2017年2月22日

辻野さん、伝版®ダイアリーのことおしえてください

伝版®ダイアリーとシリーズ⑤ 辻野恵美子さん~「できなかった」より「できた!」の思いがずっと強くなる!

『伝版®ダイアリーと』なにしていますか?第3回目は辻野恵美子(つじのえみこ)さんです。楽伝の社会教育部担当でもある辻野さんに、気になっていたことをおききしてみました。

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ほぼ週1目標の山登り
らくでん(以下、楽伝): 辻野さん、こんにちは。おげんきですか。

辻野さん(以下、辻野): こんにちは。はい、昨日は7日ぶりに明神平に登ってきましたよ!

楽伝: 7日ぶり?週1ペースですか!

辻野: はい、奈良県の東吉野にある山なんです。私は大阪府の南の方、岸和田市に住んでいますので、まぁ、近いんですけど。

楽伝: 息をのむような景色ですねぇ。

7日ぶりの明神平、ついに晴れ間
辻野さん: いいでしょう。今回はふもとの道路が凍結してたので車を降りて、登り口めざすところからスタートでした。その先4回ほど川を渡って、ハシゴのぼって、雪がだんだん深くなって、ハマるんです、ぞぼぞぼって。

楽伝: 凍りそうだ・・・

辻野: 山頂着くと一面この景色!もう,
アナ雪の気分でね。唄って、ソリすべりしながら下山したんであっという間でした!
 
楽伝: また行きたそうですね(笑)。さて今日はよろしくお願いします!

辻野: こちらこそよろしくお願いします。まず自己紹介ですかね。

楽伝: はい。いろいろな顔をおもちですよね。SNSの自己紹介を拝見したら「塾講師+珠算講師+イベント企画+山歩き+食べ歩き+時々世界視察ツアーに出ます+NPO法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク(らくでん)の社会教育部ではいんぶろ英語を広める活動中」って。

辻野: そのまんま(笑)英会話と珠算は20年前、長男が8カ月の頃に開講して以来続けています。それが2年前に大阪市天王寺区にオフィスをおいていたときに、偶然にも黄色い家(注:楽伝の本拠地)がご近所で、ご縁をいただきました。以来、社会教育部の活動も楽しませていただいています!

楽伝: 運命的な出会いでした。それにしても20年!初期のおこさんはすでにおとなになりますね。
辻野: そうですね。20年の間にこどもたちも変わりますねぇ。

楽伝: どんな変化が? 

辻野: 私のしごとって「こどもたちとコミュニケーションする」ことなんです。その中でいちばん心配しているのは「発信力が弱まっている」ことかなぁ。自分を「出さない」子がだんだん多くなったと感じています。
 

楽伝: どうしてでしょうか。
 
辻野: 自分を「出す」「出さない」以前に、自分が「何を欲しているのか」がよくわからないという状態があります。「どうしたいか」わからないから「出したい」「伝えたい」というきもちもおきない。背景は一様でないと思いますが、大きいと感じるのは、周りのおとなのこどもへの関わり方です。こどもが「欲求を言葉にする前に」おとなが先取りをしてしまう。転ぶ「前に」手を貸したり、欲しいと「おもいつく前に」物を与えたり。そうすると、こどもたちが自分の想いを育む間がないんですね。私も親としての自分を振り返ると痛いところがありますが(苦笑)
 
楽伝: たしかに。ところで、一貫して「こどもたち」に関わってこられたのはどうしてですか。
 
辻野: 変化の激しい時代になっておとなもなかなか大変ですけど、こどもたちはこれからの人生が長いんですよね。「前の時代」を生きてきたおとなの価値観に囲まれて生活していますが、こどたち自身はこれから先を生きていく「自分の価値観」を育んで、生き抜くための力を自分のものにしていくことが大切ですよね。おとなとして、そこを応援できたらな、と思うんです。
 
楽伝: 「生き抜くための力」についてどんな風に考えておられますか。
 
辻野: 「生き抜くための力」は一言でいうと「コミュニケーションする力」で、そこに3つの力が含まれると思っています。1つめは「自分とコミュニケーションする力」。
楽伝: よく使われる言葉でいえば、自己分析とか自己理解を深める力、でしょうか?
 
