伝版®ダイアリーを気に入ってくださっているのはどんな方なんだろう。『伝版®ダイアリーと』なにしているのだろう。らくでん自身とても気になっていたことを、ユーザーのみなさんにおききしてみました。シリーズ第2回目は、山本由紀子(やまもとユッキー)さんです。
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山本さん(以下山本): こんにちは!
「山本さん」ってなんだか聞き慣れないなぁ。いいですよ、いつもので。
「山本さん」ってなんだか聞き慣れないなぁ。いいですよ、いつもので。
らくでん: あっ、そうですか?ではお言葉に甘えて。ユッキー、今日はよろしくお願いします!
山本(以下ユッキー): こちらこそよろしくお願いします♪
楽伝: ユッキーはこのNPO法人楽伝の理事でもあるのでわれわれはよく存じ上げていますが、ぜひ、いま読んでくださっているみなさんに向けて、自己紹介をお願いできますか?
楽伝: ユッキーはこのNPO法人楽伝の理事でもあるのでわれわれはよく存じ上げていますが、ぜひ、いま読んでくださっているみなさんに向けて、自己紹介をお願いできますか?
ユッキー: 承知しました。はじめまして。楽伝の理事をしております、山本ユッキーです!楽伝の理事として、主にキャリア開発系のコンテンツやワークショップ開催のお手伝いをしています。いま住んでいるのは、東京都内ですが自然豊かな・・というか不便なというか。すこし西の方です。
楽伝: ありがとうございます。ところでユッキーは伝版®ダイアリー開発メンバーのひとりでしたね。
ユッキー: 開発メンバーというか?!「伝版®で手帳つくってほしい~」と、らくでんに強くおねだりしたひとりです(笑)
楽伝: というと、伝版®のことはそれ以前からご存じだった?
ユッキー: そうです。2010年でしたか、同じくキャリア開発支援の活動をする友人に紹介されて知りました。私自身のキャリアの棚卸しや興味の洗い出しにつかってみるとなんとも楽しくて、以来、伝版®の大ファンです。
楽伝: どんなところを気に入ったのですか?
ユッキー: とにかく楽しくとりくめること、それから自分でもびっくりするほどアイディアをどんどんひもときやすいこと、ですね。キャリアの棚卸しや、興味の洗い出しというと、キャリア開発支援の現場ではかかせないテーマですが、こうした「自分と向き合う作業」はカンタンではないんですよ。なんとなく表層的にとどまったり、つらいと感じる方も少なくありません。
楽伝: たしかにカンタンではない。。。たとえば学生さんの自己分析ワーク。仕掛けなしでは、「こういう場面で書くと意識的にあるいは無意識に決めている」いつもの内容が並びがち。すると学生さん自身としても新しい発見がなく、結果としてそれを「自己紹介」として聴く相手にもおもしろいことがない、とか。
ユッキー: そうです。自分の内側をちゃんとひきだした上でひもとくのは、意外とむずかしいです。ですから伝版®を知る以前は、自分で開発した独自のワークシートをつかったり、場づくりの仕掛けに命かけてました♪
楽伝: 当時から「ユッキーのワークショップは楽しい!」と評判でしたね。
ユッキー: はい、そこは自信アリです、な~んて(笑)ただ、伝版®に出会ったらなんていうか、桁違いだったんですよ。
楽伝: なにがですか?!
ユッキー: 楽しくなるまでの時間も早いし、やっていての楽しさも大きいし、結果として従来より、早く、たくさん、ひもとける!おかげで伝版®をつかったワークショップでは、限られた時間で、より深く、遠くへいくことができます。これは大学生の皆さんとご一緒するときにも実感します。
楽伝: らくでんが自分でいうのもなんですが、なんだかエコですよね。
ユッキー: はい、ホントにエコです。
楽伝: で、「伝版®ダイアリーがほしい!」となったわけですね。
ユッキー: 過言でなく、伝版®は私の人生に欠かせないものになっていましたから、その伝版®がいつも傍らにあるといいな~とおもいまして。試作していただいたのはいつでしたか?
楽伝: 2010年です。
ユッキー: 使い続けて、もう丸7年ですか。ちょっとびっくりしました(笑)
楽伝: その間、ユッキーはたしか2年くらい?インドにいらしてましたよね。
ユッキー: はい、2012-2014年です。1990年代にも2年間駐在したことがあって、以来、本当にインドが大好きなんです。で、50代はインドの現地企業で働いてみたいと思いまして、日本企業のインド進出をサポートする企業で管理職をしていました。
楽伝: そのときはダイアリー、どうされていたんですか?
ユッキー: もちろん持っていきましたよ。日本と違って(笑)それはいろいろなアクシデントに見舞われるんですが、そのたびに落ちこんだり、勝手にインドにがっかりしたりしていました。
ユッキー: えーと、道を歩いていたらバイクに乗った二人組に、パソコンやらタブレットやら根こそぎひったくられたり。幸いケガはなかったのですが。デング熱にかかってうんうんうなったり、空き巣にあって部屋の引き出しの2万ルピーだったかを盗まれたり、です(笑)。
楽伝: うっ!ホントにたいへんな「いろいろ」でしたね。
ユッキー: ちなみに2万ルピーは当時4万円くらいで、スタッフクラスのオフィスワーカーの月給ほどの金額でした。日本行きの航空券のためのお金だったことでもがっくりきたかも。
楽伝: そうでしょうとも。
ユッキー: イチバン残念だったのは大事な写真がいっぱい入っていたiPadをひったくられたときでした。なぜ大事かというと、その写真に写っているヒトやモノを大事にしたいという自分の気持ちが大事だったから。私はこんなにインドのことを愛しているのに、大事なものをもっていくなんてひどい!というような気になったりしました。で、そのときも伝版®に助けられたんですよ。
楽伝: ん?
