕は自らのマーケティングの専門性をもって大堀相馬焼のリブランディングのサポートをスタートしました。以来、協働を継続しており、そのご縁から2015年には楽伝も、地域貢献部*が大堀相馬焼の再生に関わる活動に関わらせていただきました。
*参考:注3「楽伝の2つの事業領域」

【楽伝・地域貢献部の活動】
>>大堀相馬焼‘COOL JAPAN IDEA BOOST
   (20153月)

>>ふくしま福光(ふっこう)プロジェクト主催  「SOMATOワークショップ」(20157月)


これらの活動の過程で私たちは、歴史ある地域ならではのおとなの成熟したコミュニケーションのありように触れる一方で、多文化共生の時代をすでに体現する若者たちの奮闘ぶりに立ち会ったり、若者に続く層である小中学生のお子さんをもつ親世代の方々と交流し、親たちより先の時代を生きるこどもたちが育むべきコミュニケーション力について、想いをお聴きしてきました。

親より先の時代・・・
それは「地域の中か、外か」「国の中か、外か」といった枠での捉え方を超越する多文化共生時代。

そのときこどもたちが人生を楽しんで生きていくには?
ー 「わたし・ぼく」を確立しつつ、「自分とはちがう、ほかの人」を受容し、その多様な価値観を持つ人々と、一緒に考え、それぞれの強みをあわせながら問題を解決し、新しい価値を生み出して社会と関わっていけるようになったらすばらしい!

そのとき、力となるのは?
ー 《伝え合い力》こそが生き抜く力になる!

地域貢献部としてのふくしまとの関わりを通じ、メンバーはそう確信しました。
一方で、楽伝のもうひとつの事業領域・社会教育部のメンバーは、20年以上にわたり小中学生の英語教育の実践と研究に携わるなかで「英語学習は、こどもたちが“自らを発信し、相手を受けとめ、力をあわせる”力を育む絶好の機会」と考えていました。

2つの事業領域からの想いが重なり、
プログラムの開発に着手。《伝え合い力》の育みを目的とした『らくでん式・英語インプロ』が誕生しました。

右に出るものがいない、縁起よい「走り駒」
◆大堀相馬焼がつないだご縁
こんな『らくでん式・英語インプロ』でしたから、関西で開催を重ねたのち、このたび東北地方での初開催を検討するにあたっては、プログラム誕生のきっかけのご縁である、大堀相馬焼の2つの窯元、いかりや窯/いかりや商店(現在の工房:白河市大信)、松永窯/松永陶器店(現在の工房:白河市に隣接の西郷村/にしごうむら)が、暮らしと窯を浪江町から移された「中通りの南部」は、楽伝にとって自然な選択でした。

さて、英語インプロチーム一行は、午前中に松永窯、午後にはいかりや窯を訪ね、あらためて大堀相馬焼の歴史にふくしまの文化を学ぶとともに、翌日ワークショップに参加する窯元の小学生の娘さんをはじめ、ご家族の皆さんとすっかりくつろがせていただき、東北初開催の現場に向けて最高のウォーミングアップをしました。

翌、日曜日はいよいよワークショップ開催!
このくわしい模様は、次号でご紹介します。どうぞお楽しみに♪

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注1:大堀相馬焼
うつくしい貫入音とともにあらわれる
「青ひび」
300年の歴史をもち、大震災前にはふくしまのどこの家にもあったといわれるほど、地域の暮らしと文化の一部である伝統的工芸品(1978年通産省・現経済産業省指定)。

現在の大堀相馬焼には3つの特徴がある。
1.走り駒(うま)
「右に出るものがいない」との意味で縁起良い左駒(左を向いて走る馬)。大堀相馬焼は縁起がよい陶器とされる由縁。

2.青ひび
計算された素材と釉薬との収縮率の差から、焼きあがり窯から出すと、「うつくしまの音30景」に選ばれた心洗われる音(貫入音/かんにゅうおん)をたて、表面に細かい地模様が刻まれる。