辻野: そうですね。コミュニケーションの相手となる「自分自身」の「気持ちや考え」を今までよりもわかる、つまり自覚すると、「ほかの人にもシェアしたい」ことが出てきて「伝えたく」なりますやん。
 
楽伝: 「自分自身を知る」ことが、コミュニケーションの第1ステップなんですね。
 
辻野: そうです。では、「伝えたいなぁ」と思ったら、もれなく「伝える」を実践できるか?
 
楽伝: いやいや、「伝える」ってパワーがいりますね。勇気がいることも、スキルも。
 
辻野: そうなんです。とくにこどもたちは「まちがえたらどうしよう」といった「恥ずかしいというカベ」が大きいんです。英語教育の現場でも、もうわかっている単語やフレーズでカンペキ!という場面でさえ、人前で声に出すのは恥ずかしいらしい。「なんで、手あげへんの?」ときくと「まちごーたらどーすんねん!」って、大まじめな顔でこどもたちにいわれたり(笑)
 
楽伝: オトナも耳の痛いところがあるかも?
 
辻野: ですね(笑) あたり前ですが、「口に出してまちがえたら、その後うまくなる可能性大」だけれど、「やらなければ、まちがわないかわりにうまくもなりません」。だから「とりあえずやってみよ!」と思える力がとても大事なんですね。これを私は「発信してみる力」ととらえています。
 
楽伝: 「自分とコミュニケーションする力」に続く2つめの力、「発信力」ですね。
 
辻野: 3つめとして、みんなそれぞれ多様であることをあたり前ととらえる感覚が大事です。自分とほかの人は必ずしも同じものが好きじゃないし、大事なこともちがう。自分と同じように思うとは限らないよな、とわかっていて「相手の気持ちを受けとめる」。意見が違うことをおもしろがって、「発信」をやりとりしていけるといいですね。無意識にそうなったらもちろんいいし、まずは意識して心がけることでも!
 
らくでん式こどもいんぷろ英語
ワークショップの1こま。中央が辻野さん
楽伝: いいなぁ。「違い」が在ることを理解し、違いを具体的に知り、受けとめ、互いに活かし補いあう・・・これはこどもたちといわず、社会や組織でおとなたちが求められているダイバーシティ&インクルージョン(多様性を活かすこと)への3ステップそのものです。

辻野: こどもたちはまだやわらかいんです。こうした力を学ぶことができる正しいきっかけを提供すれば、ムリなく自分のものにしていきます。ところがそのいい「きっかけ」がなかなかない。
楽伝: それで社会教育部、活動スタートと!
 
辻野: はい。ですから、社会教育部でまず立ち上げたのもこどもむけのプログラム《らくでん式こどもいんぷろ英語ワークショップ》でした。 
 
楽伝: このお写真(右上)ですね。楽しい学習の機会、おとなもぜひほしいです!
 
辻野: 今はこどもたち優先ですけど、いずれはおとなの方や外国の方にも楽しんでいただけたらと考えています。
 
楽伝: いいですね。さて、本日のテーマ、伝版ダイアリーですが。
 
辻野: お世話になっています!とにかく、いろいろな種類の仕事に趣味にと、一日のうちも複数の種類の活動があるのが日常で、どれもとことん楽しみたいのですが、それにはスケジュールをうまくとらえて、スイッチをパッときりかえていきたいんです。
 
楽伝: いくつもの帽子をかぶって活動する辻野さんですから、切り替えの頻度も多そうですね?
 