ユッキー: 日本にいてアクシデントのことを知った、とても親しい友人たちがすぐに伝版®をたくさん送ってくれたんです。すごくうれしくて、ひったくりのあとも、お金をとられたあとも、お花にいっぱいぐちゃぐちゃ書きました。すごくなまなましい内省で、そのときとても必要なプロセスだったと思います。
楽伝: お役に少しでも立っていたんですね。よかった。
ユッキー: 伝版®をつかって内省することで、そうした出来事にもたくさん学ぶことがあるし、新しい自分に気づくことができました。写真(右上)は当時のFB投稿ですが、この境地に至った影に伝版®あり!大好きなインドですが、伝版®なしには楽しいインド
ライフはなかったと、断言できます!
楽伝: つぎの写真(右下)は伝版®の「川」ですね。そのころのものですか。
楽伝: ここ7年間のいろいろな「とき」をダイアリーがご一緒してきたんですね。なんだかちょっと胸が熱くなります。。。
ユッキー: 私も今回あらためてダイアリーとのつきあいを振り返らせてもらって、感慨深いです。
楽伝: 最近はどんな風にダイアリーとつきあっているのですか?
ユッキー: 当初からかわらないことですが、描くこと自体が楽しいです。趣味のランニングや、仕事、家族のこと、いろんな「わたし」と心地よくつきあうためのツールとして、伝版®ダイアリーがとっても役に立っています。いろいろな使い方のできる道具だと思いますが、私は「自分自身の振り返りツール」としてつかうことが多いです。
楽伝: 「振り返り」・・・どのようにされるのですか。
ユッキー: 毎月のページにある伝版®のお花を中心につかっています。まず、自分が大切にしたい分野をおおまかにカテゴリー分けして。たとえば、しごと、かぞく、Run & Health、友人とかですね。それを内側の花びらそれぞれに書き込んでおきます。
ユッキー: 毎月のページにある伝版®のお花を中心につかっています。まず、自分が大切にしたい分野をおおまかにカテゴリー分けして。たとえば、しごと、かぞく、Run & Health、友人とかですね。それを内側の花びらそれぞれに書き込んでおきます。
楽伝: 毎月同じ「分野」が登場する?
ユッキー: 同じものもありますし、ちがうときもありますね。年度の終わりに、12枚のお花をながめていくと、いつ何に興味をもって、何を大切にし、どんな山を越えたのか、1年間の流れをぱっとみてとることができて便利です。
楽伝: お花の真ん中のスペースはどうされています?
ユッキー: あらかじめ「その月のテーマ」をお花の芯に書いておきます。ひと月終わったら、外側の花びらを見渡して、それぞれの分野を振り返りながら記録してみます。気付いたことがあれば、お花の芯に書き加えたり、付箋に書きこんで貼ったりも。
ユッキー: はい。それとは別に、なにか自分にとって大きなイベントがあったときには、そのテーマだけで振り返りに一枚の花を使う場合もあります。写真(右)のお花は、昨年出場した100㎞レースの振り返りです。完走できなかったのですが、50歳代のうちに一度でいいから、完走したいと思っていまして。
楽伝: 100kmに向けての振り返り!
ユッキー: はい!お花は不思議と思考を前向きにしてくれるんですよ。たとえば振り返りのときも、反省ポイントだけでなく、よかったことや、自分をほめてあげたいこと、だれかへの感謝のきもちなど、ポジティブなことがむしろ先に、自然と浮かんできます。
楽伝: いいですね。「まず祝福!」は内省をゆたかにしてくれることをわれわれも実感しています。
ユッキー: そうなんですよね、個人的には自画自賛、バンザイぐらいに思っています(笑)
楽伝: 同感です(笑)ところで、ユッキーならどんな方に、伝版®ダイアリーをオススメしますか?
ユッキー: とくに、マネジメント職にある方や、子育て中のお父さんお母さん、就活中の方など、お忙しい方にですかね。単にやることが多いから忙しいというより、多方面のことがらにまたがってかかわっていて、多くの他者がかかわる複雑な状況にある。その中でも流されるでなくスルーするでなく、ご自身の「気持ち」を考慮にいれて意思決定をしたい。。。そんなときにオススメです!あーでもない、こーでもない・・という堂々巡りも確実に減ります。
楽伝: であれば、意思決定も早くなる?
ユッキー: そうなんです。「やらなければいけないこと」と「やりたいこと」の整理が着実にすすんで、結果として、自分の時間を“自身がゴキゲンに過ごせる塩梅”にコントロールできるようになります。
楽伝: 今日はありがとうございました。そういえば、2017年も100kmチャレンジされるのですか?
ユッキー: こちらこそ今日は楽しかったです。すごく残念なのですが今年は見送ります。現時点での体調が万全ではないので。でもそのことも伝版®ダイアリーのおかげで、自分の体調や状況と相談して、残念なきもちはありつつも“納得して”意思決定できました。今年は、次にむけて、体調を整えトレーニングの質をあげる一年。そして、2018年には100㎞走りたいと思います!
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ユッキーさんのお話はいかがでしたか。この「伝版®ダイアリーと」シリーズは全7回を予定しています。次回は来週水曜日です。どうぞお楽しみに!(らくでん)
>>伝版®ダイアリー2017年度版についてはコチラ
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。