3.二重焼
二重構造は大堀相馬焼独特の珍しい技法。飲み物が熱くとも安心して持て、さらにお湯が冷めにくい。冷たいものを入れれば、ぬるくなりにくく、結露しらず。
人々の暮らしに融けこんだ陶器こその使いやすい工夫。

注2:大堀相馬焼の再生
冷めにくく、熱い湯を入れても持てる
独特の技法「二重焼」
東日本大震災以前は、「浜通りの北部」の浪江町、大堀地区に25軒の窯が住み暮し、作品をつくっていた。
震災に伴って生じた原発事故により浪江町に暮らし続けることが困難となり、また、陶器の素材となる「土」や販売していくための従来の「チャネル」が消失し、大堀相馬焼は存続の危機に瀕した。

その後、大堀相馬焼共同組合と福島県ハイテクプラザ(工業試験場)の共同研究・試験により、従来にかわる陶器の素材を開発。協同組合が、「浜通り」から「中通りの二本松市」へ移り、「陶芸の杜 おおぼり二本松工房」として共同窯を再建。そのほか、いかりや窯や松永窯のように、土地を移って再開する窯がではじめ、現在は各地で10軒の窯元が再開している。

注3:楽伝の2つの事業領域
1.社会教育部
“こどもから社会人”までさまざまな世代の「《伝え合い力》の育成」と「キャリア形成」に役立つ、ユニークなツール(「伝版®」「ひとふでんず」等)を採用したオリジナルプログラムを開発・展開。

2.地域貢献部
「地域の活性化=まち・ひと・しごとの創生」や、大堀相馬焼などの伝統工芸品に代表される「伝統の再生」への支援を実施。

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2017年3月30日

小学4~6年生募集!福島県南エリア『英語インプロワークショップ』@白河市立図書館内にて

楽しいから英語がやりたくなる!福島県白河市立図書館「りぶらん」地域交流会議室にて

楽しいからやりたくなる!
これまでのワークショップの模様
らくでん式・英語インプロワークショップの
参加者募集のお知らせです!
 
体験したこどもたちと保護者のみなさまから大好評の『らくでん式・英語インプロワークショップ』。
このたび、福島県の県南エリア・白河市で開催します。
 
小学校4年生、5年生、6年生のみなさん、
参加をお待ちしています!

保護者の方も、ぜひご見学にどうぞ。
 
福島県南エリア『らくでん式・英語インプロワークショップ』 *申込〆切は4月10日(月)
  日 時 :2017年4月16日(日) 午前10:00~12:00(2時間のプログラムです)
  場 所 :福島県白河市立図書館りぶらん内 地域交流会議室「小会議室1・2」
  対 象 : 小学4年生~6年生  定員:12名
 参加費: 福島県内「初」の開催を記念してお得な1コイン♪  おひとり500円(税込) 
くわしくはコチラ
クリック!

◎申込方法◎
 本ページの終わりに添付されている「申込書」 を
 ご記入いただき宛先までお送りください。
 宛先:FAX 06-6537-1679
     (こども英語4/16白河講座担当 宛)
   * 英語の経験やスキルは問いません。
      参加者のご兄弟姉妹にかぎり、小学1~3年生も参加
    できます。
   * こどもたちのための講座ですが、ぜひ保護者の方もぜひ
    見学にいらしてください。歓迎いたします♪

◆楽しいから英語がやりたくなる!
楽しいときに一番学びが深まるのは、こどもたちもおとなも一緒ですね。だから、らくでん式こども英語は「楽しい体験」にこだわっています!
 
「楽しいからなんだかやってみちゃった」
 ⇒「意外となんとかなるとわかった(自信が芽生える)」
   ⇒「楽しいからどんどんやってみた(自信が育つ)」
 
というように、むりなく英語をつかってコミュニケーションする体験を、らくでん式は短時間に実現します。ワークショップでの体験は、「楽しいからもっと英語のこと勉強したい!」という英語を自ら学び続けたくなる気持ちを育むきっかけになるでしょう。

今回は小学校4年生・5年生・6年生を対象に、初めての方が参加しやすい2時間のショートプログラムです。らくでんのファシリテータが、みなさんが安心して参加できる場をお約束します。
 