辻野: そうなんです。そこで日ごとのページは仕事や活動ごとに色分けして記入しています。
 
楽伝: 右のお写真ですね。
 
辻野: それから毎月のお花のページでは、その月に焦点をあてたい活動を具体化しています。お花の真ん中には自分が心がけたいことを置いています。
 
楽伝: 使ってみていかがですか。

辻野: いいですよ。実は最近は、ダイアリーを使い始める前よりも、やりたいこと、達成したいことがたくさんある状態なんです。そういう好奇心いっぱいなことは自分にとって大事だと思っています。一方でほかにも「やる必要がある」ことも現実としてたくさんあります。一見あふれそうですが、伝版®ダイアリーを使っていると、そのいっぱいのことのなかで1番自分が大切にしたいことは何なのか、自然と予め吟味します
 
ある夏の「花」
楽伝: いっぱいを吟味する? 

辻野: そうです。「いますぐやりたい」という気持ちも大事ですし、「実現したい目標を考えたら、後回しでなく先にやることが大事」というものもあります。そんないろいろを見つめ直して、自分にとっての優先順位を考えているんでしょうね。
 
楽伝: 予め吟味して始めるとどうですか。

辻野: めざすところがはっきりしていますから、そこに向かってどこから手をつけるか、いつやるか、だれかの力が必要かなどを即決できていると思います。いや、即決は以前もしていたと思うのですが(笑)今は、実現したいことに向かって集中して行動できている感じがします。できていないこともたくさんあると思うんですよ。でも1カ月が終わって振り返るとき「あぁ、できなかった」というより「できた!」という思いの方がずっと強いです
楽伝: 達成感がありそうですね。
 
辻野: はい!それと不思議なことに、伝版®ダイアリーって「今月は特にタイヘン!」というような盛りだくさんのときでも、イヤな気にならないんです。いっぱいすぎるのもいけませんけど、ぎっしりなのを眺めるのも密かな楽しみだったり(笑)
 
楽伝: めざしたいところに紐づいたものだとぎっしりでもイヤではない?!
 
辻野: そう思います。
後ろ扉の内側に、
自分に便利なポケットをつけています

楽伝: もしかするとグラフィックの力もあるかもしれません。たとえば、気が重くなるような深刻なテーマを考えるのに、花の伝版®をつかっていると不思議と気持ちが暗くならないとか、素敵な手帳に書きこんでも字が汚くて全然ステキにならないけれど、伝版®に書くとなんだかキレイだったりかわいく見えてうれしいとか。ユーザーさんからおききすることがあります。
 
辻野: わかります!私はメモ魔で、ダイアリーにも日記のようにびっしり書いていますが伝版®だと自分によく伝わるんです。デザインが助けてくれてるんですね。ほかの方にはさすがに見辛いだろうなぁ、と思って今回、写真は控えましたけれど(笑)

楽伝: 辻野さんはどんな方に伝版®ダイアリーをオススメされますか。

辻野: 自分の実感からですが、いろいろなしごと・いろいろな活動にたずさわっている方にとくにオススメします。今の時代、お仕事といっても「1つの会社で社員としてする仕事」とはかぎりません。これからは「いろいろなしごと」「いろいろな活動―たとえば子育てだけでなく介護も」とか、たくさんを持って生きていくことになるんだと思います。それをどう束ねるか、うまく整理がつかないとき、ちょっとつかれたとき、一度このダイアリーつかってみるといいと思います!

楽伝: こどもたちだったらどうでしょうか。
辻野: その月いちばん大事なこと、やりたいことを考えるために使うといいなぁ。「今年の抱負」といっても、こどもたちにとって1年というのは大きな目標を持ち続けるには少し長いんです。月毎のお花で「今月はこれや!」と決めて取りかかる。それを積み重ねていけるといいですね。
 
楽伝: 楽しんで使ってもらえるといいなぁ。今回はお忙しい中、ありがとうございました。次回の《らくでん式こどもいんぷろ英語ワークショップ》は、いつですか?
 
辻野: ありがとうございます!1Dayコースは、3月11日(土)13:00~16:30、合宿コースは春休みの4月5(水)~6日(木)、いずれも大阪市内で行います。
 
楽伝: 楽しみです!

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辻野さんのお話はいかがでしたか。シリーズ『伝版®ダイアリーと』も残すところ2回です。次回は 3/1 水曜日の予定です。どうぞお楽しみに!(らくでん)
 
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