 =+=これまでに開催したワークショップの模様をご覧になりたい方へ=+=
 
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◆こどもたちが「英語」を学ぶことの意味
私たちおとなより、ずっと先の時代を生きていくことになるこどもたちにとって、このプログラムで英語を学ぶことはどのような意味があるでしょうか。国内系・外資系企業それぞれでの管理職経験をもち、ご自身も自在に英語をあつかう柴橋美穂さんにご意見を伺ってみました。

「なるほど、このプログラムは『誰とでも”友だち”になれる』力を獲得するきっかけになりますね。私はこの力を、これからの時代に《人生を幸せに生きる》上で不可欠な態度であり能力のひとつだと思っています。外国人も含め、多種多様な背景をもつメンバーと仕事をしてきた中で、今の時代だからこそ重要!と、感じることが2つあります。
ひとつは、『あいまいな状況下でも、同じ目的に向かって、他の人と一緒に解決策を組み立てていく力』が大切であること。もう1つは、英語は『たかが&されどツール』つまり、同じ土俵で相互理解をしていくための”ブリッジ”となること。
『誰とでも友だちになれる』人は、こういったかまえを肩ひじ張ることなく持っているように思います。今こどもであるみなさんたちの人生は、多種多様な人々と関わりあって生きていくことが「前提」です。その「前提」に不可欠な能力をこうしたプログラムを活用し、楽しみながら身につけ、さらに自分で高めていくきっかけにできるといいですね。」

◆こどもたちの変化
1年前にらくでん式・英語インプロワークショプに参加したお子さんたち様子をご紹介しましょう。ワークショップからしばらくしたころ、保護者の方々から「あの日から子どもの様子が変わったんです!」とご連絡をいただきました。

それまでのお子さんたちの状態は、もちろんひとりひとり違うわけですが、たとえば「予習しない」「自分から発言しようとしない」「質問されるとなんとなくにげる」「テストの点が低い」など、いろいろな状態にありました。ワークショップに参加したのち、まずわかりやすいところでいえば「自分から手を挙げるようになる」「テストの点が上がる」。さらに発言を分析していくと「自分で考えて答えるように」なっていることが見受けられました。

指導する側も驚くほどの変化は、ワークショップのほんの数時間に「まちがってもそれを楽しむ」経験をし「やってみるってだいじょうぶ、いいもんだね!」を自分が体感したことが出発点でした。その体験があるから、その後の日常でもさらに「やってみる」を重ねて自信をもち、さらには周りからの承認で自信を高め、さらなる挑戦に向かうエネルギーがチャージされているのでしょう。

さて、福島県南エリアでのワークショップはどんなひとときになるでしょうか。
らくでんスタッフ一同、白河におじゃますることをとても楽しみです!
さいごに今回ファシリテータをつとめるらくでん社会教育部・辻野よりごあいさつ申し上げます。

~小学生の保護者のみなさまへ~
「はじめまして。NPO法人らくでん(楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク)英語インプロファシリテータの辻野恵美子です。私は20年以上、小・中学生向け英語教育の実践と研究に携わってまいりました。
今回ご紹介する「らくでん式・英語インプロワークショップ」は、こどもたちが英語を「自ら学び続けたくなる気持ち」を育む教育法として着実に実績をあげているプログラムです。お子さんの多くが英語学習に対して感じているつまらない”はずかしい”なぜ勉強するの?”といった「壁」を取り払い、英語を学ぶことへの期待と意欲をアップします!
英語の経験やスキルは問いません。まだ英語に触れたことのないお子さんも楽しく取り組めます。
ところで、楽しい体験はこどもたちの意欲をひきだします!
ぜひ、楽しく身につく「らくでん式・英語インプロワークショップ」で、お子さんの“英語をやってみることへのハードル”を吹き飛ばしませんか!保護者の方のご見学も大歓迎いたします。 
福島県内初の開催地”~白河にて、みなさまとお会いできることを楽しみにしています♪」
                                                          (NPO法人らくでん 辻野恵美子)

◆福島県南エリア《らくでん式・英語インプロワークショップ》 
 *申込〆切は4月10日(月)
  日 時 :2017年4月16日(日)
             午前10:00~12:00
  場 所 :福島県白河市立図書館「りぶらん」内
             地域交流会議室「 小会議室1・2」
  対 象 :小学4年生、5年生、6年生  
  定 員 :12名

 *  参加・見学は事前申込みが必要です。
   下記「申込方法」をご覧ください。
 * 英語の経験やスキルは問いません。

     参加者のご兄弟姉妹にかぎり小学1~3年生
   のお子さんも参加できます。
  * こどもたちのための講座ですが、ぜひ保護者
     のみなさまも見学にいらしてください。
     スタッフ一同、歓迎いたします♪
 
参加費:  福島県内「初」の開催を記念してお得な1コイン♪
             おひとり500円(税込)

《申込書》はコチラ☝

 ◎申込方法◎  *〆切は4月10日(月)
 右の申込書☞ をご記入いただき
 以下の宛て先までお送りください。 
  送付先: FAX 06-6537-1679
   (こども英語4/16白河講座担当 宛)

 主 催:  特定非営利活動法人

     楽しく伝える キャリアをつくるネットワーク
        (通称:NPO法人らくでん)
 *「楽伝」はNPO法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク
  の愛称です。

 
 ◆本ワークショップについてのお問い合わせ先
  NPO法人らくでん
   Email: info@rakuden.or.jp
   Tel: 06-4305-7275 (9:00~18:00 受付)
          *担当不在の折は折り返しご連絡差し上げます。
            留守電にメッセージとご連絡先をお願い致します。

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2017年3月23日

あらためて『伝版®ダイアリーと』

予定はやるべきことでうめるのでなく「やりたいと願うこと」から組み立てる
















2月、3月とシリーズでお届けした『伝版®ダイアリーと』。
多くのみなさまにご覧いただき、いまなおアクセスいただいておりますことを、らくでん一同うれしく思っております。今回は「見逃した回がある!」「あの人の回をもう一度!」「シェアしたい回があったのだけれどどれだったか?」そんな方々へ、シリーズ大集合です。 

「伝版®ダイアリーを気に入っている方はどうつかっているか?」という、らくでんの好奇心から始まったこのシリーズ。読み返してみると、こどもからおとなまでさまざまなひとびとが生き抜いていくことをサポートする》ことに、組織の中や外で、国内や海外で、いろいろなお立場で真摯に取り組んでおられるみなさんのライフキャリアを垣間見せていただいた7回でもありました。
ご協力いただいたユーザーのみなさんにあらためて感謝しつつ、再びご紹介します!

予定は「やるべきこと」でうめるのではなく、「やりたいと願うこと」から組み立てるべき。
伝版®ダイアリー、これはそのための特別なダイアリーです。(らくでん
 
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シリーズ『伝版®ダイアリーと』


直線的な思考からの脱皮に!

中学生と小学生、ふたりのお子さんの父は、マーケティングとワークライフバランスのコンサルタントとして活動するかたわら、週末はまったく新しいシステムのテニス大会を主催する起業家の顔も。

そんな杉下正行さんが、「自分の頭の中を、
ぽかっと伝版®の上でアウトプットでき、整理してとらえなおす」という伝版®ダイアリー活用法は?

 
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インドでも一緒!
「自分自身の振り返りツール」です!

20122014年、現地法人で管理職として仕事をしながらインドに暮した山本ユッキーさん。

「伝版®をつかって内省することで、がっくりきた大アクシデントにもたくさん学ぶことができたし、新しい自分も発見!大好きなインドですが、伝版®ダイアリーなしには楽しいインドライフはなかったと断言できます!」

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人生を味わい尽くして生きるための
戦友です!

「一度きりの人生、やりたいことはたくさんあります。」という篠原さんにとって、ダイアリーは「戦友」のような存在だそうです。

トヨタファイナンス株式会社でダイバーシティ推進をリードする自分、3人の母である自分、娘としての自分、新しいことを学び続ける自分・・・たくさんの自分を束ねていく中で、伝版®ダイアリーをどんな風に活用するのでしょう。

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マインドフルネスを助けるにも
効果的なツールです!
 
グローバルカンパニーGEの社員としてマレーシア・クアラルンプールに暮して2年。
学生時代に「人事のプロ」というキャリアがあることを知り、P&Gジャパンに入社。5年の経験を経て、GEに移って16年が経つとか。
 
そんな木下さんがご家族と一緒につかってみようと2冊の伝版®ダイアリーを手にしたのは、マレーシアに異動することになった春でした。どう活用されたのでしょうか。

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「できなかった」より
「できた!」の思いがずっと強くなる!

息子さんが生後8カ月のときに英語と珠算の教室を開講してはや20年。日々のレッスンばかりでなく、生徒さんたちとの海外ツアー、インプロや英語落語の研究、ほぼ週1登山、そして楽伝の社会教育部としての活動も!

いくつもの場でたくさんのこどもたちと関わってきた辻野さんに「こどもたちが生き抜くための力」の話、ご自身のダイアリー活用術など、伺いました。

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多忙な方こそ
『時間の先を行く』ための相棒に!

管理職として、人事として、長年の経験ののち人事コンサルティング会社を営む鈴木さん。
伝版®とのつきあいは、はや4年半。

「ダイアリーは、花の中心を書き入れるときが一番緊張し、かつ楽しいひとときです。」仕事で忙しい方、子育てや介護を抱えている方など『書く時間すら惜しい!』という方にお薦めしたいという、そのワケをおうかがいしました。

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“いかに「それ」を使うか?” 

シリーズ『伝版®ダイアリーと』最終回は、
らくでん理事長・西道広美です。

自身をふくめた7人のユーザーさんのダイアリーとの物語を振り返りつつ、この伝版®ダイアリーを生み、これからの時代に贈る心をひもときました。

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◆伝版®ダイアリー2017年度版のご紹介はコチラ

 
 
 

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2017年3月17日

らくでん式シリーズ③ あと10分?じゃ、アイムツリーがやりたい!

『らくでん式・英語インプロの現場から』③

『らくでん式・英語インプロ』のいろいろな現場で、参加メンバーが気づいたことやファシリテータが感じたことをご紹介するシリーズ『らくでん式・英語インプロの現場から』。

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これは以前、初めての‟I'm tree!
今となっては懐かしい照れ照れのこどもたち
 

 
今回は「突然Im a tree!が始まった」今週の現場からお届けします。

その日は、インプロワークでなく、フォニックス(発音)を中心に学んだ小学生メンバー。
終わりが近づいたころのこと。「あと10分あるよ。なにやりたい?」とファシリテータがたずねると、「アイムツリーがやりたい!」

『“Im a tree!” 』は、以前ご紹介したワークショップの模様にもありましたが、英語インプロワークのひとつ。お互いの違いに気づいて尊重する気もちがわき、チーム力アップの楽しいワークです。

そうなのですが、メンバーが初めてワークに取り組んだ時のことをよく覚えているファシリテータは「えっ、あんなに最初は恥ずかしがってたのに。へぇ、自分たちからやりたいっていうんだ(笑)」と、ちょっとクスクスしちゃいます。

早速10分間!
今回はお題も自分たちで決めてもらい、チーム対抗「お題を当てるぞ!」バージョンです。「ドラえもん」「ディズニーランド」「桃太郎」といろいろ・・・盛り上がりました。

ところで、どうしてこどもたちは “I'm a tree!” を選んだのかなぁ?

ご本人たちはあれこれ頭で考えたりしていませんが、20年以上こどもたちと関わるファシリテータは「自分らしさを出せる時間だからかな?」といいます。

ボールをもらう(知識を受けとめる)という、いわば「先生から自分へと向いたやじるし」の学習場面では、自分を出しきることができないこどもたちがいます。それが良い悪いでなく、ふつうに存在しています。「自分が思いこんでいる“他メンバーとの能力差”」が気になって、あるいは「ムードメーカーやリーダー格のメンバーになんとなく気おくれして」など、いろいろな背景があるでしょう。

一方、インプロでは、自分で考えて発信する「自分から相手へのやじるし」がいっぱいです。仮に能力差や個人の性質に違いがあったとしても、だれもが対等に参加して楽しみやすいんですね。
こどもたちが無意識に選ぶ秘密のひとつがそこにあるのかもしれません。

 ・安心して「まずやってみる」ことができる

 ・だから失敗上手になり、

 ・小さな成功を重ねていくことができ

 ・発信を楽しむ力が育まれる。

《らくでん式》がとても大切にしていることです。(らくでん

 
◆シリーズ『らくでん式イ・英語ンプロの現場から』
 ① 「“固まった”中学生たちはいま?」

 
◆らくでん式・英語インプロワークショップ
開催済みのワークショップの模様は下記にてご覧いただけます。

「カラダとココロを動かし、未知と向き合う力を養う」




*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2017年3月16日

共同研究:韓国の大学における日本語専攻者のライフキャリア支援と伝版®ワークショップの可能性

言語文化教育研究学会第三回年次大会@関西学院大学上ヶ原キャンパス

小松麻美先生、共同研究の打合せにて
@楽伝の拠点・黄色い家
20172 25 日(土)~2 26 日(日)、言語文化教育研究学会第三回年次大会が関西学院大学上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)にて開催されました。

「言語教育」というものがたいへん広い領域を含むなか、言語文化教育研究学会は「ことばと文化の教育とは何か」「ことばと文化の教育を研究するとはどういうことか」について、教育現場に根差した議論を積み重ね、ことばと文化の教育の実践=研究の充実をはかることができるよう、多領域にわたる横断的連携に力をいれています。


その第一日目に、楽伝と共同研究を進める
小松麻美先生が発表を実施されました。
小松先生は現在、韓国・蔚山大学(ウルサン・蔚山広域市)日本語日本学科で教鞭をとられています。学生たちの生涯発達に力を与えるものとして「語りによる学習(ナラティブ学習)」を重視し、周囲に日本語環境のない中で“日本語で話す”ことになる韓国の大学における日本語専攻科目を、学習者一人ひとりの生涯発達を促進する「語り」を引き出す絶好の機会と捉えておられます。

今年度の研究では、学習プログラムの効果促進に向け、「伝版®」を学習ツールとして採用し、語学スキルとしての日本語能力に留まらず、語学や文化への興味を入口として、より包括的に将来の自分像を抱く動機付けを行う学習プログラム設計のあり方を吟味されてきました。

◆ライフキャリア支援の必要性
伝版®「川」への学生の記述
(ハングル版)
小松先生がこうしたライフキャリア支援の領域に注力されるのには、韓国の大学生が卒業後に身をおく社会環境の現状があります。

スキル重視の教育が進むかたわらで、韓国の大卒者就職率は54.8%(2014年現在)と、若年層の就職難は深刻です。2017212日の朝鮮日報では「今年から2019年までに4年制大学を卒業する若者は史上最悪の『就職氷河期』に直面する見通し」とも。また、若年層の約63%(244万人以上)が、初めての(1回目の)就職先を13カ月で離職するといいます。

こうした不確実性のなかで仕事・家庭・余暇を含め、いかに充実した人生を築いていくか?ライフキャリアを自ら設計し、生き抜いていく力こそ必要性が高まっています。

日本語科目における支援としても、ビジネス日本語や日本語能力試験対応に留まらない、自己における日本語学習の意味づけや自己理解を促進するー就職だけでないライフキャリア全体への支援の必要性が高まっています。

今年度の研究では、日本語専攻の4年生を中心とする17名の大学生を対象に、日本語専攻を活かした就職活動の準備とライフキャリア支援として「伝版®」をワークシートとして使った授業(ワークショップ形式)を実施し、学生による「伝版®」への記述を分析し、日本語科目におけるライフキャリア支援の可能性を検討しました。

◆「伝版®」への記述の考察より
取り組みをふりかえっての
学生のコメントより
従来のライフキャリア支援においては、「将来の自分像についてイメージがしづらい(書くことが進まない)」あるいは「日本語という専攻のみに特化した将来の自分像を描く」ことが一般的でした。
今回、受講者の「伝版®」への記述からは受講生の伝版®「川」「花」「木」「発芽」への記述を分析したところ、海外でのキャリア系日本語科目で「伝版®」を用いる意義について、「伝版®」の活用により次のような変化がみられました。

・多様な選択肢に目をむけてキャリアビジョンをイメージしやすくなっている。
結果として、多くの受講生が専攻を足掛かりにしつつもそれのみにとらわれず、包括的に将来の自分像をイメージしてキャリアビジョンを描いた。

・ゆるやかに取り組むことをゆるしながら、具体的な行動を促進している
結果として授業のなかで、例えば「資格取得という短期目標を中長期的展望のなかで位置づけなおす」といったように、「中長期的な展望を持ちながら第一歩行動を具体化」できる受講生が多くみられた。

・前記2点が示すように、受講生一人ひとりのライフキャリア支援を目指すことが、個別指導ではなく、「教室活動」として複数人を対象とした学習環境でも実施可能になる。

発表には、言語習得、異文化間コミュニケーション、日本語教育などの専門領域の方々、20名様ほどが参加され、具体的なご質問やご意見を頂戴しました。

◆「伝版®」を使用することの効果とは?
楽伝では今回の、韓国における大学でのキャリア系日本語科目での考察を受け、我々がこれまでに国内のライフキャリア支援の場でのフィードバックから確認した「伝版®」使用による6つの効果(※)と照らしあわせ、概ね一致していると考えております。
※楽伝が携わったライフキャリア支援の場での「伝版®」の使用に関するフィードバックのコメントを整理した結果、「伝版®」を使用する効果として指摘を確認した。(西道広美・吉田純子・西道実(2014).ミュニケーション教育に資するグラフィックツールに関する研究

《「伝版®」使用による6つの効果》
1)「考え」を「はじめる」ことを促進する
考えることをはじめにくいのは、その端緒を見つけにくいことに起因する。「伝版®」は、自然のモチーフをメタファーにしたフレームを与えることによって、そのフレームにそって無理なく考えはじめる(自分自身とコミュニケーションする)きっかけを提供する。

2)作業に楽しく取り組める
「伝版®」は、難しさを感じたり、深まりにくかったりする「自己探索」のプロセスを、見ているだけでも楽しくてきれいな自然のモチーフからなるグラフィックシートにより、「より楽しく」「より楽に」進めやすくする。つまり、「自分」をひきだし、ひもとく作業を促進する。

3)自己肯定感を醸造する
自分の中に浮かんだものを「伝版®」に書き出して確認できることで、これまでや今の自分を祝福できるようになり、自己肯定感が育まれる。

4)次のアクションを動機づける
「伝版®」を書き終えると、仕上がり感が小さな達成感となり、次の課題(ビジョンづくり)への動機づけとコミットメントが高まる。

5)コミュニケーションを円滑にする
「伝版®」に書き込むことで、自分自身との対話を促進するだけではなく、書き込まれた「伝版®」を紙芝居のように用い他者に説明することで、書き込んだ内容は話しやすくなり、結果、他者との交流が短時間で活発になる。

6)(チーム)他者からの学びをスムーズにする
同じフレームなのに、異なる内容が書かれた他者の「伝版®」に触れることにより、他者との交流が深化し、学びが起動しやすく、その結果、自己探索もいっそう深まりやすい。

さて、日本語はいま、137の国と地域で365万人以上の人々が学んでいるそうです(2015年現在.独立行政法人国際交流基金調べ)。地域、文化、言語、性別、世代などバックグラウンドを問わず、ユニバーサルに活用いただけることを重視して開発された「伝版®」が、多くの人々の「生きやすさの実現」にお役立ていただけることを願い、今後とも楽伝は、教育現場において学習プログラムの効果をひきだすことの促進を目的とした「伝版®」の活用について、多様なフィールドの専門家の方と共同研究を行ってまいります。

【参考】教育現場における伝版®の活用の一例
>>韓国・蔚山大学での日本語学習者支援

   (大学2~3年生キャリア科目にて)



*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

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